第2話 楽しい時間
風菜に電話をかけるとすぐ電話にでてくれた。
「颯太、電話かけてくれてありがとう。待ってたよ」
「風菜、こんな遅くにごめんね。でも電話したかった」
「うん、わたしも。お母さん寝てるからあんまり長くは電話できないけど」
「そうなんだ。じゃあ、静かにしゃべらないといけないね」
「うん。今日はケーキ持ってきてくれてありがとうね。すごくおいしかったし、颯太と一緒に食べれていつも以上においしさ倍増だった。」
「僕の家の近くにあるケーキ屋さんで買ってきたんだけどあそこのケーキ甘さ控えめでおいしいんだよね。僕も風菜と一緒に食べられてすごく幸せだった。また一緒に食べよう♪」
「そうだね。そういえば、明日の授業って新入生の入学式があるから3時間授業だったよね。だから放課後、ショッピングモールに行かない?」
「行きたいー。彼女と一緒にショッピングモールなんて青春だね。楽しみにしておく」
「じゃあ、明日放課後、一旦家に帰って14時に三角駅の東口で集合ね。」
「OK。今日はもう遅いから寝ようか。おやすみ」
「おやすみなさい。また明日学校で会えるの楽しみにしてる」
そして翌日を迎えた。今日の天候は晴天で桜が全面に咲いた入学式をするのにぴったりな日だった。
僕は学校の正門に入り靴箱の方に向かっていると今日も笑顔がかわいく元気な風菜の姿があった。
「風菜、おはよう」
「颯太、おはよう。今日の放課後、楽しみだね。私ね、服買いたいんだけど、付き合ってくれる?」
「うん、いいよ。ちょうど、僕も服買いたいと思っていたから一緒によさそうなもの選びあおうよ。」
「それいいね。じゃあ、放課後待っているから」
靴箱にスニーカーを入れると2人で教室に向かった。今日は朝から入学式で新入生と保護者の方がぞろぞろと体育館に行っていて、2人で教室に向かっているとなぜか、新入生らしき女の子とその子のお母さんが教室棟のほうに向かおうとしていたので僕たちはその女の子とお母さんに声をかけ、体育館は逆の方向ですよと教えてあげた。
「わざわざ、教えてくださりありがとうございます。この学校広いから迷ってしまって……」
「いえいえ、この学校体育館と教室棟が分かれていてよく迷ってしまいますからね」
「ところで、あなたたちのお名前は?」
「七瀬颯太と 白崎風菜 です 」
「颯太くんと風菜ちゃんか。この子は新1年生の松川 彩音 って言うんだけど仲良くしてあげてくれる?」
「こちらこそ仲良くしてください。よろしくね、彩音ちゃん」
彩音ちゃんは僕たちにぺこりとお辞儀をしてお母さんと体育館の方に向かった。
この彩音ちゃんはのちのち僕たちの人生を大きく変えてしまう人物であることはまだこの時僕たちは知らなかった。
その後、僕たちは教室につき、SHRをした後入学式に出席した。
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