9月22日 安来産メロンのパフェ、ハンバーガー
今日もどんよりと曇り。
流石に気温は下がってきたが、外を歩けば蒸し暑く、汗が滲む。それでもちらほらと枯れ葉が舞うのを見た。そういえば東京では、せっかちなイチョウの木が銀杏を落として早くもいくつか踏まれていた。いよいよ終わるのだ。長い夏が。そして九月が。
今日は通院しなくてはならなかったのだが、Web受付してからがかなり長いので、道中のカフェに立ち寄ることにした。
ランチタイムにはステーキ丼を、カフェタイムにはパフェを提供する、少し不思議な店である。今回注文したのは、「安来産メロンのパフェ」。
安来市名産の果物といえば苺と聞くが、他にも梨やぶどうなど、様々に育てているらしい。特にメロンは、糖度14度以上になるとか。
かぶりついてください、とばかりにトップに刺さったメロンがひと切れ。これが実際、すこぶる甘い。どんどん果汁の溢れるみずみずしさ。瓜っぽい青臭さなど皆無で、爽やかな香りと熟した甘さに酔う。まんまるにカットされたメロンとミルクジェラートもよく合うし、まったりとしたマスカルポーネクリームにも決して負けない。ミルクティープリンもとても華やかな香りで、塩キャラメルジェラートとの相性は抜群。その間にもたっぷりと入ったメロンの果肉を引き立てる。底に驚きのあるパフェは素晴らしい。このパフェの底はパンナコッタだったのだが、これにしっかりとマルサラ酒の香りがついている。それだけでも十分に美味しいのだが、ブルーベリーソース、メロンと共に口に含めば、思わず顔が綻ぶ。大満足の終幕である。
すっかり気分が良くなって、長い長い病院の待ち時間も苦ではない。そうこうしている内に夫も退勤となったので、待ち合わせて夕飯を食べることにした。
今まで行ったことのなかったカフェバーである。先客は無く、窓を向いた二人がけのソファー席に並んで座った。座り心地はふかふかとして、簾で仕切られているので大変落ち着く。
二人とも自転車なので、オリジナルノンアルコールカクテルで乾杯してまったりと待つ。カルピスソーダをベースにした飲みやすいモクテルだった。
さて、この店の目当てはハンバーガーである。見た目はスタンダードながら高さのある見た目に驚く。具を固定するための串が刺さりきっていない。そして包む袋も無い。いや美味しければ良いのだとかぶりつく。うまい。一口でわかるうまさがそこにあった。バンズはふっくらと柔らかく、レタスとトマトは新鮮そのもの。肉汁たっぷりのハンバーグもしっかりと厚みがある。そしてなんといっても、ラクレットチーズ。肉の上でとろりととろけるラクレットチーズはコク深く、実に風味豊か。そしてまた、“秘伝のソース”が良い。少なくともトマト系ではないベースにスパイスが効いていて、ハンバーグの肉汁と合わさるのはもちろんだが、ソースに肉の旨味が溶け込んでいるようにも思う。さっぱり分析できなかったが大変良いソースである。シンプルながらとても美味しいハンバーガーを食べることができた。
帰り道、草むらの虫の声がだいぶうるさくなってきた。過ごしやすい時期が少しでも長く続いてくれるよう祈る。
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