全ての始まり 14

「ここで大丈夫かのう」


 ゲッペが向かった場所は、それは広い草原だった。

 この草原は広い、そして全然人の気配はいない。

 ゲッペは俺を地に置いた。


「お主の魔法が暴走したら、儂はそれに巻き込まれたくないからのう。お主の体は大丈夫だろう、それだけ魔力持ったら」


 そう、俺の体は丈夫みたいだ。玉が割れた時に、俺は全然平気だった。


「じゃ、始めるかのう」


 ゲッペは魔法の訓練を始めた。


「まずはお主の魔法の適正を見てみるかのう。じゃ、精霊に頼むんじゃ」


 俺は火魔法から始める。


「火の精霊、俺の頼みに答えてくれ、火玉」

「むぅ?」


 そして、何も起きなかった。


「お主、何故火の精霊に嫌われてるのじゃ?」

「あぁぁ、それは。。。」


 俺はあの時、俺がクリスを助けた時を説明した。


「お主。。。魔力が膨大のが分かるのう?その魔力で火の精霊に命令したら。。。」


 火の精霊に命令をしたら。。。彼らは怒る。感情に任せて、魔法を振るうだろう。


「お主、良かったのう、多分火の精霊はお主の考えを読み取っただろう」


 俺は甘かった。もしあの時、火の精霊が俺の魔力を制御しなかったら。クリスを助ける所じゃなかった。


「お主は火の魔法を少しの間で使えないじゃろう。じゃ、他の属性じゃ」


 俺はゲッペに言われるとうり、魔法を試した。

 その結果は上手くいった。


「よし、できたのう。じゃ、次は攻撃魔法を使うのじゃ」

「風の精霊、空気をまといそしてぶつけろ!ウインドブラースト」


 風は俺の前に集まって、そして前にぶつけた。


「うむ。。。」


 結果は中々良かった、だけど足りない。


「お主の魔力考えたら、それで済むとは変だのう」


 何か足りない所はあるか?このパズルのピースを完成する方法。

 俺はイメージの事思い出すた。

 そうだ、あの時俺は。。。

 

 集中して、想像しろ!風が俺の前に集まって


「むう?お主」


 強い風を感じる。その風が俺の前に集まる。

 次のステップは。。。前にぶつける!


「おお!お主、それは無詠唱」

「うお!できたのか?!」


 俺の体は反転で空中に舞う。ゲッペは俺を捕まえた。


「おお。。。お主、普通無詠唱は中々出来ない事のはずでのう。お主に教える事など、もうない。お主の魔力操作がまだ未熟だけどな」

「うぅ。。。それはおいおい進展する」


 俺は魔法を試し撃ちし続けた。

 気がつかない間に、日が暗くなる。


「お主の魔力は多いのう」

「じゃ、帰るか」

「帰るかのう」


 俺達は村に戻った。

 俺はクリスの家の中に入る


「じゃ、皆で」

「いただきます~」


 俺が帰ってる間にクリス家はご飯を食べている所だった。

 グレンは突然話しだした。

 

「なぁ、この村の近く、多分危なくなるから」

「どうしたの、貴方?」

「盗賊が出たらしい、この近くに基地がいるらしい」

「クリス、村の外に遊びに行くのは控えてね」

「うむ」


 そうか、俺はクリスの事を近くで見ないとな。


「じゃ、わたしはじぶんのへやにかえる」


 クリスはご飯を食べた後、自分の部屋に帰った。

 じゃあ、俺もいつもの場所に。

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