その日はおそらく厄日だったのだろう…
8月16日、お盆も終わり今日は4女神たちが寮に戻ってくる日である。みんな実家でのんびりできたかな?
この3日間、寮に俺と寮長しかいなかったので非常にストレスが溜まった。何故かは分からないが、あの人はことあるごとに俺に絡んでくるのである。うっとおしいったらありゃしない。
しかしそれも今日までだ。今日からは4人が帰って来るのであの
まぁ彼女たちが返ってくるのは夕方頃なのでそれまでは我慢しなくてはいけないが…。
俺が部屋でゴロゴロしているとスマホからreinにメッセージを届いた事を知らせるアラームが鳴った。はて、誰からだろうか?
傍らに置いてあったスマホを手に取り画面を見ると寮長からであった。…とても嫌な気分になったが、大事な連絡だといけないので一応reinを開いてメッセージを確認する。
それによると寮長は今日用事があって夕方まで留守にするとのこと。なので寮には俺1人しかいないため戸締りや火の取り扱いなどに注意と書かれてあった。
やった! あのうっとおしい人が夕方までいない。そして夕方まで待てば4人が帰って来る。俺は喜びの余り部屋の中で小躍りしてしまった。
あの
だが気を抜いてばかりはいられない。寮長に任された寮の防犯などの役目はキチンと果たさねばならないのだ。昨日のニュースで最近この田舎町の色彩市でも泥棒の被害などが多くなっていると聞いた。この寮に泥棒が入ってこないとも限らないので戸締りなどはしっかりとしておく必要がある
俺はさっそく自分の部屋を出ると寮の戸締りを確認するべく見回りを開始することにした。
○○〇
「食堂の窓の戸締りヨシ!」「風呂場の窓の戸締りヨシ!」「廊下の窓の戸締りヨシ!」
俺は指さし確認をして寮にある窓の戸締りを確認する。ふぅ…これで大体見終わったかな? よしよし。この寮にある窓はすべて閉まっている様だ。これで女子寮へ入る手段は正面玄関を通る以外にない。如何に泥棒と言えど正面玄関から堂々と入る奴はいないだろう。それに正面玄関の鍵を閉めるとみんなが入ってこれないだろうしな。
時刻を見るともう昼過ぎだった。昼飯でも食おうかと思っているとまたreinにメッセージが入る。今度は誰だ? 俺はポケットからスマホを取り出して確認した。
送り人は氏政だった。用件は必修講義の課題で使うレジュメを無くしてしまったのでコピーさせてくれという事らしい。…そりゃあんな汚い部屋に住んでりゃどこに物を仕舞ったのか分からなくなるよな。
俺は「OK」と返すと彼はすぐに「今から取りに行く」と返信してきた。えっ、あいつ
○○〇
「いやー、スマンスマン。どこにいったか分からなくなっちゃってさぁ…」
「だからあれほど部屋掃除しろって言ったろ…」
30分後、氏政が女子寮にレジュメを受け取りにやって来た。俺は寮の玄関で彼に目的のレジュメを手渡す。
「言っとくけど俺のレジュメも無くしたりするなよ?」
「大丈夫だって、大学の図書館でコピーしてすぐに返すからさ」
「そもそも今日って大学の施設空いてたか?」
世間ではお盆は昨日までなのだが…大学は職員の休日もしっかり確保するので休みは長めにとってある場合が多い。
「あっ…今日図書館休みだわ」
「やっぱりか」
氏政はスマホでポチポチと大学のHPを調べていたが、どうやらうちの大学は今週の日曜まで職員も夏休みらしく、すべての施設が休館しているようだ。
「しゃあねぇ、ちょっと遠いけどコンビニまでひとっ走り行ってくるわ。…と、その前にすまんけど水かなんか飲ませてくれね? ここまで走って来たから喉カラカラでさぁ・・」
正直な話を言うと彼を女子寮には上げたくない。何をしでかすか分からないからだ。だがかなり汗をかいているようだし、ここで水を渡さずに帰りに熱中症で倒れられても困る。そうなると俺も気分が悪いからな。
俺は考えた末に食堂から水だけを持って来ることにした。食堂に行き、コップに水を注いで急いで玄関へと舞い戻る。俺が戻ると彼は女子寮の内部をキョロキョロと見回していた。
「しかしここが女の花園女子寮かぁ。まるでテーマパークに来たみたいだぜ。テンション上がるなぁ~」
「上げんでいい。変なことするな」
「まぁまぁ、ちょっと待てよ兼続さんよ。一生で一度入れるかどうか分からない場所なんだぜ? もう少し堪能させてくれよ。う~ん、深呼吸するとフローラルなスメルが俺の肺から血管を通って全身にいきわたるぅ~」
「気色悪い事するなよ…。ただの消臭剤の香りだろ。ほれ水、これ飲んだらとっととコンビニに行って来い」
「これが女子寮の水かぁ~。ゴクゴク。心なしか他の水よりも美味しい気がする。なんか特別なパワーが入ってるのかもしれんね。そうだ! 『女子寮水』として売りに出そう。売れると思うぜ?」
「な訳ないだろ!」
一時期流行ってた水素水かよ。ここの水は大学のトイレの水道とかと同じだと思うが。はぁ…彼にレジュメと水を渡しだけなのにドッと疲れた。せっかく今日は寮長がいないのに…。寮長がいない時は氏政が俺の精神力を奪ってくる。
俺は彼を見送りに一緒に女子寮の外まで出る。しかし暑いな。今日も36度って言ってたっけ?
「レジュメ絶対に返せよ。無くすんじゃねえぞ。それ無くすと俺も困るんだからな」
「分かってるよ」
俺たちが寮の敷地の出口付近まで来たところで、寮の周りを囲んでいる石垣付近になにやら高そうな車が止まっているのが見えた。誰の車だ? 寮長のではない。彼女の車はオンボロの軽だ。
「すげぇ…あれリムジンだよ。俺初めて見た…」
俺の隣で氏政が驚きの声を上げる。えっ? あれがリムジンなのか。俺も初めて見た。2人で物珍し気にその車を見ているとリムジンのドアがパカッと開いた。
「グーテンターク諸君」
中から気取った調子で現れたのは赤城政宗だった。おいおい…まさか夏休みもコイツの相手しなくちゃならないのか。堪忍してくれ…。しかも今は俺に味方してくれる人は誰もいない。もちろん氏政は仲間の内には入っていない。いつ裏切るか分からんからね。
「弥生もいるわよ!」
そして近くの草陰から板垣さんも姿を現す。マジかよ…。味方のいない状況でこの2人の相手をしろと?
「俺もいるぞぉ~!」
更に女子寮の向こうの道から半裸で走って来る金髪の男がいた。…あいつ誰だ? 半裸の男は俺の目の前で立ち止まる。俺の記憶にこのような人物は無い。えっ? また新しいめんどくさいキャラ登場なのか?
「えっと…誰?」
俺は金髪の男に尋ねた。
「フォッフォー? 我が恋敵である東坂兼続よ。俺の名を忘れたか? 俺は緑川義重だ!」
…えっ? 緑川義重ってあのクソ真面目委員長キャラの? 千夏にフラれて塩かけられたナメクジみたいになってたあの緑川義重?
俺は緑川義重と名乗った男をマジマジと観察する。髪は金髪に染めており上半身は裸で下にはパツパツのチノパンを穿いていた。何があったらこんな風になるんだ?
「俺の変化に戸惑っているようだな。無理もない。俺はあの後考え直したのさ。このままでは千夏君に振り向いてもらえないと。だから俺はこの数週間陽キャになる修行をしていたのだ! 今の俺はどこからどう見ても陽キャだろう? 陽キャ、ファー!!!!」
緑川はそのまま下半身を振り始める。昔こんな芸人いたな…。そもそも陽キャになる修行ってなんだよ…。ハッキリ言って危ない奴にしか見えない。陽キャじゃなくて要(注意)キャの間違いじゃないのか?
「何でそれで陽キャになれると思ったんだ?」
「俺は陽キャになるために陽キャの真似をすることにした。そしてたどり着いた結論がこれだ。まず第一に陽キャは髪を染めている。ダサい黒髪などもってのほか! そして第二に陽キャはよく服を脱ぐ。脱いで自分の裸体をセクシーにアピールだ! さらに第三に陽キャは性にオープンである。卑猥な単語も臆することなく発言して自分の気持ちを相手に伝えよ!」
なんか色々間違っていると思うが…どうしてこうなった。狂ってやがる…遅すぎたんだ。脳を破壊された者の末路、誰か彼を病院に連れて行ってやってくれ。
「黒髪がダサいって…。千夏は黒髪だけどいいのか?」
「千夏君は別だ! 彼女の黒髪はスーパービューティフル。この世の何より尊いものだからな! ちなみにお前の黒髪はダサい。ファッファッファ、黒髪が許されるのは小学生までだぞ東坂兼続!」
「どんだけだよ…」
くっ…こいつ。言いたい放題言いやがって…。しかしまぁよくこんだけめんどくさい連中が揃ったものだ…。蚊とハエとゴキブリが一気に出現したみたいなものだぞ。…3日前に弥太郎の霊が出て来たけど、その影響で俺に厄が集まっているのかもしれんな。
「それで…お前ら3人今日は一体何の用なんだ?」
俺はめんどくさい3人衆に尋ねた。赤城が3人を代表して前に出る。
「今日は君が寮で変態行為を行っていないか抜き打ち検査しようと思ってね。お忍びで検査しようと思ったら寮から君が出て来たので仕方なくボォク達も姿を現したワケさ!」
「残念だったな。俺はそんなことはやっていない。わかったらとっとと帰れ! 第一お前らにそんな権利なんてないだろ」
「あるんだなぁそれが…」
赤城はドヤ顔をしながら1枚の紙を取り出した。その紙には「赤城政宗に東坂兼続の女子寮での変態行為の調査を認める」と書いてあった。なんだこれ?
「おいおい、また捏造か?」
一般人の彼に変態行為の調査が認められるはずがない。おそらくまた彼が捏造してきたんだろう。
「捏造じゃないんだなこれが。ボォクのグランドファザーは色彩市の市議会議員でね。この大学に少し圧力をかけて貰ったのさ。そしたらこの通り認めて貰えたよ。学長のハンコもちゃんと入っている正真正銘の本物だ! 何なら今から学長に聞いてみるかい?」
彼はそう言ってスマホから学長の電話番号を出して俺に見せつけて来た。えっ、ガチで本物なの? こいつ…俺を女子寮から追い出すためにわざわざ身内の力まで借りて来たのか。
「これが権力って奴か…」
「フハハハハ、恐ろしいか? ボォクのファザーは会社の社長でグランドファザーは政治家。家柄の差がここで出たな! お前みたいな一般人とは違う! 所詮お前は親ガチャハズレ民なんだよ! だが今から這いつくばって許しを乞うても絶対に許してやらない。このボォクのパーフェクチョな髪型をワカメ呼ばわりした罪は重いのさぁ!!!」
ワカメ呼ばわりしたのは秋乃だったと思うが、彼の中では何故か俺が言った事になっているらしい。
「そして彼らはボォクの調査に協力してくれることになっているのさ。同じ東坂兼続に恨みを持つ者同士ね。我が学年1の頭脳を持つ緑川君、そして我が学年1の先輩信者の板垣さん。そして我が学年1のイケメンであるボォク。まさに最強の3人組というワケだ! ハッハッハ!」
クッ、だからめんどくさい奴らが徒党を組んで現れたわけか…。3人はドヤ顔をしながら俺の前に立ちふさがる。これは俺の人生史上最大のピンチなのかもしれない。
もちろん俺は女子寮で変態行為などやっていないが…彼の後ろに権力者がいるとなると話は別だ。やってもいないことを捏造され、それを指摘してももみ消される可能性すらある。
俺が焦りを見せていると俺の肩を叩く者が居た。誰だ?
「大丈夫だマイグッドフレンド兼続。俺はお前を信じるぜ!」
彼はとてもいい笑顔でそう言ってくるが、お前がいても何の役にも立たないんだよな…。むしろいない方が良いまである。頼むから余計な事はしないでくれ。
「では早速調査を開始しようか?」
赤城たちはそう言ってずかずかと寮の敷地に入って来た。
「ムッ! アレは何だ?」
彼は早速何かを見つけたようでそれに近寄っていく。俺達も彼が変な事をしないように同じくそれに近寄っていった。そこには何と…物干し竿にブラが干されていた。
…アレ誰のだ? 女子寮の住人は全員実家に帰っているはずなので彼女たちの洗濯物が干されているというのはおかしい。それにブラ1枚だけ取り忘れていったというのもおかしな話である。そもそも下着ドロ対策で女子勢はみんな乾燥機を使っていたはずだが…。
ありえるとすると寮長だが、しかし寮長がつけるにはかなり大きいように見える。
「皆の衆、見たまえ。これが東坂兼続が変態行為を行っていたという証拠だ!」
「はぁ?」
赤城は干されているブラを指さしてそう宣言する。何故ブラが干されているだけで俺が変態行為を行っている理由になるのだろうか?
「おそらく東坂兼続はこのブラを誰かから盗み、極秘にここで1枚だけ洗濯して楽しんでいたのだろう。そうに違いない!」
「何でだよ!? おかしいだろ!?」
「これは証拠の品として没収させてもらう。これだけの大きなブラ…おそらくこれは山県秋乃さんの物だろう。可哀そうに…今すぐ東坂兼続の魔の手から救い出してあげるからね」
いや、秋乃はもうワンサイズ大きい…というかそれでもキツキツだった…って今はそういう事を考えている場合じゃない。誰のブラかは知らないが取り戻さないと…。
赤城は干されていたブラを手に取るとおもむろに匂いを嗅ぎ始めた。
「う~ん、ほのかにワキガの香りがするな。なんというバッドスメルだ…」
「おい! 下着の匂いを嗅ぐのは変態行為じゃないのかよ!?」
「これは正式な調査だ!」
「どこがだよ!?」
「お姉様のブラは無いのかしら? ハァハァ///」
「千夏君のブラ…ファー!!!」
板垣さんと緑川も赤城につられて下着を探し出す。おい! 完全にお前らの方が変態行為をしているじゃないか。いい加減にしろ!
あいつらをどうにかして寮から追い払わないと…。俺は氏政に声をかけた。
「氏政、協力してくれ! 俺達友達なんだろ?」
「わかった。赤城が山県さんのブラ、板垣さんが美春先輩のブラ、緑川が高坂さんのブラ、それじゃあ俺は残った冬梨ちゃんのブラを探せばいいんだな?」
「ちっがーう!!! なんでお前もどさくさに紛れて変態行為をしようとしているんだよ!? あいつらを追い出すのに協力してくれって話だ!」
今は猫の手でも借りたいぐらいだからな。こんなやつでもいないよりはマシだ。
「協力してくれたら今度お前の好きな寿司を奢ってやるよ」
「寿司!? 分かった。協力するよ」
俺が寿司と言ったとたんに氏政が目の色を変える。ゲンキンな奴だ。氏政はやる気満々の顔で赤城たちの前に立ちふさがった。
「おい! これ以上の女子寮への変態行為は女子寮の番人であるこの俺が許さねぇぞ!」
いつからお前は女子寮の番人になったんだよとツッコミたかったが、せっかく彼がやる気を出してくれているのに水を差すのもアレなのでスルーすることにした。
「黄田氏政。またこのボォクと組まないかい? 一緒に東坂兼続を貶めようじゃないか?」
「いいや、俺はもう友達を裏切ることは絶対にねえ! 例えどんな条件をだされようともな!」
自信満々に彼はそう言い放つが、ホントかどうかかなり怪しいものである。
「そうか、ではボォクの行きつけのミシュラァン3つ星の一流レストラァンで松坂牛のステーキをご馳走しようじゃないか? これでどうだい?」
「フッ! 残念だったな。俺はそんな誘惑には応じないぜ! なぜなら俺はステーキよりも寿司が好きだからだ!」
向こうの誘いに乗らなかったのは偉いのだが…そういう理由か…。
「ではこうしよう。回らない寿司をご馳走しようじゃないか?」
「………」
「悩むなよ!?」
「グッ、卑劣な手を使いやがって。でも俺は友情を捨てるわけにはいかない!」
今さっき回らない寿司で友情捨てそうになってた奴がどの口でそれを言ってるんだ…。
「ほら、帰った帰った! くらえ! ペッペッペ!」
「うわっ、汚いわね!」
「不潔ファー!!!」
氏政はいきなり3人に向かって唾を吐きかけた。…汚いがこの際あの3人を追い払えれば何でもいいか。
「くっ、下品な東坂兼続にお似合いの品性の劣った野蛮人だな。まぁいいさ。証拠の品は押収した。あとはこれを学長に突きつけるだけだ! じゃあな東坂兼続。お前が女子寮に居られるのもあとわずかの間だ! ハッハッハ!!!」
「おい! ちょっと待て。そのブラおいていけ!」
俺がそう言い終わるよりも早く赤城はリムジンに乗り込むとそのまま車を発射させて遠くへ行ってしまった。板垣さんと緑川もいつの間にかどこかへ消えていた。
「クソッ、守れなかったか…」
俺は寮の留守を任されていたにもかかわらず、不審者の侵入を許し、あまつさえ下着を盗まれてしまった事に責任を感じていた。役割を全うできなかった…。チクショー。膝をついて絶望に暮れる。
「兼続…」
氏政が憐みの目線で俺を見て来る。同情は要らねぇよ。
「いや、そこ俺がさっき唾吐いたとこなんだけど…」
「うわっ、先に言えよ。汚ねぇな」
俺は急いで立ち上がった。
「あんたたちそこで何してんの?」
見ると寮長と女子寮の4女神がそこに帰ってきていた。不思議そうな顔で俺と氏政を見ている。
「すまん、みんな…守れなかった…」
俺は5人に事情を説明した。不審者である赤城の侵入を許してしまった事、誰かの下着を盗まれたことを彼女らに話した。
「下着ってもしかしてそこに干してあった奴?」
寮長が物干しざおの方を指さしてそう言う。
「そうだけど…結局あれ誰のだったんだ?」
「男子寮の景虎ちゃんよ」
「中山寮長の!?」
えっ…? 中山寮長ってどっからどう見ても男だよな? どうしてあいつが女性用の下着であるブラを持っているんだ?
「この前大学職員の間で前期終了のお疲れ様会をやったんだけど、そのお疲れ様会のかくし芸大会で景虎ちゃんが女装したのよ。それでその時使った下着をわたしに洗濯して欲しいって言って渡してきたの。それをあそこに干してあったんだけど…」
じゃあ赤城の奴は中山寮長の
「でも何で寮長に洗濯を依頼したんだ? 自分で洗えばいいじゃないか」
「男子寮に女性用の下着を干すと欲情した男子寮の猿共が下着を奪いに来るかもしれないからって言ってたわ」
「盗らねえよ!?」
何言ってんだあの人は? そもそも高広先輩と定満には彼女がいるし、ありえるとすれば朝信だが…さすがの彼も男の身に着けた下着は取らないだろう。
まぁ…何はともあれ。4人の下着が取られなくて良かった。それにしても疲れた…。今日は厄日だな。
○○〇
数日後、赤城から秋乃当てにワキガの匂いを無くすワキガクリームが寮に大量に送られてきたが…、それを見た秋乃がブチ切れたのは言うまでもない。
○○〇
次の更新は8/7(月)です
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