　ＳＣＡの内、１番規模が大きい部門がＳＣＡＲＳ（Ｓｕｐｅｒ　Ｇｉｒｌ　Ｃｏｍｐｅｔｉｔｉｏｎ　Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ　Ｒａｃｉｎｇ　Ｓｅｃｔｉｏｎ）。

　競走部門と呼ばれる部署になる。

　ＳＲＡ時代からの引継ぎを踏まえ、当初は馬と超娘との競走が多かったために、その名残から距離は５種類となっている。

　Ｓｐｒｉｎｔ（スプリント）、Ｍｉｌｅ（マイル）、Ｉｎｔｅｒｍｅｄｉａｔｅ（インターミディエイト）、Ｌｏｎｇ（Ｌｏｎｇ）、Ｅｘｔｅｎｄｅｄ（エクステンデッド）の５種類だ。

　日本語で言えば短距離、短中距離、中距離、長距離、超長距離となる。

　国によって当て嵌まる距離は変わるが、日本の場合はスプリントが１４００ｍ以下、マイルが１８００ｍ以下、インターミディエイトが２６００ｍ以下、ロングが３６００ｍ以下、エクステンデッドがそれ以上となっている。

　超娘によって走る距離の得意不得意はあり、スプリントが得意な場合はスプリンター、マイルが得意な場合はマイラー、インターミディエイトが得意な場合はミドルディスタンスホース、ロングとエクステンデッドが得意な場合はステイヤーと呼ばれる。

　ＳＲＡが出来る前のルールが厳格化される前は馬と超娘のレースが多かったが、ＳＲＡが出来て暫くして後、馬とのレースは無くなっていき超娘同士のレースが主体となっていき、ＳＣＡへと偏移した段階で完全に超娘同士のみのレースだけとなった。

　理由は初期のトレーニングを真面に出来ていない超娘であれば馬と良い勝負になるレベルだったのだが、トレーニングが本格化しその内容が上がれば上がる程超娘の能力が馬では対応しきれないレベルへと上昇していったためとなっている。

　馬より早く、馬より持久力があり、馬より丈夫で、馬より頭が良い、何より馬の場合は支持する為の騎手が必要となりそれがハンデにもなる為余計にその差が広がっていった事になる。

　ＳＣＡＲＳが用意するレースコースは芝、ダートの２種類となり、１番種類が多いのが芝のコースとなっている。

　初期には土コース、タータンと呼ばれる類のゴムのコース等もあったが、超娘の筋力での活用だと反動による足への負担が酷く故障が多すぎた為無くなる事になった。

　残ったのは比較的負担が少なくなる芝とダートの２種類となる。

　同時にＳＣＡＲＳが開催するレースコースには４つの大きな格の上位戦とそれに挑む為の４つの下位戦が用意される事になった。

　上位戦の１番上がＫｉｎｇ（キング）、２番がＱｕｅｅｎ（クイーン）、３番がＬｏａｄ（ロード）、４番がＫｎｉｇｈｔ（ナイト）とされ、格に応じた賞金と人気と栄誉が得られる様になっている。

　上位戦に挑む為に勝利が必要となる下位戦は、初めてレースに参加する場合に必ず行われるＮｅｗｂｉｅ　Ｄｅｂｕｔ（ニュービーデビュー、新人戦）、新人戦で勝てなかった場合に参加する事になるＲｅｖｉｖａｌ（リバイバル、未勝利戦、復活戦）、新人戦か未勝利戦等で１度以上勝った場合に参加できるＧｅｎｅｒａｌ（ジェネラル、一般戦）、一般戦と同じく１度以上勝った場合やレースによっては２度以上勝った場合等に参加できるＨｉｇｈ　Ｇｅｎｅｒａｌ（ハイジェネラル、高位一般戦）となっている。

　上位戦に挑むにはジェネラル以上で勝利を納め、その上で獲得賞金や距離別で勝者や掲示板内に入る事で与えられるポイントが必要となる。

　必要となる獲得賞金やポイントは上位戦によって変わり、手に入るポイントは獲得賞金に応じて変化する。

　ニュービーデビューとリバイバルは１ポイント、１０００万以下は３ポイント、１５００万以下は５ポイント、３０００万以下は８ポイント、５０００万以下は１１ポイント、１億以下は１５ポイント、２億以下は２０ポイント、３億以下は２５ポイント、３億１万以上は３０ポイントとなっている。

　ニュービーデビュートリバイバルは１着のみ、１０００万以下は１着が３ポイントで２着が１ポイント、３０００万以下は１着が８ポイントで２着から４着まで３・２・１ポイント、５０００万以下は１着が１１ポイントで２着から５着までが６・４・２・１ポイント、１億以下は１着が１５ポイントで２着から５着までが８・５・２・１、２億以下は１着が２０ポイントで２着から５着までが１０・６・２・１ポイント、３億以下が１着が２５ポイントで２着から５着までが１５・９・３・１、３億１万以上は１着が３０ポイントで２着から５着までが１８・６・３・１となる。

　獲得賞金やポイント以外でもレースによっては条件戦に勝利すれば優先権が与えられる物もあり、優先権を獲得した場合は獲得賞金やポイントの前提を必要とせずに出場できる。

　条件戦は基本的にハイジェネラルの物が主であり、稀にナイトやキング等の上位戦が当て嵌まる場合もある。