3/26(日)「宵闇」
真昼の空に嫌われ、星降る空に拒絶される僕が町を出歩くことができるのは、月が空にのぼる前の日が落ちてからすぐの宵闇の間だけ。
カーテンを締め切った部屋から出て数十分だけが憩いの時間だ。
帰り道を急ぐ人の流れに逆らい、風を感じる。僕にはそれだけで十分だった。
あの日、君に会うまでは。
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