7月7日 鶏むね肉の照り焼き

 天気予報の通り、午後からは雨。

 来週半ばまで雨は続くらしい。それからようやく、梅雨明けの見込みだとか。


 昨日のうちに髪を切っておいて良かった。頭が実に軽い。洗ったあとも乾きやすい。そして美容院でリクエストした通り、後頭部で一つに結ぶこともできる。暑い時期には結局、首の後ろを空けてまとめてしまった方が良いのだ。私の顔の形だと、あまり短い髪が似合わないのもあるけれども。

 乾かす方向などにまだ慣れておらず少し暴れているが、じきに慣れると思う。やっと美容院が決まりそうである。


 髪はすっきりしたのだが、今日の私はかなりぼんやりしていた。

 どれくらいぼんやりしていたかというと、起きてから夕飯までの記憶がほとんど無い。目を開けてはいた。寝てはいないはずである。洗濯はした。グラノーラを食べた。それ以外は? 何かしていたのか、何もしていないのか、それすら覚えていない。我ながらびっくりである。


 そんなわけで、もう夕飯の話をする。

 買い物は昨日済ませておいたので、決めていたものをつくる。

 先週末にフレンチトーストを作ったとき、生クリームが中途半端に余ってしまったので、卵もあることだし、オムレツにしようと考えた。副菜として作るなら具がほしいところである。今回はキノコにした。

 舞茸、エリンギ、しめじをバターでじっくりとソテーし、卵と生クリームをよく溶いた中に混ぜ込んで焼く。ソースはお好みソースとケチャップと醤油を混ぜて、和風に寄せて。

 もう一つの副菜はブロッコリーを粒マスタードとオリーブオイルと塩で和えてトースターで焼いたもの。雑で済むのが良い。

 さて主菜は、鶏むね肉の照り焼きである。

 鶏の照り焼きといえばもも肉をイメージするが、美味しそうなレシピを見つけたのでやってみたくなったのだ。均等な厚さになるよう開いた胸肉に塩をしたあと小麦粉を振り、押さえつけながら皮目をこんがりと焼く。両面を焼いたら、酒・醤油・みりん・砂糖を合わせたタレを煮からめ、最後にバターを溶かす。仕上げに黒胡椒をしっかりと振って完成である。

 ふわとろなオムレツはキノコの旨味もしっかりと感じられ、お好みソースベースのソースでごはんにもよく合うおかずに。トースターで焼いたブロッコリーはホクホクとして、粒マスタードで爽やかにいただく。

 鶏むね肉の照り焼きは、もも肉にも引けを取らない仕上がり。パサつきは全くなくしっとりと柔らかい。むね肉らしくさっぱりとした味わいに、バターでコクを加えた照り焼きタレが美味しい。

 和洋折衷感がちょうど良いメニューになったのではないかと思う。満足である。


 さて、七夕の夜。

 全国的に織姫も彦星も見えないだろうが、こんな夜に映画『ロブスター』を観ることになっている。この日程になったのは意図的ではなく偶然なのだが、楽しくなりそうである。「家庭を持ち、子孫を残すことが義務付けられた世界で、パートナーを見つけなければ人間から動物に変えられてしまう」という話らしいので。

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