9月7日 トマトとニンニクのスパゲティ
朝方は小雨が降っていたが、午後からは穏やかに晴れていた。吹き込んで来る風は強く、涼しくさえある。水道の水に、生ぬるさは無い。そんなに急に、秋の顔にならないでほしい。
とはいえ、なんだか今日も目眩がする。やはり持病が再発しているのだろう。病院に行くのも億劫なので困ったものである。
今夜は夫の夕飯がいらない日だったので、「トマトとニンニクのスパゲティ」を食べた。これはセブンイレブンで売られている冷凍食品で、カジュアルイタリアン『カプリチョーザ』の監修したものである。
『カプリチョーザ』といえば、いわゆる「イタ飯」ブームの火付け役として名が知られ、渋谷での創業から今年で四十五年というからそろそろ老舗と言える。しかし実のところ、私は『カプリチョーザ』の店舗に行ったことがない。東京に住んでいた頃、あえて『カプリチョーザ』を選ぶ理由が無かったのだ。そして勿論、山陰に『カプリチョーザ』は存在しない。
今回の「トマトとニンニクのスパゲティ」は『カプリチョーザ』の看板メニューだという。そして聞くところによると、なかなかの再現度らしい。そんなわけで実食に至ったのだった。
レンジで温めることしばし、蓋を開けると思い切りガーリックトマトの香りが広がる。麺は思ったより太めである。麺とソースをよく絡めて食べてみる。うむ、ガーリックトマトである。とても素朴な、基本に忠実な味。良くも悪くも期待を裏切らないスパゲティである。安心感はある。だが、これでなくてはならないものでも無い、という気がしてしまう。そんな味わいだった。
冷凍食品としてはかなり企業努力を感じる。太めのスパゲティは変に柔らかくなることも無く食べやすい。トマトソースにもフレッシュさがあり、香ばしいガーリックも冷凍っぽくは無い。再現度が高いという話はきっと本当なのだろう。
だが私にとっては、そこまで魅力的な味には思えなかった。『カプリチョーザ』の味が好きな人にはぴったりの商品なのだと思う。
なんとも言えない気分になってしまった。冷凍食品のパスタで美味しいのは、個人的には『青の洞窟』シリーズだと思う。
明日はまた映画をオンライン同時視聴する予定なので、なんとか諸々を持ち直したい。
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