8月4日 パイナップル&ココナッツヴェリーヌ

 今日も尋常ではない暑さ。

 水道の水は今日もほかほかである。

 キッチンの窓をカーテンか何かで遮光すべきか迷っている。そこから入る熱の影響が結構ある気がするのだ。冷房の風はなんとか届いているはずなのだが、火を使う前からほんのりと暑い。


 セブンイレブンがカレーフェアをやっている。

 セブンイレブンの弁当類はコンビニの中で群を抜いていると思うのだが、こうしたフェア商品も質が高い。名店とコラボレーションしたカレーフェアは回を重ね、ますますレベルが上がっている。コラボレーション元のバリエーションも素晴らしい。

 今回の目玉は、『エリックサウス』監修のビリヤニだろう。私もそれを目当てにセブンイレブンへ向かったのだが、近所の店には置いていなかった。これはフェア期間中にリベンジするとして、今回のフェアは地域限定商品があるのが大変残念である。北海道限定の『Suage』のスープカレー、関東限定の『荻窪トマト』のビーフカレー、そして関東を除く地域限定の『旧ヤム邸』のスパイスカレー。三店舗とも東京にいた頃に食べたことがある、とても美味しい店である。何せカレーが好きなので。

 今年三月頃のカレーフェアでは『荻窪トマト』のカレーは全国販売だったので探しまわってありついたのだが、よくぞここまで、という再現度に唸ったものである。最初は甘いのに後から少し苦味を感じる、ジャリっとしたスパイス感のあるルゥ。ゴロリと大きく柔らかい牛肉。店舗では平日でも二、三時間並ぶことも珍しくないあのカレーを、コンビニで食べられるなんて。関東にお住いのカレー好きな方は是非試していただきたい。

 今回のフェア商品もハズレは無いと思うので、見かけたら手にとってみてはいかがだろうか。


 と、ここまで書いておきながら、目当ての商品が無かったので、ここでするのはカレーを食べた話ではない。

 スイーツにおいても、セブンイレブンは名店とコラボレーションしているのをご存知だろうか。天下の『ピエール・エルメ』である。

 こちらも数年続いているコラボレーションで、不定期に『ピエール・エルメ シグネチャー』として販売しているのだ。ちなみに料理において“シグネチャー”とは、“名刺代わりの・看板の”メニューといった意味になる。

 “パティスリー界のピカソ”とも呼ばれる鬼才、ピエール・エルメ氏。出身のフランスだけでなく世界中で評価されているパティシエで、特に香りに対するセンスが素晴らしい。

 私が今回食べた「パイナップル&ココナッツヴェリーヌ」も、その意味ではやはり、大変ピエール・エルメらしさを感じる美味しさだった。

 これは小さなグラスデザートで、底にパイナップルジュレ、その上にチョコレートスポンジとキャラメルクリーム、トップにココナッツムースという構成になっている。

 それぞれを別々に食べると至って平凡なコンビニスイーツなのだが、トップから底まで一口に食べたときの、味わいの華やかなこと。パイナップルジュレの夏らしく爽やかな甘酸っぱさ、ジュレとクリームの水分でしっとりとしたチョコレートスポンジに甘さ控えめなキャラメルクリーム。これらが、単体では香りが弱く感じたなめらかなココナッツムースをぐっと引き立てるのだ。

 このバランスこそピエール・エルメ、と思いつつ、直営店のケーキやマカロンがやはり恋しくなる。ジュレがなんだかわらびもちのような食感なのは狙ったものなのか、そうなってしまったのか。そこだけ少し謎である。


 夕飯はさっくりと、豚こまとピーマンのしょうが焼きに、エノキとベーコンのレンジ蒸し、きゅうりのゴマしそ和え。比較的さっぱりとして手軽なメニューである。豚こまは庶民の味方。そしてつい、汁物を避けてキュウリに頼ってしまう。火を使わずに一品できるのは強い。


 明日はそこそこ予定があるので、体調を整えたいところ。あと一歩という感じなのだが。



 

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