大陸一の怪盗は盗む②

シルディアは結界を張っている神官たちにコツコツと足音を響かせる。


「でもね、貴方達如きが張った結界など紙切れ以下なのですよ―ほらね。」


シルディアは結界を破り堂々と言い放った。

そしてその直後隣に居た神官が震え出した。

そんな神官を押しのけて大神官らしき青年が出てきた。


「我が神への無礼、許せませぬ。だが我々で反叶わぬ相手だとはお分かりになりましたので今回は私の首で済ませてくれぬのか。」


「誰に命令してんだ?ゴミ共が。私はお前の様な汚い供物など食わぬ。もっと上質なものでは無きゃ私程のレベルのモノは食べてくれないぞ。」


シルディアの眼光が鋭くなり青年は信じられないと言う顔をしている。

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