8月22日 ベジタブルオーバーライス

 ネコチャンとサイバーパンクなポストアポカリプス世界を旅するゲーム、クリアしてしまった。

 大変、凄く、とても良いゲームだった。

 ストーリーはわかりやすく、展開の予想もつくものだが、演出やデザインがとにかく良い。そしてネコチャンは素晴らしい。

 フランスで作られたゲームなのだが、ネオンがごちゃごちゃとしたサイバーパンクな街並みは九龍城をモデルにしているし、何故か至るところに金の招き猫がいたり、「NECOコーポレーション」なんてものまで出てきて、なんとも親近感が湧く世界である。ロボットたちは少しレトロなデザインで、表情豊か、なめらかに動いてくれる。そしてネコチャンは最高。

 とにかくネコチャンが可愛いのだが、私の操作が下手なせいで、九つどころではない命が消えてしまったが、リトライで元気に走り回ってくれるネコチャンを見て安堵する。ありがとうネコチャン。ごめんねネコチャン。

 プレイしてみるとあっという間で、エンディングに辿り着くのが名残惜しいほど楽しかった。本当に良いゲームである。クレジットにはネコチャンの名前も並び、どうも人間よりもネコチャンの方が多いスタジオらしい。おお、ファンタスティック。

 やはり、ネコチャンは宇宙一かわいい生き物である。


 夕飯にはミールキットで、「ベジタブルオーバーライス」とやらを作ってみた。

 ヴィーガン風のチキンオーバーライス、ということなのかもしれないが、なかなか不思議な料理だった。そして一切火を使っていない。

 細かく切ったカボッコリー、小松菜、ミニトマト、キャベツ、ニンジンをカルダモン風味のドレッシングで和えておき、カレー粉をオリーブオイルと混ぜ混んだごはんの上にどっさり乗せ、温めた豆腐そぼろ、砕いた包みと重ねる。それにトマトソースとソイマヨネーズ、チリオイルをかけてわしわしと食べるのだ。

 チキンオーバーライスもとっ散らかりそうでどうにかなっている、みたいな味になりがちだが、これもその要素は強い。シャキシャキの野菜に豆腐そぼろ、カリカリのくるみと、組み合わせの面白い食感。わかってはいたが、豆腐そぼろは普通にほぼ豆腐の味である。味がぼんやりしてしまうので、チリオイルはしっかりとかけたほうが辛味で引き締まって美味しい。ちょっと物足りなくて、普通のマヨネーズも足してしまった。うまい。

 これだけではちょっと食べごたえが足りない気がしたので、キュウリと鯖缶を和えたものを副菜にした。我ながらちょうど良い組み合わせになったと思う。


 ネコチャンが恋しいがだいたいの要素は回収してしまったので、つい先日行われていたRTAイベントの『stray』を見ることにする。おお、ネコチャン。

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