全ての始まり 17

「お前ら、早く起きろ!」

「あっ!なにがあった?」

「金。。。俺の金は?」

「あの子供たちは逃げたぞ!追うぞ!」


 盗賊たちは急ぎながらクリスたちを追う。


「はぁ。。はぁ。。。」

「はしって!」

「わたし。。。たえられない」


 クリスは他の子供を引きながら森の中を走る。

 残念ながら、他の子供たちの体力は持たない。


「あっ!」


 一人の子供の足が滑った。


「ダン、ほかのともだちはたのむ」

「あぁ!クリス、きをつけて」


 ダンはクリスと落ちた一人の子供を置いて他の子供と逃げた。

 クリスは絶対に友達を見捨てたくない。


「ほら、てをとって」

「ごめん」

「うぅ、あなたのせいじゃない」


 クリスはその一人の子供の手を引いて彼女を起こした。

 だけど、盗賊はただ黙ってその事を見過ごすわけがない。


「はは!残念だったな!お前たちに追いついたぞ」


 クリスは盗賊に視線を向ける。

 そして、一人の友達を見た。

 クリスは手にいる剣を握る。

 彼女は分かってた。これはもう逃げられない。だけど、一人だけは。。。

 クリスは前に歩きだして、友達をかばう。

 

「にげて、わたしはじかんをかせぐから」

「クリス。。。」

「はやく!にげて!」


 その少女は涙を流しながら、クリスの命令に従う。


「わかった。。。クリス、きをつけて」


 その少女はクリスを置いた。


「お前ら!あの少女を!」


 二人の盗賊がその少女を追いたいだが。


「とおせない!」


 クリスは剣を彼らに向けて道を塞ぐ。


「ちかづいたら。。。やる」

「おうおう怖い怖い。だけど、お前は一人だ俺達は三人。一人で何ができる?ははは!」

「はははははは!」


 クリスはけして前にでない。

 彼女は一人だ、そして相手は三人。

 彼女は不利の立場にあるのだ。


「へ!お前に教えてやるよ!調子に乗らないでな!」


 一人の盗賊はダガーを手にクリスに向かった。

 クリスはその攻撃をよけ、相手に剣で切る!


「あぁ!よくも!」


 クリスは向かった盗賊のお腹に傷を与えた。

 その盗賊は手でその傷を触る。


「てねーーーー!」

 

 手に血がついた。


「お前ら、このガキを囲め!」


 二人の盗賊は左右からクリスを囲んだ。


「終わりだ。お前をイタッツメテやる!」


 クリスは少しずつ後ろに下がった。

 これは危険だと。

 どうすれば。。。


「やるよ!」


 盗賊たちはダガーを手にクリスを切りたい時に。


「おいお前ら屑ども。一人の少女を三人でかかってくるとは。。。恥ずかしくないのか?」


 盗賊たちは止まった。

 その声は小さいそして可愛らしい声だ。


「あぁぁ?」

「?」

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