1月7日 悪魔の肉鍋

 晴れたり曇ったりした挙句、夕方からは雪が降るという。

 そんな天気なものだから、私は頭痛に苛まれていた。猛烈な眠気に抗いもせず寝ていた。


 我が夫が所属するアマチュアオーケストラの練習がなかなか詰まってきている。今日も夫は楽器を背負って行き、夕方に帰ってきた。予報の通り、雪が降っているという。

 こう寒いと、鍋が食べたくなる。暦的には七草粥を食べる日なのだろうが、実家で食べることも無かったのでつい、おろそかになってしまう。


 今日は『モランボン』の「悪魔の肉鍋」という鍋つゆを使う。どろりと濃厚なとんこつスープに、焦がし黒マー油と黒胡椒がたっぷりと香る。ここへ豚バラがたっぷり400g。この背徳感こそが「悪魔の肉鍋」たる所以である、たぶん。

 実際、大変ジャンクな美味しさだった。豚バラは噛むほどにスパイシーかつジューシーで、これは確かに肉を食べるための鍋だという強烈な実感がある。パッケージの通りに入れたキャベツとニラがまたこれによく合い、特に冬のキャベツは煮込むとぐっと甘みが出て、辛味との対比が良い。思いの外美味しくなったのは舞茸で、舞茸特有の風味にマー油のニンニクと黒胡椒が絡み合い、旨味が引き立っていた。〆はラーメンである。鍋用の太ちぢれ麺がもちもちとして濃厚なスープによく絡んだ。

 完全に食べ過ぎた感はあるが、体がしっかり温まった。明日もまた寒いのだろうか。

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