全ての始まり 8
ゲッペは俺を自分の手に乗せて、自分の家に入っていった。ゲッペの家の中には何か分からない魔法用のアイテムが一杯置いてあった。ゲッペは俺を手からテーブルの上に置いた。
「もう大丈夫だのう。ここでなら、話は出来るでのう」
ゲッペは部屋の中から、小さい宝石を取り出す。
「この、魔宝石は儂の実験の結果でのう。魔物は自分の意思で話す事出来るかどうかをみてみたかったのう」
ゲッペはその魔宝石を使って、俺用のネックレスを作った。
「よし、これでお話は出来るのう」
ゲッペは俺の首に、そのネックレスを付けた。
ふむ?何も起こらなかったんだけど。
「ちぃ?ちぃちぃちぃ」
「あぁ、忘れたのう。。。そのネックレスに魔力を流さないと起動しないよのう」
魔力か。イメージするか。自分の身体の中にある線の流れを、俺の首に付けたネックレスに流す。
「おぉぉ、やはりお主は儂の言葉を分かるよのう」
話してみるか。
「じぃじい、俺の身体に触るんじゃねぇ」
俺は話したいと意識したら。ネックレスから、どこかで可愛い声がでた
「おぉおぉおお、儂の実験は成功だのう!だけど、お主。声は可愛いけど、可愛くないのう」
俺は今、普通に話す事が出来るよな。これには感謝しないと。
「じぃじぃ、ありがとうな。これで、俺はまた人間の言葉で話す事ができた」
「それは良かったのう。ふむ、お主、やはり普通の魔物じゃないのう?」
あぁ、しくじったな。言葉を間違えた。これは、知らんぶりをするか。
「ちぃ」
「急に獣の言葉に戻るでない」
「ちっ、騙されないか」
俺は身を構える。このじぃじぃがもし変な事するつもりなら。。。
「まぁ、そう身を構えるでない。儂はお主に危害を与えるつもりはない」
「本当だよな???」
「もし、お主に危害与えるつもりなら。お主が儂の家の壁を噛んでいる最中でやっていたよのう」
「あぁぁぁぁ、それは申し訳ない事をしたな」
「それに、お主はクリスとダン坊やを助けたのう。お主を信用して、儂は何もするつもりはない」
俺は運が良い、もし俺はクリスたちを助けなったら。。。俺はもう。。。
「儂はお主の正体について暴くつもりなどない」
ふう。。。ゲッペは俺の正体に興味ないらしい。それなら好都合。
「お主、名前なんて言う?名前がないと不便でのう」
名前か?健太小太郎は。。。俺の前世の名前だったから駄目だ。むう、俺は思いつかないから、ハムスターからハムにするか。
「名前か、俺の名前はハムで良い。」
「ハム坊か。その名前の以来について尋ねてねも良いかのう?」
「動物の名前、ハムスターから、ハムを取っただけだよ」
「ハムスターかのう?この世界にハムスターとういう動物と魔物の名前などないのでのう」
ないのか?それが、フシギなハムスターが超レアだった事の原因なのか!?なら、フシギなハムスターは何故アルトリア・トリニティの世界に存在したんだ?
。。。
俺は急に自分自身の正体に怖くなった。
「むぅ?お主、どうしたかのう?急にとどまって?」
「あぁぁぁ、いや。なんでもない」
「そうかのう?やはり、お主は只者ではないのう。ハムスタとういう動物といい。お主はまるで。。。いや、やめておこう」
「なぁ、じいじい。お前に頼みたい事がある」
「むぅ、なにかのう」
ゲッペはどこか楽しそうに俺の返事を待っている。
「じぃじぃ、いや、ゲッペさん。俺に魔法を教えてくれ!頼む!」
ゲッペはどこかで俺の返事に満足しているのか、俺に返事をした。
「ほほほほ、その言葉を待っているのう。お主から強大な魔力を感じていた、だけどお主の魔力の使え方は下手でのう」
「頼む!俺でも分かっている。だから俺はクリスが魔法の訓練してる時にでも、知識を盗む予定だ」
「ほほほほ、お主は大変だのう。分かった、お主の頼みに応えるかのう」
ゲッペは俺の頼みを聞いてくれるみたいだ。良かったよ、これで力をつける事ができる。
「お主、今日は帰ったほうが良い。日はもう沈んだのでのう」
「あっ、もうそんな時間か。全く気がつかなかったな」
「お主、住める所はいないのかのう?」
「いや、俺はクリスのベッドの下に住んでいる」
「お主。。。」
ゲッペはどこかで俺に対して引いた。クリスのベッドの下に住んでいる事は悪いのか!?今の俺はハムスターなのだ!人間の常識に捕らわれ必要はない!俺はただ、闇からクリスを守りたいだけだ!
「まぁ、きいかんよ」
「じゃあ、俺は帰るよ」
「明日、またここにくるように」
「あぁ、ゲッペ師匠!」
「いや、普通で良い。お主からそう呼ばれると。。。」
「じゃあ、また明日だじぃじぃ」
今日、俺は魔法の師匠を得た。そして、俺は帰りたいけど。。。
「なぁ、じぃじぃ。。。」
「どうしたかのう?」
「俺はこのテーブルから降りれないだけど!?」
「あぁぁぁぁ、そうだったのう。お主は大変だのう」
ゲッペは俺を取って、俺を家から出した。
「じゃあ、帰るか」
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