8月7日 ルマンドクランチアイス、ハーゲンダッツスプーンクラッシュ

 週末に活動すると、週明けにバテる。いつものやつである。

 小説は全然書けなかったのだが、うず高く積んでしまった新聞の山を、ちょっぴり崩した。

 相変わらず、神事の話題には事欠かない島根である。隠岐の島では「御霊会ごれえ風流ふりゅう」という行事があったという。島の各所から神馬に乗って神が総社である玉若酢命たまわかすみこと神社に集い、その年の吉凶を占う。そのハイライトは「馬入れ」という神事で、鳥居をくぐった神馬が拝殿までの約百メートルを全力疾走するのだが、これを五人ほどの「馬付き」役が左右から手綱や頬革を掴みながら並走し、全身で馬の方向を制するのだ。振り落とされぬよう、また馬がちゃんと拝殿へ入るよう皆必死の形相で、結構な迫力がある。こういう記事があるから読み飛ばせないのだが、読み始めると時間がかかってしまうのでつい後回しになり、翌日になり……と積んでしまう。悪癖である。

 ふるさと納税制度が始まって十五年、その寄付額では鳥取と島根で八倍の差があるのだという。少ない方が島根である。返礼品数にそもそも差があるらしいのだが、宣伝下手なのも大いにあると思う。

 ふるさと納税という制度がそもそも悪だと言う人もいるが、こうして“陸の孤島”に住んでいると、こうでもしないと地方の自治体は人口も減り続けるばかりで、インフラが維持できないのだという実感が湧く。生き残れる自治体の選抜でもあるのだと思う。もはやそれくらい切羽詰まっているのだ。何せここは、過疎の最先端なのだから。


 夕飯は届いたばかりのミールキットで。以前にも食べた具沢山の焼きビーフンである。何度食べてもうまい。


 風呂上がりには、夫婦でアイスクリームの食べ比べをした。

 一つは、「ルマンドクランチアイス」。従来品はモナカの中にルマンドが入っているという、斬新な発想ながら意外と美味しいものなのだが、この度新しく発売されたのはカップアイス。ルマンドのココアクリームをイメージしたココアアイスの上をなめらかなチョコレートで覆い、上から砕いたルマンドクレープが振ってある。食感が面白いのはもちろん、口に入れたときのルマンド感はかなり高い。ルマンド好きの私にはかなり嬉しい商品である。何故かこれは、全国に先駆けて北海道と中四国で販売されているらしい。

 もう一つは、天下のハーゲンダッツの新シリーズ、「スプーンクラッシュ」から「あふれるベリー バニラ&マカダミア」。そもそもハーゲンダッツのマカダミアフレーバーは好きなのだが、その上に赤が鮮やかなラズベリーソースがたっぷりと乗り、それをさらにパリパリのビターチョコレートが覆っている。これも流石のクオリティと構成である。トップのチョコレートはクレームブリュレのように軽い力でパリッと割れ、思ったよりもほろ苦い。それがとろりとしたベリーソースの酸味と、バニラアイスの優しい甘さをぐっと引き立て、後にマカダミアナッツの香ばしさが残る。実に美味しい。

 それぞれに違った良さのあるアイスで、大変満足な食べ比べだった。


 八月ももう一週間が過ぎてしまったことに、なんだか驚いてしまった。色々整理しなくてはならない。

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