第3.5話  入学式を終えて  彩音

今日の入学式で宣言したことは一生忘れないと思う。入学式を終えた後、私は1年3組の教室にクラスのみんなと入った。まず担任の挨拶があり、担任の大野先生は25歳ぐらいの学校の先生になってから3年目の女の地歴公民科が担当の先生だった。大野先生は少し天然だけど、優しそうな感じだった。


「今日からみなさんは高校生として1つ大人になるための階段をのぼります。苦しいことも悲しいこともあるかもしれません。でも、何かあったときには私を含め周りの人が手助けしてくれるのを忘れないでください。みなさんがこの高校3年間を充実した3年間にできることを祈ってます。1年間よろしくお願いします。」


私は先生の言葉を聞いてなんだかすごく私たちのことを考えてくれる先生だと感じた。まだ、学校生活は始まったばかりだけど・・・・・・


その後、体育館で高校の役員決めをしていた保護者たちが入ってきて大野先生は保護者に1年間よろしくお願いしますと挨拶をした。


そして、明日からの予定を聞き下校した。


母と一緒に家に帰っている途中に今日の入学式のことについて聞かれた。

「彩音、今日の入学式での新入生代表での挨拶は堂々としていてよかったけど、あの本気の恋をするって言う宣言はどういう意味?」

「この高校3年間で気になる人に猛アピールして本気で恋をするっていうそのままの意味だけど~」

「お父さんが入学式に来て聞かれていたら怒られるところだったわよ。あなた、1年後に向けてお見合いの話が進んでいるから」

「お母さんは心配することないよ。その気になる相手を自分のお見合い相手にすればいいだけのことだから」

「まあ、いいわ。高校3年間の高校生活楽しんでちょうだい」

「うん」


私はこの時は母には言わなかったが絶対にあの七瀬颯太の心を掴んでやる。そして本気の恋をする。お見合い相手は七瀬颯太に......



ここから波乱の恋が始まろうとする。



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