(4) 道重雄太

「おお、ようやく来たか」

 紫色の座布団に座っていたとおるは、店の暖簾をくぐった道重雄太みちしげゆうたに向かって手を挙げた。

 ブルーのワイシャツに紺色のスラックスを着用していた透の格好はすっかりサラリーマンが板についているようようだった。かつて高校の野球部でエース兼四番を任されていたその面影はない。あれだけ焦げていた肌も錆が取れたかのように白くなり、丸坊主だった頭も今では清潔感と小洒落感を兼ね備えたショートパーマをあてていた。店内に吊るされた電球色の明かりを浴びて、左手の薬指は銀色に光っていた。それを見て雄太は透が結婚していたことを知った。教えてくれたってよかったのに、と雄太は思う。他の野球部のみんなはこのことを知っているんだろうか。

 雄太は透の正面に腰を下ろし、おしぼりを持ってきた女性の店員に生ビールをひとつ頼んだ。すると透は二割ほど中身が残っていた手元のジョッキグラスを空にして店員に渡し、顔の前に人差し指を立てて「俺もビールひとつ」と控えめな声で言った。

「いつ以来だっけか」、雄太はおしぼりで手を拭きながら尋ねた。

 透は首をひねってこう言う。「お前の結婚式以来じゃないかな」

「そっか、じゃあ結構経つんだな」

 雄太は尻すぼみに声のトーンを抑えて一度話を区切った。下手にそれ以上結婚にまつわる話を続ければきっと気まずくなってしまう。そんな気がした。

 大学を卒業したと同時に当時付き合っていた恋人と籍を入れた雄太は、その一年後にわりと大きな式場を借りて結婚式を挙げた。盛大に祝ってもらうことが妻の夢だったらしい。雄太もできるだけその願いは叶えてあげたかった。しかし、日ごろからそれほど交遊が多い方ではなかった雄太には胸を張って招待できるような友人が手足の指で数えられるほどしかおらず、仕方なく小中高のクラスメイトや共に汗を流した野球部員たちに片っ端から招待状を送りつけることになってしまった。きっとそのうちの大半からは良く思われていなかったに違いない。どうせご祝儀目当てだろ、なんていう陰口をどこか雄太の知らないところで叩かれていてもおかしくはないと覚悟していた。とはいえ、当日は意外にも結構な人数が集まってくれた。そのほとんどは新郎新婦には目もくれず、久しぶりに会う旧友たちと同窓会のような感覚で思い出話に花を咲かせていたようだったが、結果的には大成功と言えた。人で埋め尽くされた場内を涙目で見渡していた妻の横顔はいまだに忘れられない。非難覚悟で招待状を送った甲斐があったと、雄太はそれを見て報われたものだ。

 透たち高校時代の野球部のメンバーも誰一人欠けることなく参列してくれた。もちろん祝儀袋の中身は人によって五千円や一万円や三万円とまちまちだったが、雄太は全員揃って来てくれたというその連帯感の強さに深い絆のようなものを感じていた。きっといつまでもこいつらとのつながりは消えないんだろうな、と柄にもなくそんなことを確信していた。ついさっきまでは。

「腹減ってるか?」と透は尋ねた。

 それなりに、と雄太は肯き、テーブルの端からメニュー表を取った。「透ってなにか苦手な食べ物とかあったっけ?」

「いや、全般食えるよ」

「じゃあとりあえずこの串の盛り合わせとゲソ唐を頼もうかな。あとタコわさ。他に食べたいものがあったら言ってな」、雄太はそう言ってメニュー表を透に渡した。呼び出しベルを鳴らそうと思って手を伸ばしたが、その途中でやっぱりビールを持ってきた時にでも注文すればいいか、と思いとどまり手を引っ込めた。

「いいね、タコわさ。じゃあ俺はご飯ものでも頼もうかな。このガーリックキムチチャーハン、どう? 美味そうじゃない?」

「食べ盛りの学生かよ」と雄太は笑った。

「いや、実は今日仕事が忙しくて何にも食べてないんだよな」

「新聞社ってそんなに忙しいのか?」

「まあな。そりゃ部署によっちゃお気楽な奴もいるみたいだが、俺みたいに警察が取り扱ってる事件や事故の記事を書いてる人間は嫌でも気が休まらない。お前は経験ないだろ? 朝、知らない情報が載ってた他社の新聞を見て心臓が止まったことなんて」

「そうだな」と雄太は相槌を打った。

「毎日毎日警察署に行って、時には警察幹部の犬の散歩に付き合ったり朝の体操に参加したりなんかして、でも結局大した情報は得られなかったからとりあえず記者クラブに顔を出して他の新聞社の動きをけん制したりして。そんで今日はもう何もすることないからと安心しきって会社で原稿を書きながら夕方のニュースをチェックしてたら、また自分の知らない情報が放送されてて心臓が止まるんだ。そしたら今度は上司からお達しがきて、事実確認のために取材してこいだなんだとまた警察署に出向かなければいけない。いまどきサービス残業なんて珍しくないし、労働局なんてあてにならない。ほんと嫌になっちゃうよな」

 自嘲するような笑みを浮かべた透はテーブルに肘をつき、その手で頭の後ろを掻いた。よく見れば小洒落たパーマの中で息を潜めているような白髪が何本か散見された。ずいぶんと疲れが溜まっているのだろう。毎日同じ作業を淡々とこなすだけでいい工場勤務の雄太とは、仕事に対するストレスの種類がまるで違っていた。

 さっきと同じ女性店員がうっすらと水滴を纏ったジョッキグラスを二つ手に持ってやってくる。輝くような黄金色の液体は店内の明かりにライトアップされたかのように反射し、グラスの底から絶え間なく浮き上がっている小さな気泡は密度の高い雪のような白い泡と合流してその黄金色の液体を上から蓋していた。雄太は一礼してさっさとその場を離れようとした店員を呼び止め、串の盛り合わせとゲソの唐揚げとタコわさを注文した。透はガーリックキムチチャーハンとだし巻き卵を頼んだ。

 店員が立ち去ると二人は互いに互いを労うように「お疲れ様です」と言って軽くグラスをぶつけた。雄太にとってはまだ一杯目だったが、透はすでに目の前で一杯グラスを空けていた。それでも同じように乾いた心地いい音が店内に響く。

 雄太は一気に半分ほどビールを喉の奥に流し込み、それが胃を伝って全身の血液に浸透すると今度は腹の底から深く息を吐き出しながらジョッキグラスをテーブルに置いた。真向かいを見てみると、透のビールはほとんど減っていなかった。

「じゃあ酔わないうちに早速聞きたいんだけどさ」と透は言った。一瞬にしてその目が久々に再会した昔の同級生のものから何としてでも獲物を狩って帰ろうとする記者の目つきに変わった。

 その変貌を目の当たりにして雄太は少しだけ寂しさを覚えた。やはり透には旧友との再会を懐かしむつもりはないらしい。彼はおもむろに身体の横に据えていた真四角の黒いリュックに手を伸ばし、その中から革張りの手帳とボイスレコーダーを取り出した。座布団の上で姿勢を正しながら卓上で開かれたその手帳にはびっしりとメモが書き込まれており、要点は丸で囲んで何重にもアンダーラインが引かれていた。

 雄太はそのメモの中に見覚えのある名前を見つけた。おそらくそれが今日彼が透に呼び出されていた理由だろう。警戒心を和らげるためか電話口では「詳しいことは直接会って話すよ」と言われていたが、透から連絡があった時点でなんとなくは察しがついていた。

 原田剛徳。その名前を久々耳にしたのは三日前のことだった。

「中学んときのクラスメイトだったんだよな?」と透は尋ねた。ボイスレコーダーはすでに電源が入っていた。

 うん、と雄太は端的に返事をして肯いた。「中二と中三で同じクラスになったんだよ。そんなに仲良くしてたわけではなかったんだけど、わりと関わりはあった方だと思う。家が近かったから」

「逮捕されたことはニュースで知ったのか?」

「そうだよ。ああでも、実際は仕事終わりにスマホを開いてみたらさ、中学の時のLINEグループがえらい騒いでて、それ見たら『原田が逮捕された』っていう内容のコメントが何通もきてたからそれで知ったかな。で、その後にニュースを見て詳しいことを知ったっていう感じだよ」、雄太はそこまで答えるとビールを一口飲んだ。ほどなくして運ばれてきたタコわさとだし巻き卵をそれぞれ少量ずつ箸でつまみ、今度はそれと一緒にアルコールを喉に流し込んだ。「あ、ごめん。普通に自分の箸でいっちゃったわ」

「ううん。俺、回し飲みとか平気なタイプだから」、透は眉を持ち上げて小刻みに首を振った。全然大丈夫だよ、という風に。

「でもさすがに最初は人違いだと思ったよ。だって、中学のクラスメイトが卒業して十三年後に容疑者としてニュースで顔と名前を晒されるだなんて夢にも思わないだろ?」

 未成年者誘拐の疑いをかけられた原田が転落事故があったというS市内のマンションから姿を現し、警官に連れられてパトカーに乗り込んでいる映像は何度も繰り返し見ていた。そしてその上で雄太はその連行されている男がたしかに元クラスメイトの原田剛徳で間違いないと確信した。大人になってすらっと背は伸びていたが、いたるところに昔の面影はあった。切れ長の細い目に縦長の二等辺三角形を顔に貼り付けただけのような鼻、薄い唇、小ぶりの耳、無駄な贅肉のない頬。どれも見覚えがあった。

「逮捕されたと知った時、どう思った?」と透は言った。

「どうって、そりゃ驚いたよ。信じられなかった。ってか今でも信じてないよ」、雄太はそう言ってタコワサを箸先ですくって口へ運んだ。コリコリとした歯ごたえと鼻を抜けるようなツンとした刺激でビールが進む。グラスの中身が四分の一をきったところで雄太は通りかかった店員を呼び、おかわりを頼んだ。念のため透にも訊いてみたが、彼はやはり「まだ要らない」と首を振った。

「信じてないっていうのは、つまりどういうこと?」、透は店員がその場を離れてからそう尋ねた。

「ほら、未成年者誘拐っていうのは故意が認められなければ成立しないんだろう? 現に原田は容疑を否認しているし、話によれば少女は年齢を偽っていたというじゃないか。実際にそのやりとりはSNSのメッセージとして残っているとニュースでも言ってた。たしかに彼は身分証明書を用いて年齢確認をするべきだったと思う。そこに関しては擁護することはできない。でも、実際にその女の子と顔を合わせたわけでもなければ、原田から誘ったわけでもないんだろう? 彼女が泊まっていたのは原田が使っていなかった空き部屋だというし、法律に関してはよくわからないけど、私有地をどう使うかなんて本人の自由なんじゃないかな。と、俺は思うんだ。こんなことを口にするのはもちろん不謹慎だと重々承知しているし、亡くなってしまった女の子についてはすごく残念だったと思うんだけど、だからといって原田が法の裁きを受ける必要はないと思ってる」

 雄太は自分の正直な思いを訥々と語った。それからしばらく透の反応がないと途端に不安になってつい顔色を窺った。いまの発言やばかったかな、と答え合わせをするみたいに。

「どうしてそこまで原田剛徳の肩を持つの?」、透は表情一つ変えずに淡白な声でそう言った。

 しかしその声だけでは全く感情が読み取れなかった。それでもボールを投げられたからには仕方なく雄太もそれを打ち返すしかなかった。もうどうにでもなってしまえ、と半ば投げやりになっていたところもあった。どうせこいつは俺のことを旧友ではなくただの取材対象としてしか見ていないんだから。そう考えるとスッと言葉が舌の上を滑り落ちた。

「別に肩を持っているわけじゃない。ただなんというか、あいつの主張を信じてあげる人間が一人くらいいてもいいような気がしてさ」、雄太はそれから間を置いてこうも言った。「俺の知ってる原田はいつも周りに突き放されてて、ずっと独りぼっちだったんだよ」

 それを聞いた透は十秒ほど押し黙り、やがて一人ではどうしても処理しきれずに手元に残ってしまった言葉の意味を確認するように雄太に問うた。「つまり、原田剛徳は過去にいじめを受けていたということ?」

 雄太はボイスレコーダーの存在を意識しながら「そうだね」と肯いた。「たぶんそれはどこにでもあるような、普遍的で代わり映えしない光景だったと思う。まるでこの世にいじめのテンプレートでも存在するかのように、クラス中のみんなは当たり前のように彼のことを仲間外れにしているし、少しでも彼に喋りかけられたり触れられたりでもすると、汚らわしいものにでも遭遇したかのような顔を浮かべて、鼻をつまみ、嘔吐するようなポーズをとるんだ。『エキスがついた』とかなんとか騒いで触られた箇所を手のひらで拭ってそれを他の誰かになすりつけているようなやつもいた。そういうやつらを注意しようとする人もいない。助けてしまえば今度は自分が同じことをされてしまうと怯えてるんだ。かくいう俺もそのうちの一人だった」

「昔から原田剛徳には味方をしてくれるような友人はいなかった、だから今回はせめて彼の主張を信じてあげるくらいの味方はしてあげたい、そういうこと?」

 透の声は相変わらず抑揚のない冷たいものだった。責められているのか、共感してくれているのかすらもわからない。

 ふと沈黙が流れたところで店員が頼んでいたビールと合わせて残りの料理を持ってきた。ガーリックキムチチャーハンとゲソの唐揚げと串の盛り合わせが卓上に並ぶと、革張りの手帳は居場所を失くしたようにテーブルの隅に追いやられた。

 雄太は気休めにビールに口をつけ、断りも入れずにゲソの唐揚げにレモンを絞った。「あ、ごめん。またやっちゃった。透はレモン大丈夫な人?」

「全然構わないよ」と透は言った。

 その時だけは雄太の知っている透が戻ってきてくれたような気がして束の間の安心を感じることができた。一度その場で深呼吸をして息を整える。いつの間にか力が入っていた背中の筋肉がみるみるうちに緩んでいき、重力に従うかのように肩は前に倒れていった。

「今回の件で俺が原田の主張を信じようとしてるのは、言ってしまえばただの罪滅ぼしなのかもしれない」と雄太は言った。

「罪滅ぼし」と透は復唱した。

「考えてもみれば、俺は原田を信じられるほど原田のことを何も知らないんだ。ただいじめを遠くから傍観しているだけだったから、もちろん友達なんて言えるような関係性でもない。過去の罪悪感を引きずって、今更いい顔をしようとしているだけだと指摘されてしまえば何も言い返すことはできない。でも、幸いなことに俺は家が近所だったから、他の同級生たちよりは彼のことを理解してるつもりなんだ」

「それはどういった点で彼のことを理解していると?」

 透のその問いかけに雄太は返答するよりも先に記憶を司る海馬をたどっていた。するとやがてタイムスリップでもしたかのように頭の中にある一つの映像が流れ始めた。夜遅くに家の玄関の前で三角座りをする原田がしくしくと誰にも気付かれないように泣いている映像だった。それは間違いなく雄太が塾の帰りによく目にしていた光景だった。

「あいつの居場所がなかったのは学校の中に限ったことじゃない。家の中にも居場所がなかったんだよ」

「家族からも仲間外れにされていたということ?」

 おそらく、と雄太は肯いた。「今でいうネグレクト、っていうのかな。あいつの母親がちょっと感情の起伏が激しい人でさ、ちょっとでも気に入らないことがあるとすぐに原田のことを怒鳴りつけて家から追い出してたみたいなんだ。これは昔本人から聞いたことなんだけど、ひどい時は一ヶ月も風呂に入れてくれなかったらしい。実際、あいつが学校でいじめられるようになったのきっかけはその頃の体臭のせいなんだ」

「父親はいったい何してたんだよ」、透は初めて原田剛徳のことで感情を露わにした。眉間に寄っていたしわの深さがそれを裏付けていた。

「ほとんど家に帰らなかったと聞いてる。母親があまりに手に負えなかったから関わりたくなかったんだろうな、たぶん」

「まったく無責任な親だな」

「まあな。学校ではあまりこのことは知られてなかったみたいだけど」

「雄太がみんなに教えてあげればよかったじゃないか」

「当時はまだ中学生だったんだ。ただでさえ面倒ごとに巻き込まれることを避けるようにして過ごしてた俺が、他人の家庭の事情を勝手にペラペラと言いふらせるわけないよ」、雄太はそう言って下唇を噛んだ。透に薄情な奴だと思われることが少しだけ怖かった。

 しかし透は「なるほどね」と肯くだけでそれ以上は何も言わず、すっかり泡が消えていたビールにようやく口をつけた。内側にラムネのビー玉を入れているかのような喉仏が上下に動く。それからほどなくして、透は取材終了の合図を告げるようにボイスレコーダーの電源が切った。

「ありがとう。とりあえずはこれで原田剛徳の人物像が少しだけ輪郭を帯びてきた気がする。あとは他の取材資料と合わせてなんとか良い記事が書けるように頑張るよ」と彼は言った。

「そっか、力になれたならよかった」と雄太は肯き、苦笑いを浮かべた。張り詰めた緊張感から解放されたせいか、彼の頭には不意におかしな想像が浮かんだ。もし、部屋を訪ねてきた西口陽菜が未成年であるということに原田が気付いていたとしたら、果たしてあいつはたった一人でやってきた中学二年生の女の子をそのまま家に帰しただろうか。彼女のことを昔の自分と重ね合わせてしまうのではないだろうか。複雑な家庭環境に生まれ、学校にも家の中にも居場所を失ってしまった女の子が心安らげる場所を求めて自分を訪ねてきたのではないかと、そんな風に考えてしまうのではないか。痛みを知っている人間は本能的に痛がっている人間を助けてしまうのではないか。

 もちろんそれをわざわざ口にすることはなかった。あくまで想像の話だ。何か確証があったわけではない。ただ、万が一にでも原田の中に故意が存在していたとするならば、そんなところではないだろうかと雄太は思った。

 透は外国の入国審査官のような険しい顔つきを解き、手のひらを返したような嬉々とした表情で目の前のガーリックキムチチャーハンにがっついていた。一切後を引いていないその切り替えの早さを目の当たりにすると、いかに彼の張り詰めた日常の中で生きているのかがわかったような気がした。

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