4-9:学園
日本に4つある超娘の為の学園の1つ。
正式名称、日本東部東京超娘学園、通称は東部学園、東学。
4つある学園の中で1番初めに作られ、増設し続けながら4大学園の中で1番の大きさと広さ、そして生徒数を誇る。
設備自体の質は他の学園と変わらないが、その数と広さが違っている。
所在地は東京都府中市多磨町、広さが約38万7千坪(128ヘクタール/128万平方メートル)。
芝、ダートの競走用コースが存在し、それ以外にも球技や体操用のグラウンドや体育館、ダンスや歌の為の防音設備が整ったルーム、肉体を期待上げる機材が充実しているジム、水泳用からトレーニング用のプール、坂路、学生寮、コーチ寮、職員寮、学園本体、自由スペースが設備として用意されており、学園の周りは10m程の高さの塀で覆われている。
学園本体は中等部と高等部は一緒の校舎で、大学は別校舎で2つの校舎が存在している。
競走用のコースは1周1400mの芝ダート練習コース2つが用意され、近くに高さ3m、距離500mの坂路が4つ、傾斜1.5%、2%、2.5%、3%の物が用意されている。
コーストラック以外には通常の凡庸グランドが2つ、球技用グランドが2つ、凡庸体育館が球技用体育館が1つ、球技用体育館が2つ、体操用体育館が1つが校舎とは別に用意されている。
生徒会に申請すれば使える通常グランドより1周りは大きい広さを持つ自由スペースに、中高等部同一の学生寮が4つ、1つの寮に付き最大収容人数は1000人の物がある。
そんな敷地内の中央にあるのが中高等部の校舎、大学の校舎は中央から外れた外部方面に近い位置にある。
校舎内にはダンスなどのトレーニングルーム、ジム、プールが配備され、各学年600人まで学べる教室があり、各種勉強や実験等の専用教室なども当然存在している。
校舎の中で1番の広さを誇るのは食堂、1度に2000人前後が一緒に食事を取れるだけの広さを誇っている。
食堂は基本バイキング方式、超娘は食事量も通常の人の数倍以上なので食べる時間も掛かり、注文して食事となると時間が足りなくなる恐れがある事からこの方式になっている。
学園生徒の学習内容は中等部は通常の学園と同じ一般教養と歌、ダンス、演劇、体操等のパフォーマンスとなっている。
高等部になれば一般教養は通常の高校と同じ程度の物を学び、パフォーマンスが選択式となり、自身の得意とするパフォーマンス授業を選択して学んでいく事になる。
ただし、選択したパフォーマンス以外でも一定以上の力量が要求される為、1ヶ月に1度は共用のパフォーマンス授業を受ける事になっている。
パフォーマンス授業自体が1週間に1度、土曜日に行われる形であり、基本的には4週ないし5週の土曜日に共用パフォーマンス授業が行われる。
体育の授業もありはするが、その数は一般の学校と比べ数が少なく、超娘達にとっての息抜きや遊び感覚での授業となっている。
通常の学校と違う点は授業時間が基本的には午前中のみの4時限授業で、午後からはトレーニング時間とされている事だろう。
8時半にショートホームルームが始まり、8時45分から9時30分が1時限、10分の小休憩の後9時40分から10時25分が2時限、同じく10分の小休憩後10時35分から11時20分で3時限、10分の小休憩後11時30分から12時15分で4時限となり、12時15分から12時30分までがホームルームや掃除等の時間となり12時30分から14時までがお昼となっている。
14時からがトレーニングでトレーニング時間は超娘によって変わって来るが早くても17時前後までは行い、長くなれば19時まで行っている場合もある。
それ以外にも早朝トレーニングや夜間トレーニングを行う超娘もおり、余りに無理をしていると判断されない限りは自由にトレーニングを行っている場合が多い。
専属のコーチが付けば超娘に合わせたトレーニングを行える様になるが、専属コーチが付く超娘は全体の3割程度しかいない。
専属ではないまでもチームと言う物が作られ複数名の超娘を1人ないし2人や3人のコーチやサブコーチで見る場合もある。
そう言うチームコーチ付きの超娘となれる数で4割程度、専属とチーム合わせて約7割程度の超娘が自分に合ったトレーニングを行える様になることが多い。
専属やチームに所属しない場合はソロで頑張るしかなく、学園所属の共通コーチによる一般的な併用トレーニングを施される。
この併用トレーニングは誰にでも行える類のトレーニングでその負荷や難度は比較的低い、それ故に自身で考え努力しそれ以上を行うと言う事が良くあるのだ。
学園自体も出来ればすべての超娘にコーチを宛がいたいと言う思いはあれど、コーチとなれる人材はそれこそ超娘以上に数が少ない。
普通の人とは違うより強い力や能力を持つ超娘のコーチを行うのだ、相応の知識と力量が必要とされコーチとされる資格取得は年に5人から10人程度新規で現れれば多いとされる程で、年によっては1人も現れない事さえ珍しくはない。
ちなみにコーチの資格取得には高校卒業資格に加え、コーチ育成専門学校による3年の教育時間と試験による合格が必要とされる。
例外的に超娘に限っては引退後に経験を踏まえた結果、コーチ育成専門学校に通わずに試験に挑み合格すれば資格を取得する事が出来るが、難易度は医師免許や総合職の国家公務員資格、公認会計士資格の数十倍の難易度とされている。
ちなみにコーチは専門学校所属時代に公認会計士、司法書士、税理士、弁理士等の法律系の資格を複数取得する者が7割を超え、法律系ではないIT系の資格や語学系資格を複数取得する者も多く存在している。
と言うよりもその手の資格を問題なく取れる程度の力量が無ければコーチの資格取得はほぼ無理な程度に資格取得は難しくなっている。
大前提で超娘の為の医療知識、医療技術、栄養士等の資格は全員が必ず取得する。
通常の医師免許と違い、超娘の為の医療系資格は専門学校に所属して3年目から取得が可能となっている。
資格所持者のコーチの仕事は超娘に合わせた最適なトレーニング教導、怪我等を行わせない肉体作り、それでも怪我をしてしまった場合の復帰までの治療やリハビリ、超娘が自身で行えない場合の食事の組み立て、超娘のコンディション調整がまず第1で大前提。
トレーニング業務以外で大事な仕事は各種事務仕事、超娘が参加する競技への登録から取得した賞金の獲得方法、それらに関する税等の管理、超娘のグッズ販売や必要に応じて特許等の申請、海外などに行く場合等に必要な条件調整から宿泊施設やトレーニング施設等の準備、テレビやラジオ、ニュースや新聞、インタビュー等の調整と選択等と軽い触りでも最低はこの程度の仕事が必要になる。
最終的に超娘のトレーニング業務を5、事務仕事を4.9、それ以外を0.1前後、残った僅かな部分に私事を行う位の忙しさとなり、そのハード具合は並大抵ではない。
故にこその資格の難易度とそれに耐えうる肉体と精神を持つ者でなければいけないのだ。
数が少ない理由となる。
それ故にコーチとなり学園に所属する事が許されたコーチの給与は比較的高い。
まず新人コーチはベテランのコーチや学園の共用コーチのサブコーチとして活動する事が多く、これが最低限のランクとなるが、それでも40万程度の手取りを確保出来る。
次に中堅レベルのコーチになれば専属ないしチームでのサブコーチ等にあたり、このランクになると60万前後、これに加え専属コーチの場合はコーチングしている超娘が競技に勝利した場合賞金の5%前後(これは超娘とコーチの契約により変化する)獲得できるようになる為、一気に収入はあがる。
ベテランになれば専属コーチ、複数の超娘の専属コーチ、チームのコーチリーダー等がそれにあたり、基本給だけでも80万前後、これに加えコーチングしている超娘の勝利に応じた賞金からも入ってくるためその収入は非常に高い。
新人コーチでも稀に、本当に極稀にではあるが運命的な出会いの元で超娘と出会い、コーチとなる場合もある。
そうなると新人であっても中堅コーチと同等の感覚で扱われ、中堅コーチよりは基本給は下がる物の50万前後は貰えるようになる。
これがさらに難易度が上がるが、競技の上位層ないし、個人競技等であれば格の高いレース等の勝利超娘コーチとなる事が出来ればその扱いはベテランコーチと同等にまで上がっていく。
基本給自体はそれでも70万程度とどうしても長年の経験と経歴を持つコーチに及ばないまでも扱いはベテランと同じ位の上位と扱われる事が多い。
まぁ当たり前だが嫉妬等の感情を抱かれる事も多いが、コーチと言う種族はある意味頭の可笑しい存在の方が多いためその手の輩はあまり多く無い。
奇跡的に伝説と言えるレベルの記録等を残す超娘を育て上げられれば、ベテランの更に上の扱いにまで上る事もあるが、そんな事は宝くじで1等を数回連続で当てるより難しい。
そう言う事もありコーチは裕福だ、と言う事にはならなかったりもする。
コーチという存在は、ある種もう一種の種族染みた存在になっている事が多く、自身の資産=超娘をより強く、より健やかに、より美しくや可憐に成長させる為使う物であると言う考えが根付いてしまっている。
超娘が獲得した賞金は通常であれば自身のトレーニング用具、シューズであったり重りであったり体操服であったりその手の物に使う事を考えられているのだが、コーチがいる場合超娘はこの手のお金を自身で出す事が出来なくなる。
コーチがそれは将来の自分の為に使うんだと使わせず、ただ遊び等に使うなら自由に使える形で、遊び以外のトレーニングに関連する類や、競技やその打ち上げ等に関する類等に限ればその一切合切がコーチの負担で行われる事がほぼ10割近い。
超娘が競技に勝ち、数十万ないし数百万の収入を得たとしても、打ち上げなどと称して食費だけでも数十万は当たり前、複数誘ってのパーティーじみた物になれば百万単位も容易に超えてくる費用が掛かる。
それ以外にも宿泊施設、合宿費用、機材以外によるトレーニング器具、それら全ての一切をコーチが自腹で用意している事が多い。
学園としてもそれらに関しては一定の負担をすると宣言しているのだが、ベテランになればなるほどそれに頼る事を良しとせず、自身が定め認めて貰ってコーチをさせてもらっているしているのだ、外部に頼っては自身が育てる超娘に顔向けできようか? そんな考えでそれらを利用する事をしないで全部自身の私財で賄う事がある種誇りにもなっている位だ。
こういった事が当たり前にまかり通り行われている為、超娘のコーチはもうコーチと言うある種の別種族の存在なんだと言われる事が多い。
そしてそれだけ献身的に己の全てを掛けて己を見て育て考え思い守ってくれる存在を見て思春期真っただ中の少女達はどうなるか? その答えはそう難しい物でもないだろう。
恋に恋する軽い物から重力が凄まじい愛と言う言葉すら生温い物まで様々だが、超娘の7割近くは自身のコーチに恋慕の情を抱く事が多い。
その内6割はそのままコーチと結ばれると言うよりも、かっさらって行く形となる事が多く、そうなった超娘の3割近くはコーチを止めない夫の為、と言う名目で新たな虫を付けない為にコーチ資格を取得してサブコーチに収まり一緒にコーチをする事もある。
まぁそれでも完全に防ぐ事等が出来ずに、最初の1人の超娘以降も育て続けるコーチは複数の超娘と婚姻関係を結んでいたりする事が多かったりもする。
超娘の精神の安定のため、その名目で超娘に関しては複数婚が許され認められている。
ちなみに男性側に拒否権利などはほぼ無い、存在が種族に至っている様な類だ、超娘の切なる望みと涙等に否と言える者は非常に少ない。
10万人いて1人そんな存在がいれば奇跡だと言われる位に少ない。
そして国家としても超娘には精神的に安定してもらい少しでも上を目指し上に進んで欲しいと願っている為、それを推奨まではしないまでも否定も中傷の類も許さない。
何せ超娘の勝利、その勝利の仕方や活躍具合で国の力関係から未来までが決まりかねないのだ、それを邪魔すると言うのは反逆者の類として扱われても無理はない、と言う形になっている。
ちなみに、男性だけに限らず、女性のコーチも存在し、女性のコーチであってもやはり超娘でなければコーチであればその人権など芥に近く、同性婚等も超娘との間にであれば許されてしまっている。
多いと言うほどでは無いが珍しい程でも無く少なくはない。
コーチで独身を貫きコーチを続けている存在はある種奇跡的存在として他のコーチ達からは神聖視されたりもしていたりする。
ただし、超娘であっても選手時代に妊娠可能性のある行為は許されず、許されないが妊娠さえしなければと暗黙の了解染みた物があったりする。
そうしなければ精神的に危なくなりそう、そのレベルまで行ってしまっている場合はどうしようもないのだ。
そうならない様に上手く指導、教導していくのが良いコーチだと言われるが、そう上手く行えるコーチはそう多くはない。
だってコーチはコーチと言う頭の可笑しい種族なのだから。
そう言う形でコーチの献身なのか犠牲なのか生贄なのか、そう言う前提を元に超娘とコーチ、そしてそれを支える教職員達で学園は成り立っている。
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