第12話 放課後

訓練場所には小体育館を取っており、そこに向かって2人は歩いていた


そうして着くと

「じゃあ、教えていくね。まず、私が使っている歩法は魔物に対して有効なの。来週から始まるダンジョン探索の時に見せるね。」

橘は何かを隠しながら言う


「来週までに使えるようにしてみせますわ」

ダンジョン探索という言葉に反応して、少しでも強くなりたいという強い意志をがみてとれた


「うん、まずは型からだね。私の後に続いてきて」


橘は舞うようにし始めた。ひとつの型が終わると汗がタラタラになっていた


「1回休もうか。だいぶ疲れちゃってるみたいだし。」


「なんで5分ぐらいしかやってないのに、こんなに疲れてるの?」


その質問はもっともなもので慣れてないからという

レベルは超えていた


「魔力の循環をしてるからだよ。

いつもは身体強化しかしてないから流す場所も少ないし、量も少ない。だから、魔力の血管を太くて流れやすいようにしたんだよ。だから、明日は疲れて動けないかもしれない。でも、これで身体強化が

上手く使えるようになるよ」


そう言っているとアリサは眠ってしまっていた


「先生呼ばなきゃ」

タオルをアリサにかけてから職員室に向かって走った。


「失礼します。遊馬先生はいらっしゃいますか?」


「いません、多分家に帰ったと思います。何かありましたか?」


「いえ、約束があっただけです。失礼しました」



体育館に戻ると元弥と黒服の人たちがいた


「あぁ、きたきた。じゃあうちで寝かせておく。

それともついて来るか?」


「はい、ついていきたいと思います」


「おけ、お前たちさっさと撤収だ」


アリサを抱える黒服の人達は車に乗りこみ、

その後に続いて元弥たちも乗り込んだら車が動き始めた。


「先生は何者なんですか?黒服の人達のような

一般人じゃない人たちも仕えるのは何故ですか?」


面倒くさそうに

「帰ったら伝えるよ。黒姫ちゃん」

その瞬間元弥の首にはナイフが突きつけられていた


「怖いなぁ、きみのお父さんによろしくと言われたのに。まぁそこら辺も説明していくから今は落ち着いてね、タバコ吸っていい?」

「いいですよ」

その瞬間に持っていたナイフをしまっていた。


(なぜ父のことまで知ってる?)

焦っている姿は見せずに考えていた


そうしているうちに車は動きを止めてドアが開いた

そこには何の変哲もないマンションがあった



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