6月12日 フレンチトーストにベーコン、焼きさばの和風トマトソース
五枚切りの食パンの、最後の一枚が残っている。
何か塗ったり乗せたりして食べても良いが、そろそろ水分も抜けてしまっただろうし、このパンの性質にも合っていそうだったので、フレンチトーストにすることにした。
パンを卵液に浸しながら、先にフライパンでベーコンを焼く。既に塩気のあるものだが、下味で塩を足す。塩分過多だなどと考えてはいけない。全ては美味しさのためである。弱めの火でじっくりと旨味を引き出し、取り出しておく。
その間に、パンは卵液をすっかり吸いきった。準備は万端である。バターをしっかりと敷いて、こちらも弱火で両面を焼く。皿に盛り、ベーコンを乗せ、メープルシロップをたっぷりとかける。それだけだが、一人分にしてはちょっと贅沢なブランチである。
外はバターでこんがり、中は卵でふっくらとしたパンに、カリッとジューシーなベーコン、まろやかで香りよいメープルシロップ。これぞフレンチトーストである。ベーコンの塩味とメープルシロップの甘みの相性がすこぶる良いのだ。この相乗効果、知らないのはあまりに勿体ない。パンケーキとの組み合わせが多いが、フレンチトーストにもやはり合う。ここにバナナなどを加えても良い。
こうして、最後の食パンを美味しく平らげた。
とはいえ、調子はあまり良くない。
曇天は相変わらずだが、近頃は随分と蒸し暑く、べたつく肌が不快である。エアコンをつけずにはいられない。電気代はどうなってしまうのか。恐ろしいことである。
ここまで日記を読んでくださった方はお気付きのこととは思うが、私の体はそこそこ弱い。精神もそこに引っ張られるところが大いにある。そしてそれは、気候の影響をかなり受けやすい。困ったことである。
今日も実に、体が重い。
夕飯は、ちょうど今日届いたミールキットで。
テレビでもよく見かける、日本料理店『賛否両論』の笠原シェフのレシピによる「焼きさばの和風トマトソース」。
骨取りサバを塩焼きにしてパック詰めされたものを、フライパンで再度焼いて、別に作ったソースをかけるだけなのだが、これが大変美味しい。
ミニトマトを切って「ゆかり」ふりかけとゴマ油で和えた和風トマトソースが、簡単なのに新しい味わいでとても良いのだ。実はトマトもあまり好きではない野菜なのだが、赤しその風味でミニトマトの尖った酸味がまろやかになり、こってりとした焼き鯖の後味を爽やかにしてくれる。暑い日にも大変食べやすい。
材料を買ってくれば再現もしやすいレシピだが、今日は気力も無いのでとてもありがたい。
そろそろ、キッチンで火を使うと首筋に汗がつたう時期になってきた。梅雨は明けてほしいが夏はまだ来ないでほしい。
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