全ての始まり 10

「じぃじぃ!扉を開けろ!さもないと、また穴を開けるぞ!」

「やめんか!お主が儂の家の前にいるのは分かるわい」 


 少しの間を待っていたら、ゲッペは扉を開けた。


「はよ、入れ。お主がここに来たの待っているのう」

「いや~、俺はクリスの訓練を観察していたよ」

「どうり、遅かったわけだのう」


 俺はゲッペの家に入る。俺が家に入った後、ゲッペは扉を閉じた。


「じぃじぃ、手を貸せ」

「あぁ、分かってる」


 ゲッペは俺の身体を捕まえ、俺をテーブルの上に置いた。


「ゲッペ師匠、よろしくお願いします」

「いや~、畏まる必要などない」


「んで、俺は何をする必要ある?俺は早く魔法を使いたい」

「今日はあんまり、派手な事をしないのう」

「それで?」

「今日はお主の基礎を鍛える」

「基礎か。。。」


 多分、今の俺の魔法基礎はなってないはず。あの時は上手く行くけど、その結果は暴走だからな。


「お主にしてもらいたい事はのう、魔力を外に出すだけだのう」

「そんな、簡単な事だけなのか?」

「簡単かどうかは、お主がそれをやってからだのう」


 へっ、じゃあ、俺の凄さを見てくれ。


「お主、この玉に魔力を流せ」

「じゃあ、見てくれよ!こんな簡単な事をな!」


 俺は自分の手をその玉に当て、魔力を流す!

 ぱちん!

 その結果、玉は割れて破裂した。

 

「あぁぁぁぁぁ。。。」

「やはり、のう。。。」


 魔力を流すのは出来た。でもその結果は玉は破裂、これはまるで魔法の暴走じゃないか。


「お主。。。まだ気がつかないか?お主の魔力は巨大でのう。お主の身体は小さいだけど、何故そのような強大な魔力を持っているのかのう?」


 俺は何故このような魔力を持っているのかは思いつかい。


「お主の生体はのう、魔物に近い体を持っている。魔物は強くなるには、他の魔物を食らって魔力を取り込む。 お主は何か強い魔物を食べたのか?」

「いや、俺はハムスターなので、肉を食わんよ」

「食わないのかのう」


 じゃあ、俺は何を食べてこんなに強くなってしまったのか?


「なぁじぃじぃ、俺は魔物の肉を食っていないだけど。俺は不思議な赤い果実を食ったな」

「むう?」

「その、果実を食うとなんか満たされる気分になるな」

「むう!お主!何処でその果実を見つけた!?」


 ゲッペのテンシオンは急に上がったけど?その果実には何かあるのか?


「どうしたんだ?俺はまだ森にいた頃、池があってな。そこで食べたよ」

「むう!?!?お主、何個食った?」

「いや~、あの果実は美味だったな。30個ほど食った」

「。。。」


 ゲッペはびっくりの余りに無言になった。


「どうした、じぃじぃ?その果実欲しいか?」

「お主、それは何の果実をしらないだろうな?」

「しらないよ、その果実はなんの果実だ?」

「その果実はのう、この世に一番希少な果実だのう。その果実を食べた後、魔力が満たされて、治す事できない病気でも治す事ができるのう。その果実はレアカジツと呼ばれているな。」


 アルトリア・トリニティにいるのかそんな果実?うむ~~~思い出すた!レア・果実!それはキャラのレベルを上げたい時に使うアイテムじゃないか!

 

 じゃあ、俺があれほど美味しい美味しいと食う物は?レベル用のアイテムだったのか!?!?人間のキャラに使うと1ぐらい上がるけど。ペットに対して使ったら、何個上がるんだっけ?

 確か。。。5ぐらい?じゃあ、俺の今のレベルは?三十掛ける五は?百五十。。。

 

 俺、レベルの限界あったっけ?それに、自分のステータスを確認する方法はいないよな。。。


「あぁぁぁぁぁぁ。。。。。。」

「お主、やっと事の重大さが分かったのう」


 どうりで俺の魔力はこんなに増えた。俺の感は当たったな。俺は強くなった。それにもし俺はレア・果実を一杯食わないなら、クリスたちを助ける事が出来なかったな。


「ふきれた!あの果実は美味しかったし、一杯食べて何が悪い?!俺は悪くない!そうだ、悪いのはあの果実が美味しいからだ」


「お主はのう。。。」


 ゲッペは俺に呆れた。

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