9月8日 松江焼き
訳のわからない夢を見て、寝覚めはよろしくない。
気候は過ごしやすくなってきたはずなのに、体調は低空飛行のままである。
夕飯には、夫とお好み焼きを食べに行った。
久しぶりに「松江焼き」というのを食べたくなって。といっても、これは郷土料理の類ではなく、或るお好み焼き店が広島県府中市のお好み焼き「府中焼き」をベースに考えたオリジナルのお好み焼きである。
まず「府中焼き」の特徴は、広島の重ねて焼く調理法はそのままに、薄切りの豚バラではなく挽き肉を使い、その脂で麺をカリッと仕上げることである。この挽き肉は店によって牛であったり豚であったりする。
そして今日食べた「松江焼き」は、この肉の部分に島根和牛の挽き肉を使っているのだ。島根和牛の牛脂らしい、あっさりとしつつも旨味たっぷりの風味を吸わせつつ、こんがりカリカリに仕上がったお好み焼き。ヘラもサクっと音を立てて入っていく。キャベツはふんわりと甘く、島根県産ネッカエッグは濃厚。
広島のスタンダードなお好み焼きではないのだが、これはここにしかない美味しさがあって好きなのだ。
帰り道、レモンサワーでほろ酔いになったので自転車を押しながら夫と並んで帰った。夜でも数歩歩くだけで汗が垂れていった夏、ほんの数日前までそうだったはずなのに。体も心も、ついていけない。
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