全ての始まり 16

「ついたぜ」

「お前ら、この子供たちを中に連れてくれ」

「へい!」


 森の中に、盗賊の隠れる場所はそれは小屋だった。そこには後二人の盗賊が待機している。

 その二人の盗賊は命令を受けて、子供たちを小屋の中に連れ出す。


「まっていて、たすけだすから!」


 一人の子供は木の後ろに隠れてあの盗賊たちを窺っている。

 その子供は勇気のある女の子だ。

 彼女の手の中には鉄の剣を握っている。


 彼らの隠れはここだな。。。そしてクリス、今は彼らの様子を見るべきだ。

 クリスはその事を分かっているのか、彼女は最善の時を待っている。

 今はその時じゃないと、彼女は剣を強く握る。


「なぁ、俺達はこの後何をする?」

「俺達は村にいる仲間を待つ」

「もし、戻らなかったら?」

「へっ!それはないさ。お頭は強いからな」


 へぇ、お前らのお頭は強いらしいな?だけど、こっちにも強い奴はいるよ。

 俺はあのじぃじぃの事を思い浮かぶ。

 普段は見せていないだけど、俺の師匠には何かあるはず。

 だから村は師匠とクリスの両親に任せるよ。

 

「あぁぁ、いつ帰ったんだろうな」

「これは先に寝る方が良いな」

「バカか!お前は」

「いや、このガキたちは大丈夫だろう」

「そうですぜ」

「じゃ、お前らは小屋の外に待機だ。俺は少し用がある」


 一人の盗賊はその場を離れる。


「へっ!気に食わないな」

「あいつはお頭に信頼されてな」

「気に食わん!ぺっ!」

「寝るか」


 残りの二人の盗賊は少し小屋から離れて寝る。


「いま!」


 クリスは急いで音を消すながら小屋に入っていた。

 その中には捕まった子供たちがいる。

 彼らの体はロープに絞られながら。

 口も塞ぎれてる。


「む!」

「みんな!」


 クリスは彼らに近づいた。


「まってて、このロープをどかすから」


 クリスは剣を使ってそのロープを切った。


「みんな、そとにはさんにんほどのひとがたいきしているから」

「あぁ、わかった」

「みんなはおとにきおつけてわたしについて」


 クリスと子供たちは小屋を出ていく。

 最初に彼らが見ていたのは。


「すぅーーぴーーー」

「あぁーーー金だ。。。金が天から落ちている。。。すぅーーーー」


 クリスは無事で子供たちを回収していたのか。

 後は村に戻るだけだな。


「よし、もどろう」

 

 クリスは小さい声で話していた。

 ここで彼らが問題なく村に戻れば良いのにな。

 だけど、それは起きた。

 

「あぁぁ、お前ら本当に寝ていたのか?」


「!」


 クリスは思い出した、後一人の盗賊は寝ていないだと。

 クリスは手と目を使って、サインを作った。


「あしにきおつけて、そしておとをたてないで」

 

 そんなサインを送った。

 クリスたちは黙ってその場から離れる。

 

 クラック!誰がか木の枝を足で踏みにじった。

 その音は盗賊にも聞こえていた。

 

「だれだ!?」


 彼は周りをみている。

 そして、彼はクリスたちを見た。


「ガキども!?おい!お前ら起きろ !」

「すぅーーーーぴぃーーーー」

「金だ。。。俺は金になる。。。」


「みんなにげるよ!」


 クリスたちは走りにいった。

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