揺蕩うⅢ

 そうして四人は無事合流することが出来た。ひなはみくりの手を握り、耳元で「もう居なくならないから」と呟く。みくりは一息ついてから「私だって、そう」と返す。

 それを傍から見ているナズナはうなづく。彼女達は恋仲にあるのを確信した。それは彼女にとってはプラスであったが、ここで今言うのも作法がなっていないだろう。モモに目線を送るとモモは頷く。十七年程生きてきた双子だ。思っていること、考えていることは嫌という程わかる。その事を二人だけの秘密にした事が良かったのか悪かったのか、それは数年経った後も二人はわからずにいるのだが。

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