第13話「謎の美少女」
俺は意識を落とすとほぼ同時にある声が聞こえた。
『やっと来てくれましたね主様♡』
たった一言この声を聞いた瞬間背筋が凍るような感覚がある…そしてその感覚が消えぬうちに意識は覚醒してしまった。
「ここは、俺の精神世界か…?」
目を覚ましてすぐ思ったのは本当にここが俺の精神世界のかという疑問だ。
だって、目の前の周り全てが人の死体や壊れた武器しかないのだから。
俺がその光景以外になにかないかと周り全体を見渡しても何も無いと言うことしか分からなかった。
周りを見ても何も変わらないため俺は何かほかのものがないかを探すために歩こうとした瞬間また声が聞こえた、それも今度は俺の耳元から…
「お久しぶりです、主様♡」
ぞくりと悪寒が走った、耳元で
俺は瞬時に理解したくもないが理解してしまった。
このたった一つの言葉により、身体中に悪寒が走り逃げないと行けないという考えが俺の思考を全て塗りつぶしているということを。
その事を理解し待ったがゆえに俺はこの状況を冷静に整理するということを出来ずに、俺の体は自分の思考よりも体がすぐに遠くに逃げようと動かした。
だがそんな逃げることを声の主はさせる訳もなく…
「あらあら逃げるなんて酷い人ね♡ 私と貴方の仲じゃないですかぁ〜逃げないでくださいよ♡」
この声の主は俺の背後を取り俺が逃げられないように抱きつかれて拘束されてしまった。
そして俺はその拘束を振りほどき逃げようとするが逃げれなかった。
この声の主の力が強すぎるのだ…俺が全力で振りほどこうとしてもびくともしない…これでも力には自信があったのだがな…
俺は逆に何も出来ないとわかると冷静に不思議に思ったことがある。それは女性なのにも関わらず俺が力負けしている事だ。
後ろにおるため性別はわからなかったがとあることで女性だと言うことが分かる。
もちろん声だけでは判断出来なかったが背中にとても大きい膨らみが当たっており確実に女性だと分からさせられてしまった。普通ならば内心とても喜ぶ所だが今の俺に喜ぶよりも恐怖が打ち勝ってしまう。
「お前がまさか俺の中に居る
俺は必死に恐怖を抑えながらも後ろで抱きついている女性にそう言った。
「私は主様の…ですよ♡ 例え……が消えてたとしても私は主様の…です♡」
私は主様の…と例えの後が頭にノイズが走り聞こえなかったがどうやらこの女性は多分だが
「どうやら武器を探しておるようですね? それでしたら私が持っております逃げないと約束できるならこの拘束を解きますがどうしますか?」
俺は怖かったが、この状況を早く何とかしなければいけないと分かっているため、今すぐにでも逃げ出したいが、怖さを押し殺しその言葉を言う。
「ああ、約束するだから解いてくれ」
「はい分かりました♡」
俺は拘束がとかれ直ぐに後ろを向いたらそこには…
「なぁ…何でお前裸なの??」
俺が後ろを振り向くとそこには髪は銀髪で身長は俺と同じくらいでいて、衣服は何も来ておらず靴すらもはいてないめちゃくちゃ可愛い美少女がそこにいた。
その姿はまるで女神の様のように美しく、言葉にできないくらいには本当に可愛いし何よりもやはり美しいのだ…
俺は正直見とれていたが目の前の女性からある一言で俺は思考が急停止する。
「だってそれは私がアルケミスト自身ですもの」
「は?」
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