1月10日 イングリッシュマフィンのフレンチトースト
一日中、雨である。
しとしとと降る雨音は好きな方だった。けれど山陰の雨はそんなおしとやかなものでは無く、低く唸る風と共にやってきて地面にぶちまけるように降るか、降らないはずの日にお漏らしのようにちょろりと降るか、そんな雨ばかりである。今日は前者。
頭痛を薬で誤魔化しながら、フレンチトーストを作った。何故って、週末に食べたイングリッシュマフィンと卵が残っていたから。
週末にはボロニアソーセージを挟んだし、エッグベネディクトもやってみたことはある。しかしイングリッシュマフィンをフレンチトーストにしたことは無かった。そりゃあパンなのでできるだろうが、これまではその発想が無かった。できるとわかってしまうと、食べてみたくなる。
いつもは手で割るマフィンを、ナイフできちんと切っていく。生地がみっしりとして卵液が染みにくそうので、両面に傷も入れておく。卵と砂糖をしっかり溶いてから、牛乳と混ぜ合わせ、バニラオイルを少し。これをマフィンにしっかりと染み込ませる。
フライパンにバターを敷いて、弱火でじっくり焼いていく。こんがりと焼き目がついたら裏返し、蓋をして蒸し焼きに。蓋を開ければぶわっと広がる、甘い匂いがたまらない。マフィンもふっくら膨らんでいる。両面がこんがりとしたら取り出して、表面にグラニュー糖をまぶして、トースターへ。焼き上がれば、ブリュレ風のフレンチトーストの完成である。
まずは何もかけずに食べてみる。イングリッシュマフィンらしいもっちりとした食感はそのままに、グラニュー糖を焦がした表面はカリッとして、カスタードの層がふんわりと広がる。メープルシロップはかけた方が風味が良い。マフィンを噛むのにとろりとしたシロップがあった方が食べやすい、というのもある。
うむ、美味しい。美味しいがしかし、個人的には、フレンチトーストは食パンかバゲットの方が好きだ、という結論になった。イングリッシュマフィンはフレンチトーストにしても尚みっちりもちもちなので、この食感が好きな方にはおすすめする。が、私はあくまで表面をしっかりトーストしたイングリッシュマフィンが好きなのだと確認できた。
あるいは、フレンチトーストマフィンにベーコンを乗せてメープルシロップをかけるスタイルが良いかもしれない。今日はベーコンを切らしていたのでできなかったが、甘みよりも塩気が合うパンではないかと思う。次回はそちらを試したい。
食べてから、雨がまた強まって、いよいよ何もできなくなった。夕飯は弁当を頼むことになりそうである。
昨夜、夫と激突した腕がまだ痛かったりする。完全に事故なので仕方ないのだが、湿布か何か貼るべきだろうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます