付箋:執事片岡の覚え書き④

 ブックスタンドの上に残る煌々とした光。

『希求筆記帳』の“足跡”とでも言うべきでしょうか。

 何とも素晴らしい作品が、出来上がりました。


 本来の厚さや重み以上にずっしりとした感覚を与えてくれる、この完成品。

 皆様からは、たくさんの思いを描き出していただきました。

 日々の中でやり辛さを抱え、真っ黒な暗闇に閉じ込められていた六人の方々。

 しかし、内々に秘めている強い思いは大きな世界を描き出し、この『希求筆記帳』を完璧に使いこなすことができました。

 あのラストページに関しては、脱帽です。

 まさか、『真っ白な意思』を残されるとは。お見事です。

 

『大人の論理で考えるから、何も始まらないのだ。学校の主役は子ども。子ども主体で考えなければ、何も変わらない』


 いつぞやに申されていたあの方の言葉。

 今回の件で、その台詞の鋭さを体感することができました。


 おや? もうこんな時間ですか。

 皆様は帰られてしまいましたが、そろそろ食事の時間ですね。

 本日の献立は…………ふむ。

 あの『希求筆記帳』の世界で教えていただいた、学校給食リクエストメニュー。

 気になっていた、『鶏の唐揚げ』や『揚げパン』とやらを再現してみてもよいかもしれませんね。



 さて、本日の夕食は何になさいましょうか。

 


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