第11話

「今日は個別でやっていこうと思う。俺か葉月先生のところに並んで戦っていく」


ぞろぞろと生徒たちは動き出しちょうど半分になるように別れた


15分分立ったぐらいにアリサの順番が来た


「よろしくお願いします」


昨日までの態度が嘘のように丁寧な態度だった


「おう、先手は譲るぞ」


アリサは長剣の周りに炎を纏わせ走ってきた

昨日と同じ型を繰り出すが昨日までと違うところが

あった。

それは、力が上手く抜けていて速くなっていた


上段からの振り下ろしと守る元弥の剣がぶつかり合い、火花を散らすと、


アリサは1度下がり、フェイクをいりまじえた攻撃


そして、本命の火魔法を繰り出そうとするが


読まれていたのか、一気に距離を詰められ


目と鼻の先にまで到着した時には首に剣が添えられていた


そして、終わると


「ハァハァ、どこがダメでしたか?全くフェイクに引っかかることがなかったですが?」

肩で息をしながら質問すると、


「フェイクには力がこもらなすぎだ。次の攻撃で仕留めようと体の動きがしているからだ。もう少し、本気で攻撃するつもりで来な」


元弥は肩で汗ひとつ出ていなかった。


「後、スナミナが無さすぎる。魔法に頼りすぎ

これ以外は自分で考えろ」


そういい次の生徒を呼んだ


次の生徒は橘だった。その手には短剣が強く握られていた


( ダメそうだな)そう思っていたが


次の瞬間、その短剣を投げ飛ばし、その隙をつき

近寄る。その途中に風魔法を砂に向かって飛ばし、

目くらましをしたと思いきや投げた短剣を拾った


まるで、舞うように動いていて心が持ってかれそうな魅惑があった。そこからは速すぎてアリサの向ける先にはもう砂埃しか無かった。


何分だっただろうか...剣と短剣のぶつかりを見ようと見ていた


いきなり終わりがきた。橘の肩が少し切れて吸い込もうとしていた。

「多分、近接ならクラスの中でいちばん強いな」

珍しく褒めた


「最初は良かったが途中からテンポが読めた。そこ以外は良さそうだな」


そこでチャイムが鳴り

「今日はこれで終わり、好きに帰っていいよ」


アリサはシャワー室で橘に声をかけた


「短剣で使っていた歩法を教えてくれない?あっ、もし秘伝とかだったら無理にとは言わないけど」


「うーん、これは大丈夫かな?放課後教えるね」

そう言いシャワー室から出るとアリサは


「いつか勝ってやる」

そう闘志を燃やした


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