第9話 初授業
戦闘授業にはふたつの目的がある。
1つ目は技術の練度をあげること
2つ目は殺気に慣れること
「入学でもあったと思うけど、よろしく」
「よろしくお願いします」と葉月も続けていう
「まずは、軽く体を動かしてから、俺と模擬戦を
してもらう。真剣を使ってもいいし、自分の能力だったらなんでも使っていい、葉月がその戦闘を見ててアドバイスをするという流れだ」
流れを説明すると元弥は体を動かし始めたので、生徒たちも動き始めた
「5人ずつで構わないからかかっておいで」
少し煽りつつ模擬戦を始めた
すると、意外なことに模擬戦は長時間だった。
その後、葉月にアドバイスを貰っていたが、
その顔にはS+とも戦えたという満足したようだった
次の模擬戦の前に入学式の時に喧嘩を売ってきた
アリサが不貞腐れていた
「S+なんて嘘だったのね、嘘でそんなランクとって嬉しいの?」
とまだ根に持っているようだった。
その言葉を言われた元弥の顔は悪い笑みを浮かべており、それを見た
葉月が目を鋭くしていると
「1体1でガチンコの勝負するか、負けたら教師辞めてやるよ」
「いいわよ、やりましょ」
ふたりのやり取りを見ていた葉月が生徒たちに下がるように言った
元弥は先手を譲ると言わんばかりに身動きしていなかった。
そして、痺れを切らしたアリサが剣に魔法を纏わせ
攻撃をしてきた。
そして、元弥に当たりそうなところで炎が消え、
剣を掴まれてしまった。
「なんだ、大口を叩いた割には弱いな。」
そう言うなり、突き飛ばして失神させた
葉月は冷静に医療班を呼び、生徒たちに今日は解散ですとだけ伝えた。
その後、怒りの形相で元弥に近づくと
「あなたは何を考えているんですか?これを報告する身にもなってください」
手間が増えると言わんばかりの言い方だった
「学園長はいいって言ってたけど?」
呆れたようにため息を着くと
「まず、1体1で戦ったことは指導として捉えれます。しかし、やりすぎです。いごきをつけるようにしてください。今から報告があるので失礼します」
去っていく後ろ姿を見送った元弥は、
「ダニエル、さっきの見たか。精霊たちを使っていたな。思っていたより面白くなりそうだが、まだ扱いきれたていない。色々教え込む必要がありそうだな。」と笑う
「そうでございますね、楽しみです」と続けて笑う
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【学園長室⠀】
「初日から問題を起こしていた報告書です。ギルマスにお届けください」
「何も問題ないだろう。それに力を出ささせるためにやったことだと思うしのぅ。」
にこやかに笑っている学園長を見て
「学園長達が何を企んでいるのか知りませんが、
このままではいつか死人が出ます。そのことだけは覚えておいてください。では、失礼しました」
これにて、第1回報告が終わった
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