第5話 決まり事の抜け穴

 神社に行くと、あっさりとメガネには会えた。待っていた節がある。

 階段を登りきった千之助を、ゆっくりと振り返って、メガネは言った。

「待っていましたよ、久慈間くじまくん」

 本当に待っていたようだ。

「じゃあ、来た理由も分かる?」

「どうでしょう――」小首を傾げて「連れ帰った鬼の扱いでしょうかね」と言った。

 鳥居をくぐり、本殿へ続く石畳を歩いて、三メートルの距離を残して向かい合った。

「まあ、ほぼ合ってる」

「戦わずに、まさかひとの国へ連れ帰ってくるとは、さすがに想像つきませんでした」

 メガネは呆れ口調で言った。

「あんたは何で僕なんかを選んだんだ?」

「番狂わせ――というのを狙っていました」

 しれっとメガネは言った。

「強いだけなら他にも一杯いますので」

「だよね――。ってことは、僕があの子を助けても問題はなし?」

「問題はありますよ」

 メガネが苦笑した。

 表情を出さないひとだと思っていたので、千之助は驚いた。

 ところが、メガネは、またすぐに人形のような硬い表情へ戻ると、続けた。

「戦いを決着させるため、ひとの国へ潜入した鬼がいます」

「当然、ひとの代表も他にいるよな」

「そうですね。彼らにも情報が伝わっていますので、鬼を狙って動き出しました。鬼の代表と、人の代表のあなたがいる所を目指していると思われます」

 ややこしいな――千之助は口に出していた。

「あなたがそうしたんですけどね」

 真面目な堅物と思っていたが、意外と適切にツッコミを入れてくる。

 ざわざわ――と高台の神社を囲む木々が、午前の風に揺れ、湿り気を帯びた葉の香りを降らせた。

「本題に入ろう」

 千之助が言うと、メガネが頷いた。

「僕が連れてきた鬼の娘を、代表から外す方法はないのか――ってことなんだ」

「鬼の――娘?」

「鬼の娘だよ」

 ん――?

 二人は同時に首を傾げた。

 メガネが持っていた書類に目を移した。

 すぐに「ああ」と把握したようだ。

「元々あなたの相手は女性だったのですが、決まった直後に、ある剣豪に殺されています。千年神話のルールに則り、代表権は委譲されました」

「ということは、あの娘、剣豪だったのか?」

「そう見えました?」

 メガネの反応が冷ややかだ。

 もちろん千之助にもそうは見えていないから訊いたのだが、余りにも余りな対応であった。

「その後に、剣豪を殺した者がいるのです。不意打ちに近い内容だったようですが、委譲は許可されました」

 それがさくらか――千之助は納得した。

「何で、さくらは剣豪を――殺したんだろう?」

 独り言のような問いに、メガネは答えた。

「最初の女性――その人が彼女の母親だからです」

「お母さんの敵討ちか……」

「そのせいで代表になってしまったのです」

 千之助は唇を噛んだ。

 何か分からないが、胸の奥でじんわりと熱い塊が揺れた。

 やるせなさが、ふつふつと循環しているようで、大声で叫びたいのを、千之助は無理やり抑えた。

「どうすれば、さくらは代表じゃなくなるんだ――」

「誰かに殺されれば、代表権は委譲されます」

「それじゃあ、駄目なんだ!」

 石畳に佇むメガネが項垂れている。

 彼にも分かっているらしい。

 だが、これが何とかならないことには、さくらを救えない。

「では――最後まで生き残るしかありません」

 それが一番難しい――。

 たとえ、鬼の代表二人と、ひとの代表二人を全員倒したとしても、成立しない。なぜなら、そこには千之助も残れないからだ。

「僕が負けなければ、彼女は生き残れない」

 場合によっては、負けることは『死』を意味する。

 昨日知り合ったばかりの少女のために、命をかけられるか――……

 思った以上にハードな展開に、千之助は言葉を継げずにいた。

「他に手がないか調べてみましょう。ですが、あなたはひとの代表なのですよ。そこまで思いつめる必要も――」

 その時に天から大きな羽ばたきが聞こえた。

 見上げると、木立の隙間を抜けて、影が降りてきた。

 大きな白い翼と白い肌――白心はくしんだ。

 先程とは違い、ちゃんと頭襟と鈴懸を身に着けている。

 これでちゃんと天狗だ――千之助のシリアスモードが解除された。

「さっきからずっと天狗じゃないか」

 言いながら白心は着地した。

「誰かと思えば、ひとの国に暮らすはぐれ天狗ですか――」

 メガネが横目で言った。

「お知り合い……?」

「長~~い付き合いだね」

 答えたのはメガネで、白心は無言だ。

 白心はメガネを無視し、申し訳なさそうな表情を千之助に向けた。

「すまん。あの子がいなくなった――」

「え――……」

 徐々に言葉の意味と深刻さが心に広がる。

「何だって!」

 千之助の声が境内に木霊した。

 メガネが眉をしかめた。

 だからか、千之助は声より先に、思考が走った。

 読心術はどうした――?

「心を閉ざしているやつには効かんといっただろ」

 確かに言っていたが、剣術の達人が女の子一人見ていられないとは。

「言い訳はしない。おとなしかったから油断していたのだ」

 僕の心はこんなに筒抜けなのに――。

「考えていてもしょうがない」

 と、千之助は鳥居をくぐって、階段を駆け下りた。

 白心に、空から探してもらえれば早いのだが、天狗を人目に晒すわけにはいかない。

 神社まで飛んできてくれただけでも有り難いのだ。

 だから千之助が這いずり回ってでも、さくらを探すしかない。

 どこに行ったのか――闇雲に走り回っても駄目なのは分かっている。

 千之助はそれでも足を止めることができなかった。

 境ケ原で襲ってきたスキンヘッドと長身の鬼が、さくらを狙ってひとの国に入っている。それだけではない。ひとの代表の二人も狙っている。

 いや、ひとの国――という時点で、ここはあの子にとって、敵だらけじゃないか――。

 鬼と知られたら、なぶり殺しの目にあうかもしれないのだ。

「だから白心の所にいろと言ったのに!」

 千之助は、叫ぶ事で心を落ち着けた。

 近くを歩いている人がビックリしていた。

 その好奇の目を千之助は無視した。

 今はそれどころではないのだ。

 見知らぬ町で、見知る人の誰もいない国で、どこに行こうというのか――?

 千之助は二つの行方を推理した。

 一つは千之助の家だ。

 ――だが行く理由はない。

 もう一つは鬼の国へ帰ろうとしている。こちらの方が分かりやすい。

 誰だって帰りたいはずだ――。

 となると――国境沿いへ身体を向けた時だ。

 鬼が数人の男に連れられていった――という会話を横耳で捉えていた。

 千之助はそのひとから詳しいことを聞き出した。

 その場所は、血気盛んな無頼漢たちが集う剣術道場。船問屋が立ち並ぶ海側に位置し、千之助は聞いたことがないが、尾野影おのかげ流剣術を教えているらしい。

 今思うと、やけに戦闘術に関する事柄や場所が多いのも、この千年神話に備えてのことだったのかもしれない。

 しかし、町は何事もなく日常を謳歌している。

 これは今この時に覇権争いが行われていることが知られていないからだ。

 だが、千之助の家族がそうであるように、相手が鬼であることを知っている。

 つまり鬼を敵視し、危害を加えようとしているなら、それはその道場に代表がいるということだ。

 その場合、さくらは命まで落とすかもしれない――。

 ぞわりとした感触が首筋を撫でた。

 千之助は道場へ走った。通りを川沿いに海方向へ。揺れる柳を横目に、橋を三つ通り過ぎると、やっと黒塗りの塀が見えた。

 尾野影流の文字が看板にあった。

 その横の門が薄く開いている。閂はしていないようだ。

「さくら!」

 千之助は門を押し開けて、飛び込んだ――

 分かるだろうか。自分がここにいてはいけない――という空気感を。

 『違うな……』という感触は、瞬時に理解してしまうものだ。

 それが今であった。

 門を開けると、そこは前庭であった。

 石畳が蛇行しながら建物の玄関へ続き、塀寄りには薄紅色の花をつけた木が植えられている。

 二十五平米ほどの広さに、パッと見、さくらはいない。

 ただ、屈強な男たちが倒れて埋め尽くされていた。

 不平不満を唸り声で表しているようだ。手には折れた日本刀を持っている。

 探せば、折れた剣先も、物言わぬ姿で落ちているはずだ。

 死んでいる者はいないようだが、当分普通の生活には支障が出そうな程の怪我をしている。

 立っているのは一人だけだ。

 まず目が行くのはその胸だ。今まで見たことがないほどでかい。

 確かに少しぽっちゃりだが、それを差し引いても胸の大きさは特筆に価する。

 二メートルほどの円錐形に、傘状の鍔がついたのような大きなランスを片手に持っていた。

 恐らく、それが日本刀を折り、男たちを地へ叩きつけた武器であろう。

 奇抜な服はさくらのものと似ているが、革のブラージャーのような胸当てと、やはり革製の短パンを履いて、へそを出しているが、丸みのあるお腹が少し主張気味だ。

 さくらの服と似ているという時点で気付いていたが、跳ねた髪が角になっている。

 ああ、鬼か――千之助は納得した。

 さくらと違う形の角であった。頭の両脇に二本と、襟足の束も角のようになっているようだ。

 しかし鬼違いだ。

 離れ気味の眉と目、目と目、鼻と口。とても、この惨状の主とは思えないほど、あどけない顔付きをしている。

 だが、微動だせずに、目だけで千之助を射抜く視線は、冷ややかであった。

「ごめん。探しているひとと違ったみたいだ」

 千之助はゆっくりと退がりながら、門を閉めた。

 どすん――と背後で音がした。

 千之助が足を止めると、背中に少年のような声が聞こえた。

「そこに転がっているやつたちの知り合いか?」

「いえ――全く」

 千之助はゆっくりと振り向いた。

 ぽっちゃり鬼がそこに立っていた。大きな武器を抱えたまま、あの巨体で門を飛び越えたというのか。

 彼女が歩み進んでくる。

 その胸が押す空気から逃げるように、千之助は門を背中で開けた。

「こいつらの知り合いじゃないのか……」

 千之助は後ずさりし、そのまま道場の前庭へ入った。さっき彼女が立っていた位置まで退がる。

「――なら、探しているのは『鬼』だな」

 ぽっちゃり鬼は門を閉めた。

「鬼を探す理由は一つ――鬼を倒す使命を帯びた者! つまりボクの敵だ」

「ハズレ。僕は鬼を守ろうと思って探しているんだ」

「笑えるな」

 ぽっちゃり鬼がランスを構えた。

「我が名はスイトピー――闇の眷属にして、過去に君臨した大魔王をこの身に宿した者」

 千之助は兜割に掛けた手を止めた。

「へ?」

「水霊ウンディーネの恩恵により右目は邪気を払い、左手には暗黒龍が封じられている」

「なに?」

「人間如きが勝てる身分ではないのだよ!」

 千之助は構えを解くかどうか迷った。

「びびったか、人間」

「おい――」

「何だ?」

「属性が闇?」

「うむ」

「大魔王?」

「うむ?」

「ウンディーネ?」

「う――む」

「暗黒龍?」

「う……」

「鬼だろうが、お前――」

 ぽっちゃり鬼は構えながら顔を真っ赤にした。

「良いんだよ、そういう設定で!」

 自分で言うんだ――千之助は苦笑した。

「なら、何で名前はスイトピーなんだよ」

「ボクの名前だ!」

「そこは本名なんだ――別の名前を設定すりゃあ良いじゃないの」

「設定とか言うな!」

 ぽっちゃり鬼――スイトピーが地を蹴った。

「はああああ?」

 千之助は不条理に納得できないまま、兜割を引き抜いた。

 鋼同士がぶつかる重い音が剣を持つ両手に響いた。

 敏捷さには気付いていたし、この身体だ――攻撃も重いと予想はしていた。

 だが、相乗効果による力は想像を超えていた。

 兜割を擦るように、ランスが火花を上げながら後方へ抜けていく。

「流すのが精一杯だ」

 千之助は両手で兜割を持って耐えた。

 ふ――とその力が喪失した。

 スイトピーが身体を反転させたのだ。

 左足を中心に、反時計回り――右足が地面に円を書く。

 先に彼女の上半身が千之助の方を向き、ランスがわずかに遅れた。

 正面から横殴りで円錐が迫る。

 千之助は兜割で迎え打……――閃くように思考が走る――イメージは折れた日本刀の剣先――力で受けたらダメだ――……たなかった。

 脚を大きく開いて体勢を低くする。

 唸りが千之助の頭数センチ上を通り過ぎた。

 大きいモーションで空振った懐へ入ったチャンスを、千之助は生かせなかった。

 スイトピーは強引にランスを地面へ突き刺したのだ。今度は身体のほうが浮かび上がった。円を描いていた右脚が横殴りに迫る。

 千之助は兜割を使えず、近付く彼女の太腿を左足で受け止めた。

 しかし、そのままでは弾き飛ばされる――そう判断し、千之助は身体を跳ね上げた。

 今この瞬間、千之助とスイトピーの身体は、地面へ刺さるランスの先端のみが支えていた。

 千之助は跳ね上げた左足を前へ――スイトピーの身体を蹴る事で、後方宙返りで離脱する手段を取った。

 ――までは良かった。

 千之助の左足は非常に柔らかいものへ当たった。

 きゃっ――と短い悲鳴を、千之助は回転してる途中で聞いた。

 千之助は落ちるように着地した。

 自分が蹴ったものの正体に気付いていたため、顔を上げるのが辛かった。

 とはいえ、今は戦い。

 相手から目を外せず、顔を上げた。

 案の定。

 スイトピーは胸を押さえながら、赤い顔で睨んでいた。

 謝るかどうかを迷った一瞬で、ぽっちゃり鬼は間合いを詰めてきた。

 風切る突きを弾く――と、次手はゆっくりだ。かわすと、素早い突きに切り替わった。

 緩急をつけた攻撃と、頬を染めた涙顔に、千之助は自分のペースを掴めずにいた。

 すう――力が引けた。

 今だ――と思う身体が前に出る。

 罠だ――と思う頭が一歩で止めた。

 スイトピーは、脚を掬い上げるように狙ってきた。

 踏み出した足を再び持ち上げ、千之助はランスの穂先をかわした。

 通り過ぎる円錐形に足を踏み下ろす。強引に体重をかけて、地面へ先を押し付けた。

 ぽっちゃり鬼の身体が晒された。

 攻撃のチャンスであったのに、躊躇った。

 二度目の迷いだ。

 先ほど、間合いに入った時にも、結局、彼女の胸を蹴って逃げた。

 さくらは守って、この子を斬る差はどこにあるのか――。

 そんな迷い。

 ワンテンポ、兜割を振り上げて、止まってしまった。

 その一瞬を衝き、スイトピーがランスを土から引き抜いた。

 というより、撥ね上げたのだ。

 その勢いで、足を掛けていた千之助は弾き飛ばされた。

 痩せ気味とはいえ、大の男が弾き飛ばされる恥ずかしさを味わいながら、千之助は建物の中――道場の一室へ飛び込んだ。

 畳十二帖ほどの和室であった。師範代の部屋か、集会場か――。

 千之助は転がり、滑って、奥側の襖にぶつかって止まった。

 スイトピーが迫る。

 縁側に足を掛けた。

「いちかばちか!」

 千之助は畳の縁辺りを、思いっきり掌で叩いた。

 畳返し!

 想像では数枚の畳が宙に舞って、千之助を覆い隠す――はずが、実際は叩いた側の畳が少し浮いただけであった。

 能力不足を嘆くよりも、与えられた機会を利用するんだ――!

 千之助は浮いた畳を持ち上げて、迫るスイトピーとの壁にした。

 スイトピーの接近は気配で分かる。

 畳を掲げたまま、千之助は兜割で床板へ斬りつけた。

 床板は真一文字に割れて、暗い床下の深淵が見える。

 畳を支えていた左手に衝撃――ランスの先が突き抜けてきた。

 衝撃に、千之助の身体が弾き飛ばされた。

 襖を倒しながら廊下を転がる。

 更に追わんとする鬼――が、すとんと消えた。

 いや、千之助が傷をつけた床板を踏み抜いて、床下へ落ちたのだ。

 よし――!

 千之助は立ち上がると、そのまま廊下を駆け抜け、道場の反対側へ。

 盆栽の並ぶ小さな庭へ出て、そこから土塀の上へ飛び上がった。

 屋敷内で激しい破壊音がした。恐らくぽっちゃり鬼が復活した音だ。

 千之助は隣家との隙間の道に飛び降りると、全速力でそこから退去した。

 実力は拮抗していた。

 そんな相手と、迷いを持ったまま戦った所で勝てるはずがない。

 今は死ぬわけにはいかない――さくらを理由としたことに、多少の罪悪感と、ホントのことだという開き直りに挟まれ、忸怩たる思いを巡らせていると、いつの間にか、自分の家にたどり着いていた。

 身に付いたような帰巣本能に、千之助は小さくため息をついた。

 ――と、家の中が騒がしい。

 千之助が覗き込むと、さくらがいた。

 騒がしいのは着せ替えを楽しむ寿黄すおう夏香なつかの嬉声であった。

 それを、お茶を飲みながら目を細めているのは父親と長兄だ。父は、息子にも見せたことのない、深い笑みを浮かべていた。

「孫か何かと勘違いしてるのか?」

 千之助の姿を見て、さくらが飛んできた。背中に隠れる。

 家族は皆、ばつの悪そうな表情をした。

「忘れ物を取りにきたら捕まったのじゃ――」

「そりゃあ災難で――」

 それは自分にも当てた言葉だ。

 さくらを探して走り回って、別の鬼と戦って逃げた――十七年の間で上位に食い込むほど変な日であった。

 怒っていいのか、呆れていいのか、分からない態度を千之助は皆に示した。

 父親も八光はっこうも、しら――と茶を飲んでいる。

 何事もなかったかのように寿黄と夏香は家事へ戻っていった。

 さくらも、言われるがままに着せ替えられていた――という状況が、千之助には可笑しかった。

 更には、ほっと安心した――そんな心情もあったが、それも内緒であった。

 しかし、本当に大変なのは、次の日からであった。

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