リプレイ13 精神ダメージの精算。いじくられる前に考えるべきこと※これは読まなくても、この先の理解に支障はない(語り部:LUNA)

 ……私も今にして思えばHARUTOハルトMALIAマリアにもう少し任せればよかったのかも、とは思った。

 私と、MAOマオが二人で突っ走ったがために、他の仲間が動く機会がないまま終わったとも言える。

 どうしてあんな意地、張ってしまったのかーーそうか、私が無理にアフーム=ザー・フェイクまで使ったのは、意地だったのかもしれない。

 それは、中央救護室で戦力から外されたからなのか、それとも。

 そしては更に無為な事をした。

 どうして?

 あなた、何を抱え込んでいるの?

 あの捨て鉢な戦いかた、あれって、

 

 まるで、以前の私と同じだ。


 どれだけ考えても、わからない。

 今は、ニャルラトテップのサイコロを見守るしかない。


<ダイスの個数と発生原因>

 LUNA……【6面ダイス×2】

  内訳:偽典・焔の吸血鬼の使用、アフーム=ザー・フェイクの使用

 MAO………【6面ダイス×4】

  内訳:赦されざる呪詛の使用、ヨグ=ソトースの溜め息の使用×2

 

 スマホの中で、女の子の姿をしたニャルラトテップがサイコロを放り投げた。


<精神ダメージ>

 LUNA【6】+【6】=【12ダメージ(重症)】

 MAO【3】+【4】+【6】+【4】=【17ダメージ(重症)】


 ……二人とも現在正気度の20パーセントを削られたため、無条件で重症化。よって閃き判定はなしだ。

 これから私とMAOマオに付与される、VR精神疾患がランダムで決められる。


<精神疾患の発症内容>

 LUNA【常軌を逸したエゴイズム】

 MAO【喜怒哀楽の暴走】

 

 病名の字面を見るだけでも、かなり厄介そうだ。

 あのMALIAマリアでさえ【人間不信】と言う、よりにもよって一番縁遠い狂気を付与され、実際、被害妄想を無理矢理植え付けられて過剰防衛に走ってしまった。

 私なんかが、克己心でどうにか制御できるものではないのだろう。

 そして、まだ幼いーー。

 常軌を逸したエゴイズム。

 私がまだ、誰かを想える今のうちに、自分に言い聞かせよう。

 今こそ、HARUTOハルトを見習う時。

 狂気を逆に利用するくらいの気概を失うな。

 目先の欲求をいじくられても、本当に大切なものは絶対に手離すな。

 これより未来の私に、きつくメッセージを残しておく。

 

<正気度の増減>

 HARUTO【正気度:84】

 LUNA【正気度:55→43】

 MALIA【正気度:73】

 JUN【正気度:71】

 MAO【正気度:53→36】

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