第8話 入学式後

元弥たちと葉月が校長室に呼ばれた。


「失礼します。」葉月がドアをノックした。


「いいぞ」と部屋から不機嫌そうな声が聞こえた。


入ってみるとそこには、校長の他にギルマスと総帥がいた。学園長のみが機嫌が良さそうだった


(なんで私までこの空気の中に入れられなきゃいけないのよ)

心の中ではそう思いつつもにこやかに


「なにか御用でしょうか?」と聞くと


「そんな敬語とかつける相手でもないだろ。

ちゃんと、相手を見て選んだ方がいいと思うぞ。

なぁ、総帥」

火に油を注いでいくと


「間違っておるのは元弥殿だと思うぞ、一応お主の上司みたいなものだからのぅ」

笑いながら言っているが、目は笑っていなかった


そのやり取りを聞いていた学園長は吹いてしまい、

2人からじろりと睨まれた


「おっと、2人に話だか遊馬先生には1年生の

戦闘担当、そして葉月先生には補佐してもらおうと思っているが問題かな?」


2人は首を上下に振った


「元弥やってくれたなぁ、あれほど遅刻するなといっていたのに」と睨んできた


「予想してた癖に、遅刻するって。そんなことで、

いちいちおこってるから鬼って呼ばれるだぞ。もっと笑顔増やして」


全く反省する色が見えない元弥にため息をつきつつ

1枚の紙を取り出した


その紙の内容は学園長と総帥が実技テストを見て、

能力が扱いずらいものを書き出したものだった。


そこにはさっきの赤髪もいた


「珍しい能力もいるみたいだねぇ、初めから戦闘行っても大丈夫?体に教え込むのが手っ取り早い」


珍しい能力があったので興味を持ち始めていたからか、積極的に行動しようとしていた。


「構わんよ、強くしてもらえれば保護者から怪我をしたぐらいでは文句は来ないだろう」と学園長は即答で言った。


何かに気づいたのか

「そういえば名前知らないんだけどみんな自己紹介していこうか。多分葉月も知りたいだろうしと言った」

いきなりの葉月呼びでびっくりした様子の葉月




しばらくして

「お願いします。ではまず、私から葉月です」


続いて

「わしはネグルスじゃ。学園長と呼んでくれ」


手で髪をぐしゃぐしゃにしながら

「俺は獅子王 陣だ。ギルマスと呼んでくれ」


童顔の人が

「漢林(ハンリン)だ、総帥と呼んでくれればいい」


すると、元弥が

「ここで、会ったことがないのは日翔だけだな、

自己紹介頼むよ」

と言われた日翔は


「かしこましました。ご紹介に預かった日翔です

主に何かございましたら私にお伝えください。」


肩苦しい挨拶をする


「よし、これからよろしく」


モトヤがしめくくると、みな席をたち学園長室から出ていった。







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