9月21日 シュクメルリと、ジョージア風サラダ

 うーむ、また酔っぱらいながら日記を書いている。お許し願いたい。


 今日は雨が降ったり止んだりを繰り返し、全く落ち着きのない天候だった。そんな中、気合で生鮮食品を買いに行く。雨雲レーダーを見ながら僅かな晴れ間を狙って出かけたものの、小雨には降られてしまった。しかもその後、買い忘れが発覚してもう一度買い物に出かけることになる。阿呆である。

 こんな空模様だと体調はまぁよろしくないのだが、「今日はこれを作りたいのだ」という強い気持ちがあったので、どうにかなったところがある。


 まず、期限が今日までのミールキットが「シュクメルリ」だった。「シュクメルリ」とはジョージアの伝統料理であり、簡単に言えば鶏肉をガーリックソースで煮込んだもの。“世界一ニンニクを美味しく食べる料理”とも言われている。

 今回、キットに副菜はついていない。流石に何か足そうと思って調べたところ、出てきたのが「キトゥリ・ポミドリ・サラティ(キュウリとトマトのサラダ)」だった。ジョージアで定番のサラダなのだという。

 作り方は至ってシンプルで、ワインヴィネガー・ハチミツ・塩でドレッシングを作り、カットしたキュウリとトマト、そして細かく刻んだ胡桃と香草を和えて、しばらく馴染ませれば完成である。胡桃はペーストにするパターンもあるらしい。加える香草はパクチーが主流らしいが、我が家は二人とも苦手なので、たっぷりのバジルに替えさせてもらった。だいたい香草であれば良さそうである。ドレッシングにはオイルを入れないこともあるようなのだが、生野菜は油を加えた方が栄養を吸収しやすいと聞くので、ひまわり油を少し。彩りも鮮やかなサラダである。

 キュウリとトマトで食感に変化があり、ワインヴィネガーの深みのある酸味をハチミツがやわらげる。そこへ胡桃のアクセントが、予想以上に美味しい。香ばしさとコクのある風味が、シンプルなサラダによく合う。そしてフレッシュバジルの香りが爽やかにまとめあげる。実に良いサラダである。

 一方のシュクメルリはとろりと濃厚。刻んだニンニクで香り付けした油で鶏肉を焼き、蒸したサツマイモとキノコ、タマネギを炒め合わせたら、おろしニンニク・牛乳・バターを加えて煮込む。最後にチーズも振りかけたらとろりとするまで煮て、仕上げに胡桃・パセリ・パプリカパウダー・黒胡椒を振って完成である。

 このクリーミーなガーリックソースがたまらない。ニンニクの風味はしっかりとありつつも尖った刺激は無く、けれどもやたらと食欲をそそる。この風味は唯一無二である。鶏肉はしっとり柔らかく、ガーリックソースと食べればしっかり米のおかずになる味。


 このジョージア風の夕飯に、なんとなくお酒も飲みたくなって「カジューハイ」とやらの白ぶどう味を飲んだ。これは“濃縮果汁に水やアルコールを加えて還元することで、濃縮還元100%果汁を実現”したという新商品で、なるほど、アルコールは感じられるがほとんどジュースのようで美味しい。弱めで甘い酒が好きなので非常にありがたい。


 酒を飲んでしまったので、今日はもうおしまいである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る