全ての始まり 2

 するするー

 するするー

 ぷるつけは俺をどこかに連れて行くつもりだ。

 だけど、分からないな、スライムの言葉が分からない。

 俺とぷるつけは種族が違うけど、どこかで、分かりあってきた。

 これは嬉しい。この世界に来てきたからは心細かった。何も知らない世界で、もしぷるつけが俺を助けていなかったら。。。俺はあの蛇の腹の中だ。


 ぷるつけ、お前はマジで最高だよ。

「ちぃ」

「ぷる~」


 もし、ぷるつけが俺の考え事が分かっても、俺は驚かないか。

 

 少しずつだけど、空気が段々涼しくなった。これはまさか、ぷるつけの向かってくる場所は?


「ぷる~」


 着いたよ〜。それを言っているのか、彼は自分を平らげていた。自分から降りろと。

 ありがとう、ぷるつけ!

「ちぃ!」

「ぷる~」


 彼が向かってくる場所は。。。小さい池だった。

 何故彼が俺をここに連れてきたのかは分からないけど、感謝するぜ。

 やっと、自分がどんな姿かを確認出来る!

 この時を待っていたよ。

 さぁ、自分の姿を明かされる。


 俺は少しずつ池に近づいてみる。少しずつ、少しずつだよ。俺は段々緊張した。あぁぁ、俺はどんな姿をしているだろう?これは異世界だから、まさか、姿が怖いマジもんの魔物とか!?


 あぁあぁあああぁぁぁああぁ、俺の姿は。。。

 健太小太郎は池に近づいてみた。そして、彼は自分の姿を確認する。彼の姿のそれは。。。

 俺は。。。ハムスターだったのか!?!?

「ちぃ。。。ちぃちぃぃぃぃ!?!?」

「ぷる?!」


 あぁ、ぷるつけを脅かせてしまったな。ごめんよ、ぷるつけ。だけど、俺は自分の姿を見て驚いただけだ。でも、怖い魔物じゃなくて良かった。俺の目。。。超可愛いけど。まぁ、ハムスターだから、普通に可愛いな。だけど、俺は何か変なところを見つけた。


 ない、それがないのだ。それって言うのは、それよ。むーーー、むすこがない。俺の息子がないいいい!!!!!

「ちぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」

「ぷる!?!?」


 あぁ、またしてもぷるつけを驚かしてしまった。前世の俺は童貞だった。そして、もしこの世界で転生したら、出来るかもと思ったけど。まぁ、俺はもう人間じゃないから、もう出来ないか。。。だけど、人間なのか人間じゃないのかの話じゃない!俺のあそこがないんだ。。。これは。。。由々しき事態だ!


 俺が、俺のあそこを気にしている間に。ぷるつけが俺に近づいてきた。彼が俺の隣に来てみたら、彼は自分の体を俺を取り込む。食べられたと思ったら、俺の頭だけを外に置く。

 これは、ハグなのか?彼はこう言いたいのかな。


「なぜそんなに戸惑ったかしらないけど、元気だして」

 そんな言葉を送りたいかもしれない。スライム語分からないけど。


 あぁぁ、暖かい。そして、心地いい。これは駄目になるよ。そろそろ、抜け出そう。じゃないと、永遠に抜け出せない。

「ちぃ」


 ぷるつけは、ゆっくり俺から離れる。

「もう大丈夫ですね!」


 そんな言葉が聞こえた。

 ぷるつけ、優しいよ。俺はお前が居てくれて、幸せだ。


 俺を安心させた後に、ぷるつけは近くの木に向かっている。彼はなにをしたいのだろう?木を観察してみたら、木の上に一杯果実が居る。まさか、俺にその果実を食えと?


 それは、そのどうりだった。ぷるつけは果実を俺の前に置く。

「ぷる!」


 食え!まぁ食うけど。。。

 俺はその赤色の果実をかじってみた。

 ふむ。。。美味しい!なんか、この果実を食べると、力がみなぎってくる。そして、なにかのイメージが俺の頭の中に浮かんだ。それは何かの線の流れが俺の口から、お腹に、そして俺の全体を回る。そのイメージは何か分からないけど、覚えて損はない。


「ぷる!」

 美味しいだろう?僕も食べる!ぷるつけは俺に言い聞かせる。俺も一杯食わないと。何だか、この果実を食べると強くなるかもしれない。現に、俺の力は増える?そんな気がした。


 そして、俺とぷるつけは一緒に不思議な赤い果実を堪能した。

 気が付くと、木の上に居る果実は半分になっていた。これはヤバい、果実がないと俺は何を食べるんだ。もう十分食ったし、後の為に残しておいた。


 俺は池から水を飲む。この池の水は綺麗だし、大丈夫だろう。そして、何故かこの池の近くには生き物はいない。水を飲んだ後に、またあのイメージが流れ込んでくる。このイメージは、大事なモノかもな。


 十分食ったら、寝るか。太陽も沈んだし。また明日でも、旅を再開するか。

 ぷるつけ、体借りるぞ。


「ぷる~」


 俺とぷるつけは一緒に寝た。

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