全ての始まり 9

「むうううう、もうあさ???」


 もう、朝なのか。あぁぁ、腹が減ったな。あの、赤い果実が恋し。今頃、ぷるつけは何をしているのかな?


ーーー


 場所が切り替わる。

 森の中で。空気が涼しく、静かな空間に。とある半透明な生き物が池の上に浮かぶ。その生き物はだらしなく水の上をさまよいた。その生き物は何かを思い出すかのように、水の上から地上に戻った。


「ぷる!」

 

 その生き物は赤い果実を取り、その身に取り込んだ。


「ぷる~」


 その生き物は満足したのか、水の上に戻って自分の時間を堪能した。

 

ーーー


 あぁぁ、ぷるつけは多分今頃あの果実を食べて水の上に遊んでいるだろう。

 何を食べようかな?


「おかあさん、あさごはん!」

「テーブルの上にある置いてるよ」


 クリスの朝は早いのだな。多分この後、剣の訓練でもするつもりだろう。

 じゃあ、俺は彼女の様相を見るか。


「クリス、ご飯を食べる後、分かるな?」

「うむ、わかってる」


 クリスは自分のご飯を食べた。彼女の食ってるご飯は何かの肉と野菜だった。

 彼女はご飯を早いスピードで食べた後、木剣を取って外に出た。


「よし、まずは準備運動からだ。村を5回走り回ってくれ」

「はい」


 クリスは村を走り回って始めた。彼女は一定のスピードで走りに行った。けして自分の息を切らせない為に、安定した度数で息を取った。

 彼女はまだ幼い、だけどこんな彼女の様子を見ると。彼女はさすがというべきか、さすがあのアルトリア・トリニティの主人公クリス!彼女はどんな教育を受けているんだ。


 少しの時間が立ったら、クリスは村を5回を走り回った。


「じゃあ、次は素振りだ」

「はい、おとうさん」


 クリスは準備運動が終わったら、剣の素振りを始めた。彼女は様々な型で剣を振る。彼女のフォームは綺麗で、これは本物の剣を握る準備だと言えよう。


「クリス、素振りしてる間に、肩の力を抜け」

「はい」


 クリスは全部の型で50回ほど剣を振った。クリスは剣の素振りしたら、少しの間で息を取る。彼女の小さい体で一杯剣を振ったら疲れるはずなのに、なのにクリスはまだ生き生きそうに見える。


「よし、まだいけるな?」

「はい!」

「最後、模擬戦だ」


 クリスは自分の父親から距離を取り、剣を構えた。


「クリス、何処からでもかかってきなさい」


 クリスは黙って自分の相手を見る。彼女の相手は自分の父親、彼女の剣の師匠。彼女は分かっている、相手は様々な経験を積んで、今ここに立っている。隙など、何処にもない。ないなら、自分で作らないと。


「はあああああ!」

 

 クリスは動き始めた。彼女は相手の前から、自分の剣を相手に振った。それはただの試し打ち、クリスは次の手を実行する。

 彼女は自分の魔力を自分の身体に集中した。


 俺はクリスの身体から何かを感じとった。それはイメージだった。彼女は魔力を使って、自分の身体を強化しただろう。

 それは可能か?可能かどうかは、それは可能だ。確かに、魔法を使うなら、何らかの媒体がいなきゃ使えないだと言ったな。それに当てはまる魔法もいる。それに、自分の身体を媒体にし魔法を使うのも出来る。だけど、自分の身体を使って媒体にしたら、犠牲が伴う。だから、まし身体を魔法の媒体したい時は、それは稀の時にしか使わない。


「っ!クリス、お前」


 クリスは早い速度で、相手の裏側に回って、剣を打ちこんだ。

 クリスの父親は少し戸惑ったが、クリスの動きに反応し彼女の剣を自分の剣で塞ぐ。


「クリス、その魔法の技は必要の時にだけ使う技だ」

「えぇ、しってるよ」

「それでも、使ったのか。まぁ、今のお前には仕様がない事だ。まだいけるな?」

「いける」

「じゃあ、かかってきなさい」


 クリスは模擬戦を続けた。


ーーー


 「よし、そこまでだ!」

 「うぅぅぅぅ」

 「クリス、お前は疲れただろう。肉体強化魔法を使った後だからな。自分の身体を休んで、身体を洗いにこい」


 クリスは黙って言葉に従って、家の中に戻った。彼女はとても疲れただろう。あの魔法を使う後だ。じゃあ、クリスの訓練を見たし、俺はゲッペの所に行くか。


 俺はゲッペの家に向かう。

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