大陸一の怪盗は盗む
シルディアは急いで転送陣を展開させ持ち場へ転送した。
私が担当する地区は―
言うはずもない、ご主人様が一番信頼できる私に預けた持ち場『世界の核』の保管されて言る神殿。
あそこはいつも『神官』とか言う『天使族』を崇めるモノ達が居る。
少々目立つがアレを盗めばもう目立ちなんてどうでもいい。
シルディアが転送した場所は大きな神殿の礼拝室。
「大神官様、今日もお疲れさまでした。」
「ではおやすみなさいませ。」
中心に設置されている大きな丸い宝石玉の周りには神官たちが挨拶をし丁度結界を張っているところだった。
だがシルディアを見て神官たちは固まった。
「あれは...」
「侵入者だ結界を張れ!―聖域展開。」
「私も!大神官様に続け!―多重結界。」
「清めのベール。」
それぞれが結界魔法の呪文を唱え始め宝石玉を中心に結界が張られていった。
ただシルディアは笑ってソレを傍観していた。
彼女の目は嘲笑っているのではなく憐みの目で
「可哀そうに...羽虫モドキの下僕だから主人に似てしまったんだな―」
シルディアは言葉を一回止めて先ほどの慈悲に満ちた目ではなく見下すような目になり仮面の下から覗くアイスブルーの瞳から零度を放つ。
そして口元には嘲笑うように笑みが零れている。
「愚かなお前たちにぴったりだ。」
シルディアの本姓は腐っても『悪魔族』なのだ―
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