都築京香とレネゲイドビーイング

昨日と同じ今日。

今日と同じ明日。

世界は繰り返し時を刻み、変わらないように思えた。

だが、人々の知らないところで。


────世界は大きく変貌していた。



 どうもどうも皆さん。ダブルクロス楽しんでますか?

 ダブクロのシナリオで遊んでいる時にたびたび登場してきてプランという謎の言葉を残していく少女。都築京香について今回は考察していきたいと思う。


 都築京香のいうプランとはいったいなんなのか。それを考える前にまずは彼女の簡単なプロフィールを見ていこうと思う。

 まずは1st。FHの日本支部長とされる人物。数々のテロを企てその成功率は80パーセントを超える。らしい。この頃はまだ彼女の計画は明確化していないようだ。日本セルリーダーとして畏怖を向けられている程度の情報しかない。

 次に2nd。決して表に姿を表すことはなくその指揮能力だけで数々のプロジェクトを成功させてきた。どうやら日本セルリーダーの頃の彼女は頻繁に姿を見せる人物ではないようだ。の記載も見てみよう。日本セルは完全に都築京香の計画プランに従って動いているらしい。つまり、他のFHと違って日本には明確なリーダーが存在しており、彼女の計画のために多くのFHエージェントが動いているというわけだ。結局この冊子では彼女の計画プランについてわからない。

 3rdを見てみよう。世界最古の独立型のレネゲイドビーイングであり、人間と遥かな過去から接触していた。彼女は12のシンドロームの能力全てを自在に操り更には通常のオーヴァードには扱えない力すら持っている。一気に情報が増えたように感じる。

 ここまで上げられた情報をまとめると、全てのシンドロームを操る最古のレネゲイドビーイングであり、欲望に塗れたFHエージェント達をまとめ上げる手腕を持つ女性ということだ。


 では次に彼女の計画プランについて考察していこう。HRにはこのように書かれている。「彼女の計画プランそれはレネゲイドの進化である。」答えが出た。レネゲイドの進化らしい。この進化とはいったいなんのだろうか。


 レネゲイドの進化として最たる例はレネゲイドビーイングの存在だ。レネゲイドビーイングは自我を持ったレネゲイド。ウイルスが独自の思考能力を持ち、意思を持って行動するようになった新たな生物の体型と言える。厳密には、古くからレネゲイドビーイングという存在は確認されていた。しかしその知性レベルが極めて低いため、重要視されていなかった。もちろん都築京香はその中でも異質の存在になる。


 レネゲイドビーイングが明確に姿を増やし始めたのは20年前の輸送機爆破事件の頃だった。つまり、我々人類がレネゲイドウイルスに感染した時期に彼らも数を増やし始めている。ここで一つの仮説が生まれる。

 人間にレネゲイドが感染することで人間の思考能力を模倣し、自我を持つようになったのではないだろうか。それを大規模に行おうとしたのが面影島事件になる。大規模な黄泉がえりを行うことで大量の人間の記憶をレネゲイドビーイングに施すことで急速な成長を行わせようとした。UGNは表面上は阻止することができた。そう表面上では。結果としてレネゲイドビーイングは一段階進化を遂げている。面影島事件いこう今まで思考能力も持ち得なかったビーイング達が自我を持ち始めるようになる。


 さて、偶然にも人間にレネゲイドが感染することでビーイングは進化をしたわけだが、これも彼女の計画プランの一部だったのではないだろうか。20年前の輸送機爆破事件は何者かが裏で糸を引いていると明らかになっている。おそらくその人物こそが都築京香なのだろう。


 前回、都築京香は地球そのものだと話をしたと思う。地球そのものというのは少し間違いであり、実際は地球の意志つまり脳みそであると考えている。つまり彼女の計画プランは地球がどうありたいかを明確に示した物である。


 面影島事件に登場したレネゲイドビーイングであるオモイデ様。こいつは地球の記憶媒体なのではないだろうかと考えている。今での地球に生きたすべての生物の記憶が保存されているからこそ”黄泉還り”が地球規模で行えたのではないだろうか。そもそも地球全体に影響を及ぼすほどの力を持つレネゲイドビーイングは地球そのものと考えても不自然はないと思う。


 他にもゲートと呼ばれる南極の謎の穴や、アマゾンのなど地球由来のレネゲイドビーイングの存在も確認されている。


 話を戻して、では何故突然”黄泉還り”が行われたのかを考えていく。それはからだ。


 今まで地球上の生物は幾度の絶滅を繰り返してきた。それが氷河期であったり隕石であったりと色々な憶測が飛び交っているが、俺は都築京香が絶滅させたと考えている。今まで地球に生まれた様々な生物にレネゲイドを感染させてきたが結果として進化は行われなかった。そこで彼女は地球の支配種族を一気に絶滅させ、リセットを行う。その中で偶然生まれた人間と言う種はレネゲイドに適応した。計画は順調に行われていた。しかし、彼女の計画プランの根底を揺るがす事件が発生した。ウロボロスの飛来だ。激しい争いにより不安定になった地球上のレネゲイドが再び安定するまで、彼女は一度計画プランを休止する。そこから少しずつ超能力者オーヴァードの数を増やしていき、再び人間がレネゲイドに適応できるようになった時、事件を起こした。それが20年前の輸送機爆破だ。そこで人類の8割を感染させることに成功する。そこから20年の歳月をかけ、完全にレネゲイドが人類に定着した時次のフェーズにいこうする為に”黄泉還り”が行われることになる。


 彼女の計画プランは地球が誕生してから40億年以上の歳月をかけられたものだ。億の年月をかけた計画が多少の障害で揺らぐはずはない。彼女の計画プランは完璧なのだ。レネゲイドの進化。その最終目的は人間にとってかわる支配種族としてレネゲイドビーイングを据え置くことにある。


 いかがだっただろうか?シナリオの最後に「これも計画プランの内ですから。」といつも言っている彼女だがかなりエゲツない計画を立てているとは……


 ってことでアディオス。超能力者オーヴァード達よ。日常を守ってくれたまえ。

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