9月18日 クロワッサンザマンド
三日ぶりの我が家は、なんだかんだで落ち着くものである。主に寝床が。
しかし寝覚めは全くよろしくない。目の腫れは仕方ないものの、体がぐったりとしている。疲れ以上にやはり、山陰の気候が合わないのではないかと改めて感じた。
大丸東京の地下で、ブランチ用のパンを買っておいた。『メゾンカイザー』のものである。都内には店舗数が多く、値段が比較的手頃で、何を食べてもしっかり美味しいので気に入っていた。ちなみに、「あんぱん」が有名な『銀座 木村屋総本店』の長男、木村周一郎氏が立ち上げたパン屋である。
特に、ここのクロワッサンザマンドが好きだ。いやそもそも、私がクロワッサンザマンドというパンを好きになったきっかけが、『メゾンカイザー』だった。
クロワッサンザマンドというのは、焼いたクロワッサンにアーモンドクリームを上からかけてから再度焼いたパンなのだが、店によってしっとりしていたりカリカリとしていたり様々である。個人的に、『メゾンカイザー』はしっとり系クロワッサンザマンドの頂点にある。クロワッサンがぺしゃんこになるくらいシロップにしっかりと浸した後に、たっぷりのアーモンドクリームをかけてじっくりと焼いてある。一見、何のパンなのかわからないくらいに平べったくひしゃげているのだが、これが本当に美味しいのだ。火の通ったアーモンドクリームは、外はさっくりとしつつホロホロと繊細な食感、アーモンドの香ばしい風味がたっぷり。クロワッサンのバター感はそのままに、ラム酒がしっかりと香る。このバランスが素晴らしい。
久しぶりの『メゾンカイザー』のクロワッサンザマンドは、流石の美味しさだった。他にも色々とパンを買ったが、ヘーゼルナッツとクルミをターメリック生地に練り混んだモチモチとしたパン「キュルキュマ(フランス語でターメリックの意)」も大変美味しかった。食事に合わせるのも良さそうである。
午後は夫が諸用で出かけ、私はとりあえず洗濯をして、それだけで力尽きてしまった。せめて私は、ちゃんと日常をやりたいのだが。うたた寝をして悪夢を見てしまい、余計に疲れる始末。
ミールキットが届く日だったおかげで夕飯は作れたが、なんとも微妙な一日となってしまった。相変わらず山陰の天気が悪いせいもあるのかもしれない。
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