第一章⑨ 再戦


「調子はいかがですか?」


 書庫で魔法の教本を読んでいると背後から声がした。


 振り返ると、そこには魔女様の姿。

 文字を追うのに没頭していて、背後の気配に全く気付かなかった。


 魔女様は休憩にと紅茶を持ってきてくれた様だ。

 傍でティーセットを乗せたトレーが『物体浮遊』の魔法でふわふわと浮いていた。


「ああ、ぼちぼち捗ってたよ。面白いから集中してた」


 俺はうんと伸びをしながら答えた。


「はい、どうぞ」


「ん、ありがとう」


 魔女様はカップに紅茶を注ぎ、俺に渡してくれた。


 実際、魔法の勉強というのは面白い。

 この世界で生きる為の自衛手段として必要という現実的な事情も有るが、それと同じかそれ以上に魔法という物へのロマンが有る。


 そして、学んでいく内に意外にも俺は魔力量が多く、魔法使いに向いていたというのが発覚したのだ。

 それが後押しと成り、俺は更に魔法の勉強に熱を入れた。


 当然元居た世界では魔法なんて概念は空想上の産物で、魔法を使ってみようなんて気を起こした事すら無かった。

 そのまま生きていれば、俺はその秘めたる才能に死ぬまで気付く事はなかっただろう。


 しかし、この異世界に転移して、第二の人生でその才能を開花させる事が出来たのだ。

 もっと勉強すれば、魔女様に迫る大魔法使いになれるかもしれない。

 などと淡い期待を抱いている次第だ。


 魔法の勉強、その殆どを座学が占めている。

 初めは魔女様付き添いの下、入門書を使って魔法の基礎と用語を学んだ。


 そして、その次はは魔導書を読み解き、そこに記された魔法式を暗記して行った。

 暗記ならお手の物だ。


 この地下書庫には魔女様が書いた魔道書以外にも、ありとあらゆる魔法が記された魔導書が保管されていて、そのあまりの量に目移りしそうになった。


 なので、その中から俺はまず、魔女様の勧めで、魔法を覚えたての俺でも簡単に使える、生活の中で使う便利な魔法から覚えて行った。


 そして、今はそれの応用編を学んでいる最中だ。


 例えば、風呂を沸かすのに使っている『温度変化』の魔法。

 これは“触れている間対象の温度を上下させる”というものだが、実はこれは応用の“命令の組み合わせ”で効果を調整した魔法なのだ。


 具体的には“発動タイミングを指定する”命令一と“指定した温度に調整する”命令二と“解除タイミングを指定する”命令三を組み合わせると、いつも泉の風呂を沸かしている“触れている間水をお湯に変え、離れると元に戻る”という『温度変化の魔法』が出来上がるという訳だ。


 この応用をどこまで出来るかは魔力量や当人のセンス、技量なんかで違ってくるが、魔法の天才である魔女様が使う魔法の殆どは、この命令を複数個組み合わせたプロ仕様の魔法となっている。


 プロ仕様と言っても、俺はその魔女様の魔法が記された魔導書を好きに読み放題なので、今後俺が覚えて行く魔法にはこの応用技術が必須になってくる。


 今の俺の技術では、魔女様が構築した魔法の模倣が出来るというだけで、新しく魔法を構築する事は出来ない。


 しかし、魔女様が几帳面に魔法を全て魔導書として残してくれているおかげで、それを読めば俺も魔女様と同じように、その魔法を使えてしまう。


 つまり、現状の俺でも、例えば『ファイアボール』に当たる魔法を魔女様が構築して、俺に理解できる様に知識として落とし込んでくれれば、おそらく俺はそれを使うことが出来るのだ。


「どれどれ……」


 魔女様が俺の隣から教本を覗き込んで来た。

 そして、そのまま後ろから俺の持つ本のページをぱらぱらと捲る。

 背後から教本をに手を伸ばす彼女の体勢は、殆ど俺を後ろから抱きしめている様な状態だ。


 一緒の布団で寝たり、お風呂に入ったりした事も有る。

 普段から距離感の近い彼女にもそろそろ慣れてきたと思っていたが、やはりまだまだ慣れはしないものだ。

 こうも急に距離を詰められると心臓の鼓動が早くなるのを感じる。


 耳に吐息がかかり、はらりと落ちた長い黒髪が頬を掠めてくすぐったい。

 彼女の一挙手一投足が、俺の胸を高鳴らせた。


 そんな俺の気を知ってか知らずか。

 魔女様は後ろから回した手で「こっちのやつなんかは――」とか言って俺の持つ本のページを指差し、先生をやっていた。

 しかし、全然頭に入って来ない。


「魔女様、隣座ったら――」


「あっ」

「あっ」


 この体勢のままは俺の精神がもたないので、一旦離れようと魔女様に着席を促そうとする。


 しかし、焦って振り向いたのが間違いだった。

 振り向いた先には魔女様の美しいご尊顔があり、魔女様の顔で視界が埋まる。


 彼女の白い肌が、長い睫毛が、艶やかな唇が、長いエルフ耳が、美しい黒髪が、視界一杯に広がり、もう少し動けば、唇と唇が触れ合ってしまいそうなくらいだ。


「あっと、いや、ごめん」


 このままではまずいと思い、俺は慌てて顔を背け、前に向き直った。


 一応俺たちの関係は建前上は夫婦関係なので、口付けを交わそうと身体を重ねようと、何も問題は無いはずではある。


 しかし、元々はこの世界で生活する為に、流されるままに孤独に森で過ごす魔女様の寂しさに、俺が付け込んだ形で始まった関係なのだ。


 今更「あなたに惚れました、大好きです」なんて改めて言うのもむず痒く、しかしなあなあで関係を持つというのも卑怯というか、それは自分で自分が汚いと感じてしまい、やはり憚られた。


 そもそもとして、俺はまだ自分の気持ちに、感情に整理が付いていない。

 青臭い様だが、経験がないので仕方がないだろう。

 元の世界で一度くらい交際経験をしておけば良かったな、と今更ながら後悔した。


 俺は魔女様の容姿に惚れているのか、それとも優しさに惚れているのか、それとも、この世界で生きる為の依存なのか――。


「ふふっ、どうして謝るんですか?」


 俺がそんな風に悶々と思考を巡らせているのに対して、魔女様はそれを特に気にした様子も無く、しかし少し照れ臭そうに微笑みながら、俺に合わせてさっと距離を戻した。


 どうしてかと問われると、少し困る。

 やはり自分の今の感情を上手く言葉にして表すことが出来ず、適当に笑って誤魔化すしか無かった。


 魔女様は、どうなんだろうか。

 初対面の俺の事を旦那様と呼んだ彼女自身、今俺の事をどう思っているのだろうか。

 好きと言ってくれるだろうか。

 それとも――。


 魔女様はそのまま隣の椅子を引いてきて座り、自分の分の紅茶に口を付ける。

 そして、また先生モードに戻って、改めて魔法の解説を始めた。


 いつもと同じ茶葉の香りを感じながら、俺は魔法の教本よりも隣に座る魔女様の方に意識が行っていた。



・・・


 そして、また時は過ぎて行く。


「あなた、ご飯ですよー」


 上から魔女様の声が聞こえてくる。

 もう夕食の時間か。


 俺はさっきまで読んでいた魔導書を閉じ、床に積まれた本の上に適当に戻した。


「はーい、今行きまーす」


 と、いつのも様に扉に向かって声を張って返し、その魔女様の声に呼ばれるまま、地下書庫を後にした。


 魔女様との生活、その全てはもう“いつもの”になっていた。


 朝起きると、魔女様は先に起きて朝食の準備をしている。

 俺は布団に残る彼女の温もりを惜しみながら起きて、おはようの挨拶を交わした後、川で顔を洗い、一緒に朝食を取る。


 それから昼までは魔女様と一緒の時間を過ごす。

 森の中を適当に歩いてみたり、魔法を教えてもらったり。


 昼からは魔女様はふらりとどこかへ出かけてしまうので、その間俺は体を鍛えてみたり、書庫で自習をしている。


 夕方までには魔女様はいつの間にか帰ってきているので、その後は一緒に夕食を取る。

 入浴は残念ながら俺の努力の所為で別々になってしまったが、ベッドは一つしかないので互いに背を向けて狭い布団で一緒に眠る。

 今では背中に感じる体温に、安心感を覚える様になった。


 ちなみに唯一のお仕事だった謎草摘みは例の一件から禁止になってしまったので、しばらくご無沙汰なのだが――、


「魔女様、明日は魔獣にリベンジしに行こうと思うんだけど」


 夕食の最中、俺はそう切り出した。


 今日はメインディッシュは鶏の照り焼きだ。

 皮目のこんがりとした鶏肉に、『光源』のランプの灯りを照らし返すとろりとした甘辛いタレが絡められている。

 白米の欲しくなる味だ。


 俺のリクエスト、というかわがままでポトフ以外のメニューが食卓に登場する様になって、今では日々色々な物を食べられてとても満足している。

 どれもクオリティの高い味で、異世界でも美味しい物が食べられて幸せだ。


 しかし、この食材たちはどこから調達しているのだろうか。

 森の中には畑も無いし、家畜も居ない。

 森の外で買ってきているのだろうか。


 ということは、滅びかけた外の世界にもまだそれなりの文明がまだ残っている訳だ。

 それも含めて、俺は森の外への関心が高まっていた。


「リベンジ、ですか?」


 魔女様は口に入れた鶏肉をもぐもぐと咀嚼しながら、頭に疑問符を浮かべていた様だったが、俺はもうその気満々だ。


「魔法も良い感じに覚えてきたし、ちょっと腕試しをね。俺が魔獣を倒せる様になれば、安心して森の外にも行けるでしょ?」


 魔獣蔓延る森の外も、自衛手段さえあれば怖くない。


 前回は無様にも逃走しか出来なかった。

 しかし、様々な魔法を修得した今、もうあの四足歩行の犬擬きに負ける気がしない。

 魔女様に実力を見せて、安心してもらえれば、外へ行く許可も貰えるだろう。


「外……ですか」


 やはりというか、魔女様は俺が外への関心を示すとあまり良い顔をしない。


 魔女様の過去のトラウマからなのか、それほどまでに過酷な環境なのか、俺には分からなかった。

 しかし、その“分からない”が俺の関心を更に高めていた。


 それでも、いくら危険とは言っても、食材の調達が毎日の食事に困らない程度には可能な文明が有るはずな訳で、今の俺なら問題は無いだろう。


「魔獣を倒せたら、一緒に外に遊びに行かない?」


「一緒に、ですか?」


「そう。二人で外へお出かけするのも、偶には良いんじゃないかな」


「そう、ですね。でもまずは、あなたの実力を見てから、ですね?」


「よし、約束だ」


 さり気なくデートのお誘いをしてみたが、どうだろうか。

 依然外出に乗り気では無く、あまり魔女様の心には刺さっていない様な気もする。


 しかし、ひとまず“魔女様先生に実力を認めさせて、森の外へデートへ行く”という約束を取り付ける事には成功した。



・・・



 さてさて、問題のリベンジマッチ当日。


 とりあえずは目標となる魔獣を探そうという事で、少し家から離れた辺りまで来た。

 今、俺と魔女様は二人、並んで歩いきながら当の魔獣を探して回っているところだ。


「居ないですねえ、わんちゃん」


 魔女様はあの狂暴な魔獣をわんちゃんと称して、呑気な事を言っている。

 流石にあの見た目でわんちゃんは無理が有る気がするのだが、魔女様からすればあの程度可愛い子犬同然という事なのだろうか。


 その子犬に魔女様が腕を喰われた――いや、喰わせたのは俺という足手まといが居たからというのも有るが、きっとそれがその場で最も効率が良い手段だったからだろう。

 俺を守って、腕を喰わせて、動きを止めて、後はもう『温度変化』の魔法で沸騰させてゲームセットだ。


 勿論不老不死でも無く、普通に痛いのは嫌な俺は片腕を喰わせる訳にはいかないので、他の手段を講じてはいるのだが――。


「……ああ。居ないな、わんちゃん」


 なんて魔女様の真似をしてみたが、本当に居ない。

 かれこれ一時間くらいは歩きまわった気がする。


 しかし、この前遭遇した辺りまで行っても、そこから更に進んでも、どこにも魔獣の姿を見つける事は出来なかった。


「もしかして、魔獣ってそんな頻繁に会わなかったりする?」


「いえ、この辺りまで来ると大体一匹か二匹は居るはずですけど……」


 運が良いのか悪いのか。

 いや、本来は運が良いのだろう。


 それでも今日に限っては出てきてくれないと、魔女様とのデートの約束が叶わない。

 それは困る。


 しかし、俺の願いも儚く、ぐるりと回って家が見える辺りまで戻ってきてしまった。


「残念でしたね、今日は諦めましょうか?」


 そう言う魔女様の表情と声色ははちっとも残念そうでは無い。


 勿論危険な目に会わなくて良かったという事だろうと分かってはいても、そんなに俺とのデートは嫌ですかと思ってしまい、ちょっと悲しくなる。


 まあそれでも、家の前まで帰ってきてしまえば仕方がない。

 今日の所は魔女様の言う通り大人しく諦めて帰るか、と思っていたところ――。


 ザッ……ザッ……。


 頭上から、聞き慣れない音がした。


 この森で聞こえる音と言えば川のせせらぎと、風で揺れる木々の音くらいだ。

 だと言うのに、その中で一際異質な音が辺りに響く。


「魔獣……! どうして、ここに……?」


 やはり、家の付近で魔獣に遭遇するのはレアケースなのだろう。

 魔女様も普段見せない表情をして、驚いた様子だった。


 しかし、通称わんちゃん――あの四ツ目で四足歩行の魔獣ではない。

 四ツ目なのは変わらずだが、目の前の魔獣は地に足を付けてはいない。

 奴は四枚の翼を羽ばたかせて、俺たちの頭上から現れた。


「犬以外の魔獣なんて、聞いて無いぞ」


「――でも、魔獣ですよ。どうするんですか?」


 切り替えが早く、小さく深呼吸をして驚きから立ち直った魔女様は、挑戦的にそんな事を言う。


 どうするんですかとはつまり、戦わないんですかという意味であり、それは暗にこいつを倒せないならデートはお預けだぞという事を示していた。


 魔女様とのデートには“恋人とのデート”という男の欲望的な意味合いだけでなく、“自分の気持ちを確かめる”という意味、そして何より森の外へ出て“この世界を知る”という重大な意味が有るのだ。


 予定とは少し違うが、こんなところで二の足を踏む俺ではない。

 犬だろうが、鳥だろうが、魔獣は魔獣だ。


 覚悟は決まっている。

 俺はもう、魔法使いだ。


「やってやるよ。問題ない」


 俺は深く深呼吸をした後、鳥型の魔獣に向き直った。


 そして、川辺で拾い隠し持っていた尖った石を両の手の指で挟み、魔獣へ向かって、散弾の様に左右交互に投げつけた。


 俺が『物体浮遊』――①前方へ真っ直ぐ飛ぶ ②加速する、という命令を与えたその石の弾丸は、投げた勢いを更に加速させ、魔獣の方へ向かって一直線に飛んで行った。


 魔獣はこちらの殺気に気付き回避の体勢を取る。

 しかし、石の弾丸は一つではない。

 散弾の様に発射されたその石の弾丸の内の一つが、魔獣の四つの羽の一つを射抜く。


 魔獣はギャアという奇声を上げて、撃ち落される。


「もらった……!」


 これを好機と俺は『身体強化』をほんの少しだけ脚に使い、魔獣に向かって駆け出した。


 その瞬間、魔獣が瞳を輝かせると同時に、俺の進行方向で『爆発』が起こった。

 俺は寸でのところで切り返し回避したが、その間に魔獣は体勢を立て直し、再び上空へと飛翔した。


 今のは――、


「――魔法!?」


「魔獣ですから、魔法を使う個体だって居るんじゃないですか?」


 なんて、遠巻きに観戦していた魔女様の声が聞こえてきた。

 魔女様も少し驚いている様だったが、それでも少し面白そうに、挑発的な声色だ。


 俺は魔獣に鳥型の個体が居るなんて知らなかったし、なんなら魔法を使ってくるなんてのも知らなかった。


 こんな事なら書庫で魔獣に関する本をもっとちゃんと探して読んでおけば良かったと、思わなくもない。

 しかし、残念ながらそういった本は魔女様の趣味の範囲外だったのか目につかなかったし、そもそも魔導書の中身を頭に叩き込むだけで精一杯だっただろう。


 いや、正確には“魔獣は魔力を持っている”という前提知識が有ったのならば、“魔力が有れば魔法を使えるだろう”という予測は付けられるだろうから、その点では俺の思慮不足かもしれない。


 なら、今考えればいいだけの事。

 観察し、思考する。


 おそらくは『爆発』――①空間指定、視界内の前方一点、といった感じの魔法だろう。

 範囲の狭く威力も低い小規模な爆発で、発動タイミングも予備動作として四ツ目が輝いていた。


 これなら、『身体強化』で動ける今の身体なら、その予備動作を見てから避ける事も可能だ。


 飛翔した魔獣の瞳が再び輝く――と同時に、俺は目を瞑る。


 そして、『光源』――①前方②一瞬、の魔法を使用し、そのフラッシュで魔獣の視界を光で埋め尽くした。


 俺を目がけたはずの魔獣の『爆発』は、『光源』の一瞬の瞬き、フラッシュによる目晦ましよって目標を見失い、明後日の方向でその爆発音を立てた。


 狙い通り。

 命令を与えた魔法は新たな形となって、効果を発揮した。

 

「終わりだ……!」


 フラッシュの光が溶け、魔獣の視界が明ける直前。


 俺は再び、懐からさっきよりも少し大きなサイズの石を取り出た。

 それを右手に構え、その右手を左手で支え、腕を真っ直ぐ伸ばして照準を定める。


 そして、今度は魔獣の頭の中心に狙い付け、石の弾丸を放つ。


 弾丸となった石は加速し、今度は正確に魔獣の頭を射抜く。


 討たれた鳥型の魔獣。

 その身体は翼を捥がれ、地に堕ちた。

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