第16話 姿を変える……俺のタイプだ。

「なんで伝説レア級のスキルをもってんだよ!?

スキルを創造する!?神の御業じゃない!」


「俺がこの世界に来た時にはもう持ってたんだよん……」


なんだ!?口をぽかんと開けやがって二人とも……いや、一匹と一人か?

というか……


「ヴァルの方が衝撃だわ……お前が女だって……!?」


「あ、ああ……そうだが……スキルを創るなど……

今まで誰もできなかったんじゃないのか……?」


「ああ……なんせ「レジェンド」だからな……

一つの世界の歴史に一人いるかいないかレベルだと書いてあったんだよ……」


~~~~~~~

「は~~い。皆さんこんにちは~」


《こんにちは~》


「私は女神アフロディーテ。ハルトを異世界転生させた張本人で~す。

私が少し解説を務めさせていただきます。よろしくね~。」


《よろしく~》


「まず、「レジェンド」のスキルレア度ですが、ハルトが

この世界で初めてです!」


《え~!?》


「過去最強勇者でもレアが最高レベルでした!」


《え~!?つまりほんとに世界最強に!?》


「かもしれませんね……しかし戦争を全種族から売られたら

少し厳しいかもしれません。」


「ということで解説はここまで~みなさん~またどこかで~!」


《ばいば~い》


ツッコミをさせていただくなら……


なにやってんの!?

~~~~~~~

「おおっと幻覚かな……」


幻覚だと思おう。そうしよう。


「それでヴァル、お前を人間っぽくさせりゃいいんだな?」


『ああ、そうだ。頼めるか?』


「まって。話に追いつけない……」


追いつかなくてもいいよ~

別に理解されなくていいから。


「やってみるか……スキル想像「擬態変化」」


〈スキル「擬態変化」を創造しました。あなたの眷属に使いますか?〉


「OK、よろぴく!」


〈……はぁ……〉


「今ため息吐かなかった?ねぇねぇ?」


〈……〉


「だんまりかよ……ちぇっ……」


『いけそうか?』


「ああ、じゃあ俺が思った通りに出てくるからな。」


『おお!わかった!』


〈スキルを使用しました、主人の想像イメージにそって擬態されます。〉


「文句は言うなよ……ヴァル。」


そうだな~俺の好みにしてやろうかな?

そうだなぁ~ロリ属性もありにはありなんだが……

やっぱり巨乳の美人おねぇさんキャラっしょ。


〈………………〉


「なんだよ?」


〈いえ、なにも。擬態を開始します。〉


「始まった!」


「え、なに!?なにが起きてるの!?ヴァルがだんだん小さくなって……」


『なんだこれは!?うわぁぁぁ~(棒読み)』


棒読みやめろ……


そして、ヴァルの体の形が変わっていき、俺が望むまさにって感じの女性になった。


「すげー!?」


「なにこの人……ヴァルなの!?」


『ふむ……これが主人の好みのタイプなのか……主人もあれだな……』


「なんだよ……俺はそういう人が好きなんだよ……文句あっか!?」


「まって……私滅茶苦茶不利じゃ……って何言ってるの私……」


『主人の好みの姿になれてよかったわ。』


「これ、姿は戻せるのか?」


『我の……いや、妾の意思で戻れるみたいだぞ。』


「わ、妾!?」


『変えたほうが良いと思ってな、あ、いいと思ったの。』


「別に変えなくていいよ……」


『あの~主人?この近くにいるゴブリンたちだが……』


「ああ、そいつらは多分俺の眷属だ。」


『いや……ゴブリンはゴブリンなのだが……』


「ん!?」


ヴァルが指さした方を見ると、人間の姿をしている男がこちらに走ってきていた。


「兄貴~」


「お前もしかして……ファルドか!?」


どういうことだ!?


第16話終わり

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