花吹雪Ⅲ

 そうして四人は無事合流することが出来た。ひなはみくりの手を握り、耳元で「もう居なくならないから」と呟く。みくりは一息ついてから「私だって、そう」と返す。

 しばらくしてからモモは兄のことを思い出す。今頃何をしているだろうかと。今日はせっかくの休日だと言うのに急な仕事が入ってしまった物だから仕方がないのだが、少し寂しいと思う。「お姉ちゃん、おにいにおみやげでも買ってあげようよ」とモモはナズナに提案するとナズナは笑いながら「そうしてあげよう」と返す。

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