10月23日 さつまいもド蜜いも、台湾麺線

 本日、夫は休日である。

 よほど疲れていたのか、昼まで寝ていた。ついでに私も寝ていた。日曜日のやり直し、のようである。


 昼には久しぶりに、『ミスタードーナツ』を食べた。期間限定メニューがつい気になって。

 秋らしい「さつまいもド」シリーズは、いつの間に毎年恒例になったのだろうか。以前にも食べたが、「さつまいもド蜜いも」がやはり、一番美味しいと私は思う。見た目がポン・デ・リングに似ているが、食感は全く異なる。さつまいも粉末が混ぜ込んであり、シロップの染み込んだドーナツはしっとりと甘い。外は香ばしく、齧ればほっくりと崩れ、焼いた蜜芋のイメージにかなり近い。今日はトースターで少し温めて、より焼き芋のようなホクホク感が味わえた。

 他に「エビ香るクリーミービスクパイ」「とろ~り4種のチーズ&ミートパイ」という新作パイも美味しかった。私はミスドの、いわゆるセイボリーパイが昔から結構好きである。幼い頃の思い出の味は「ハムタマゴ」だった。マヨネーズ味のタマゴフィリングとハムの入ったパイは、単純だが間違いのない組み合わせで美味しかった。少しジャンキーなクロワッサンサンド風、と言えなくもない。家族で買いに行けばほぼ必ず選んでいた。あの味はもう、今のミスドには無い。寂しいがメニューの入れ替わりは仕方のないことである。セイボリーパイを食べる度、ただ少し思い出すのみ。


 午後は家事をちょこまかやりつつ、夫がゲームをするのをまったりと横で眺めていた。大変我々らしい休日である。


 夕飯には、今日届いたミールキットで「台湾麺線」を作ってみた。

 中華には疎いので、この麺線という料理を初めて知った。小麦粉と塩を原料とした極細の麺で、お祝いや厄払いなどで食べる白い麺と、屋台などで手軽に食べられる赤い麺の二種があるらしい。白い麺は特に、素麺に似た見た目をしている。

 今日食べたのは赤い麺線で、こちらは生麺を95℃で9時間蒸し、意図的にメイラード反応を起こしたあとに、短く切って乾燥させて作るのだという。その結果、麺が赤茶色になり、非常に伸びにくい仕上がりになる。

 現地風に、鰹出汁ベースのとろみのあるスープで煮込んでいただく。五香粉風味の肉そぼろと、タラと鶏肉のすり身団子を乗せ、チリオイルを少しかけて。夫婦とも苦手なパクチーは省略。

 麺はしっかり煮込んだが、確かに伸びていない。勿論コシのあるタイプの麺ではないのだが、コクと旨味の強いスープに馴染んで、とても食べやすい。素麺が苦手な私にとっては賭けだったが、素麺よりガッツリとした食べ応えがあって美味しい。五香粉の効いたそぼろもよく合っている。麺が沈んでしまうこともあって、スープまで飲み干してしまった。

 やはり、食べてみないとわからないものである。


 今週は心穏やかに過ごしたいものだが、どうなるだろうか。

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