目の見えない彼女とぼく

@mmmgg

一話 目が見えないぼく

2005年11月午前 2時5分 <ぼく>が生まれた、、、らしい。なんでこんなに曖昧なのかというと、自分自身本当に生まれているのかわからないからだ。

なぜわからないかって?それは、僕は目が見えないから。だから、いつも夢見心地で、色もわからないし自分が今どこに立っているのかすらわからない。世界がどんな色かも。

毎日が退屈だった。何をすればいいかもわからないし、何をすればこの退屈が満たされるのかも何もかもわからない。

そんな悩みを抱えながら小学校、中学校と適当に生活していきこの感受性のない<僕>ができた。

中学卒業が近い僕に待っていたのは受験。親はどこに行ってもいいというばかりで相談にも乗ってくれなかったので適当に近くに高校を選んだ。無事に受験に受かった僕はこれからもあの味気のない生活がやってくるのかと悶々とした気持ちで初登校までの毎日を過ごした。



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