大陸一の怪盗と他の幹部たち

シルディアが考え込むと主人は一層笑みを深めた。


「でも自由ではないよ、だって君は我と契約でつながっているのだから。我が望むのモノはまだ手に入れてないからね。じゃあ幹部をここから集めるから。そしてね今日から盗み方を変えようと思うんだ。」


シルディアが首を曲げると主人は手を前に伸ばし呪文を唱えた。


「永遠なる魔王之眷属達よ、いま主人のもとへ戻ると言い。」


主人が唱え終わると部屋中に大きな魔法陣が展開され三名のシルクハットやスーツ、ドレスを着た青年、少女が出てきた。


「序例二位、クレイア。序例三位、ミリディアム。序例四位、サリティ。よく呼び出しに応じてくれた。」


「ご主人様、お呼び出し光栄です。」


「ご機嫌麗しゅう、ご主人様。」


「感謝する、主よ。」


主人は満足そうにニィッと笑って言い放った。


「今から『魔界、現界を同一化作戦』を実行する!各自担当の地区にあるコアを破壊せよ!」


「「「「ハッ」」」」


驚いたレイディアだが主人の言葉に我に返り返事をし担当の地区へ転送陣を広げた。


ついに始まってしまうのね。

我ら悪魔族の計画が。

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