ホラー小話（失踪）

鏡の中の女

ある日、主人公の小学校5年生・莉奈は、学校からの帰り道に偶然見かけた洋館に興味を抱く。帰宅後、莉奈は洋館について調べ始め、そこで一人の女性の話を知る。その女性は、美しくて富裕な家に生まれたが、ある日突然姿を消してしまったのだという。

その夜、莉奈は部屋にある大きな鏡で自分自身を見た。その瞬間、鏡の中に自分とは違う女性の姿が映り出された。驚いた莉奈は、女性が消えるまで鏡を見つめ続けた。

次の日、莉奈は学校で友達に鏡の中の女の話をするが、信じてもらえなかった。その日の夜、莉奈は再び鏡を見つめたが、今度は鏡の中に映る女性の姿が違っていた。彼女は、莉奈に話しかけてきた。

「私はあなたの鏡の中の自分自身よ。あなたがこの家に入った時から、私はあなたを見守ってきたの」

莉奈は驚きながらも、女性と話をするうちに彼女が洋館に住んでいた女性だと気付く。女性は、自分がこの家にいる理由を莉奈に説明する。

「私は、この家であなたを待っていたの。私たちは同じ運命を共有するの。そして、あなたも私たちと同じように、この家で消えていくの」

驚きと恐怖に震える莉奈は、女性の話を聞き終わると、一瞬で消えてしまった。莉奈は自分が洋館に入った時から、その女性に見守られていたことを思い出し、彼女の運命と自分の運命が同じであることを知る。

終