第12話「魂の武器『アルケミスト』ッッ!!」
俺は魔法陣の上に乗ると体全体に眩い光が発生し俺の目の前が真っ白になった。
真っ白になってから数秒すると目の前が見えるようになった。
見えたと同時に見えるのは真っ白な部屋と思われる空間とただ一つの真っ黒い扉だけだ。
俺は多分ここを開けば次の場所に行けると思い扉の近くに近づく。
その扉は近づけば近づくほどその扉の存在が異質であると俺は感じた。
俺は意を決して扉を開く。
扉を開いた先には赤黒い真っ暗な部屋があった。
その部屋の真ん中にはたった一つの机と何かの鉱石…?
その見た目は凄く神秘的で…色は毎秒ごとに色が変わりまるで色が決まっていないかのような。
そんな不思議な鉱石がある、そしてもう1つ気づいたことがある。
鉱石を見る前にはいなかったのだが鉱石の横には1人の男がいた。
その男の見た目は眼鏡をかけており、その目は鋭く、服装は執事が来ているような服を着ている。
体は細いが体はちゃんと作り込まれている。それでいてとてもイケメンだ、極めつけはとても不思議な雰囲気を纏っていることだろうか。
「ようこそ、鬼塚龍くん」
「貴方は試験管ですか?」
「ええそうです、私は最後の試験を担当する幻覚(げんかく)と申します、以後お見知り置きを」
幻覚という男性はとても綺麗なお辞儀をした。
「それで、最後の試験ってのはなんだ…?」
「その最後の試験とは、貴方自身に合った魂の武器を探してもらいます」
「魂の武器…?」
「はい、まず何も聞いてないと思うので…ご説明させていただきます、まず魂の武器って言ってますがちゃんとした名前は『アルケミスト』っていう名前でございます、そしてこのアルケミストは貴方の魂によって姿形を変え貴方だけの武器が手に入ります。
そしてそのアルケミストを手に入れる為には…
この特殊な鉱石アルマイト鉱石に貴方様の血を垂らして頂きます。
そしてその後貴方様はこのアルマイト鉱石によって己の精神世界に入る事になります、そこに貴方様の魂に合った。
武器とそれを品定める番人のような者がいます。
その番人のことを
この
ここまではよろしいでしょうか。」
「ああ、つまり自分の魂の具現化見たいなやつを倒して己の武器を手に入れろってことだろ?」
「はい、そのお通りでございます、そしてこの試験の事は記憶から必然的に消えてしまうがゆえこの試験管に選ばれない限りちゃんとした試験は誰も知りません」
なるほど、だからアリスや蒼祈はちゃんと説明は出来ないが試験っていうものがあるということがわかったんだな…
「それでは始めますか?、それとも覚悟を決めますか?」
「覚悟なんぞこの試験が始まる前に既に終わっている!!」
「素晴らしい解答でございます、それでは血をここに垂らしてください」
幻覚はアルマイト鉱石の中心部を指さした。
「分かった」
俺は自分の親指を少し噛んみ血がにじみでた所をアルマイト鉱石の中心部の所に付けた。
「それでは龍様行ってらっしゃいませ」
幻覚のこの言葉を最後に俺は意識を失った…
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