短編集その2
〜銅ランククエスト・剣怪鳥討伐〜
〜銅ランククエスト・剣怪鳥討伐〜
突然ですが、この冒険者協会のランクアップについてご説明しましょう!
冒険者ランクは一番下から岩→鉄→銅→鋼→銀→金→宝石→星と八段階あります。
鋼ランクからが一人前とされていて、岩ランクなんかは雑用がお仕事のチュートリアルのようなものです。
鉄ランクからは討伐クエストに参加できるようになります。
つまり岩、鉄ランクはいわゆる駆け出し。
銅ランクは中堅冒険者と呼ばれるので、冒険者たちはまずここを目指すのですが……
ランクアップの明確な定義は本部から説明されません、つまり受付嬢の私でさえわからないのです。
しかしなんとなく予想はつきます。
岩ランクは雑用任務を十回連続で達成すればほぼ十割の確率で鉄ランクにランクアップします。
まあ十回連続で成功するのは割と難しいですが、詳しい説明は省略。
鉄ランクから銅ランクに上がる冒険者は、中級モンスターを三種類討伐した後通達が来ることが多いです。
無論例外もありますが八割形中級モンスター三体の討伐報告があれば、鉄から銅へのランクアップはほぼ確実でしょう。
おそらくランクアップは討伐したモンスターや達成したクエストの報酬額で決まるのでしょう。
これは受付嬢ランキングの定義に似ています。
鋼ランクのままだけど強い冒険者は決まって討伐したモンスターの状態が酷い傾向にあります。
対して銀ランクや金ランク冒険者が討伐したモンスターは状態が良く、素材が高値で取引されることが多いのです。
実は冒険者協会本部の中にある施設には、書類の処理から経理関係を担当する事務的な人がたくさんいます。
受付嬢は、担当冒険者たちが一日のクエスト達成報告をまとめた書類をこの事務に提出する事になっているので、おそらくこの人たちがランクアップのためのポイント計算をしているのでしょう。
ちなみに、担当を決めていない野良冒険者たちが達成したクエストは受付嬢ランキングへの影響が少し下がるので、受付嬢ランキングを上げるためには高ランクの冒険者を多く担当することが必須条件となるのです。
そして冒険者たちは自分のランクを上げるために、自分の冒険スタイルと相性のいい受付嬢を担当にすると、その人に合った助言をもらえるので効率良くランクアップできるのです。
受付嬢は自分のランキングを上げるために、担当として選んでくれた冒険者たちに的確なアドバイスを、冒険者たちは自分のランクを上げるために自分のスタイルと相性のいい受付嬢を指名する。
うん、よくできたシステムだ。
そんなわけで現在ナンバースリーのこの私、セリナの元にランクアップを目前にした冒険者がやってきました。
「セリナさん! 覚悟を決めました、僕はこのクエストをお受けします!」
「それはよかったです! あなたのためにそのクエスト、取っておいたんですよ!」
私の小悪魔ウインクにうっとりしているこの男の子。
最近冒険者協会で有名な二人パーティーのリーダー、通称【鬼人殺し】 みんな大好きとーてむすっぽーんさん。
いつも自信なさげな儚い顔をしている可愛い顔の少年だ。
最近は以前助けられた鋼ランク冒険者のパイナポに気に入られたらしく、クエストから帰ると協会内の訓練場でよく稽古をつけられている。
そのため武器も片手剣から両手剣に変わった。
背中に自分の身長と同じくらいの大きな剣を背負って、体つきも少しがっちりしてきたが、顔が可愛いのにムキムキになってしまうのは少々抵抗がある。
「ありがとうございますセリナさん! どり〜みんちゃんの攻撃魔法もいい感じに使えるようになりましたし、今ならいける気がするんです!」
「私の攻撃魔法がなくても、とーてむ君だったら大丈夫だと思うけどね!」
隣の女の子がよりどりどり〜みんちゃん。
とーてむすっぽーんさんとは幼馴染らしい、ちなみに私がさっき小悪魔ウインクをしたあたりからこの子は機嫌が悪い。
「どうしたんだどり〜みんちゃん、もしかして緊張してる?」
「別に〜」
ごめんよ、悪気はなかったんだどり〜みんちゃん。
そしてとーてむすっぽーんさんは早く彼女の気持ちに気づけ! このバカちんが!
とても鈍いとーてむすっぽーんさんは、首を傾げてじっとよりどりどり〜みんさんを見つめている。
引っ叩いてやりたい……
「なんか、よくわかんないけど調子悪いなら別の日にしようか? どり〜みんちゃんのサポートがないと倒せる気がしないんだけど……」
「だぁーもう! 大丈夫って言ってんじゃん! そのクエスト受けよ!」
よりどりどり〜みんさんはものすごく怒ってらっしゃる、恋する乙女はめんどくさいのですわね?
彼女の返事を聞いたとーてむすっぽーんさんは首を傾げながらもクエスト用紙に視線を下ろし、一度深く深呼吸をする。
「ところでセリナさん! もし僕がこのクエストを達成したらお願いがあるんです!」
「
嫌な予感がしたため無理矢理にでもこの場を去ってもらおうと焦る私。
「え? ちょっと待ってください! 話を聞いてください!」
しかしとーてむすっぽーんさんは今回珍しく、食い気味で私のトンズラ作戦を妨害してきた。
この状況でこの後のセリフを聞いたら非常に面倒な事になる。
空気を読んでくれとーてむすっぽーんさん!
「僕がこのクエストを達成したら! ——休みの日に一緒にデー……」
「なるほど! みんなで祝賀会を開くんですね! それは賛成です! よりどりどり〜みんさんととーてむすっぽーんさんの二人を、みんなで盛大にお祝いします!」
一歩も油断できない駆け引きが続く。
早くクエストに行ってほしい私、私をデートに誘おうとするとーてむすっぽーんさん、隣で冷え切った眼差しを私に向けてくるよりどりどり〜みんさん。
はっきり言ってとーてむすっぽーんさん、超迷惑だから早く立ち去って欲しい。
そしてよりどりどり〜みんさんの目がかなり怖い。 私悪くないのに……
「え? あ、その〜。 祝賀会は嬉しいんですけど、僕としてはセリナさんと二人で……」
「とぉーてむくぅ〜ん! くっちゃべってないでさっさと行くわよ!」
とーてむすっぽーんさんは、よりどりどり〜みんさんに引っ叩かれたあげく、耳を引っ張られながら連れて行かれた。
「ちょっと待ってくれどり〜みんちゃん! まだセリナさんとお話がぁぁぁ!」
……クソ迷惑な鈍感男子め、この先も苦労させられる予感しかしない。
そんな事を思っていると、冒険者協会の端っこにいたパイナポと目があった。
しかしパイナポにしては珍しく、私に何も声をかけずにそそくさと協会を出て行った。
確かパイナポが所属するぺんぺんさんたちのパーティーは、今日はお休みするって言っていたのにどこに行くのだろうか?
☆
「なぁどり〜みんちゃん、そろそろ口聞いてくれよ? なんでそんなに怒ってるんだよ?」
「怒ってないって言ってるでしょ! このすっとこどっこいのスッポン頭! トーテム君のバカッ!」
「えぇ〜?」
困り顔のとーてむすっぽーんの前をずかずかと歩くよりどりどり〜みん。
二人は剣怪鳥討伐のために王都から徒歩三時間の位置にあるバドの村にやってきている。
剣怪鳥【エピュクレティル】中級モンスターで大きさは一・五メーター程度。
特徴としては名前からも連想できるように翼に生える羽根が一本一本剣状になっている。
空を飛べる上に動きもそこそこ早い、さらには剣のような羽を飛ばして遠距離攻撃をしてくるというかなり厄介なモンスター。
羽以外の体はそんなに硬くないため、渾身の一撃を与えれば討伐は容易だが常に空を飛んでいるため攻撃を与えるのが難しい。
「剣怪鳥は厄介なモンスターだからちゃんと作戦立てようよ、俺が悪かったなら謝るって〜。 セリナさんも油断しないようにって言ってたじゃないか!」
「そのセリナさんと昨日入念に打ち合わせしたんでしょ〜、だったら別にいいんじゃな〜い?」
セリナの名前を出してしまった事で、よりどりどり〜みんの言葉はさらに刺々しくなった。
しかしとーてむすっぽーんはハッとした顔で何かに気づく。
「わかったぞ! そういうことかどり〜みんちゃん!」
よりどりどり〜みんは少し頬を朱に染めながら、色っぽい顔でゆっくりと振り向く。
「もう……とーてむ君ったら、気づくの遅すぎだよ。」
「どり〜みんちゃん! いや、どり〜みん先生の作戦を聞いてなかったから怒ってるんだろ! セリナさんにばっかり作戦立ててもらってたから機嫌悪かったんだな! 大丈夫だ安心しろ! 俺はどり〜みん先生の作戦を誰よりも信用しているから!」
とーてむすっぽーんは、剣怪鳥と戦う前に痛恨の右ストレートをくらった。
☆
頬を膨らませたよりどりどり〜みんの作戦はこうだ、
「まず私の氷魔法で周囲の気温を急激に下げるわ、翼は鉄でできてるんだもん普通の羽より重い、そうなると気温の低下と共に身体能力が下がった剣怪鳥の動きは遅くなる、最悪高く飛ぶのも困難になるでしょうね」
よりどりどり〜みんは
魔力操作に優れるぺんぺんから教えてもらい、元々適性があった水属性と風属性魔法を合成して氷を操る魔法を作り出していたのだ。
元々水属性が得意だったよりどりどり〜みんの支援魔法は、対象の血流を良くして、自分の魔力を分け与えることで発動していたのだ。
剣怪鳥は寒さに非常に弱いため、よりどりどり〜みんの氷魔法は相性抜群だ。
問題は詠唱中に攻撃されないようにとーてむすっぽーんが護衛できいるかどうかにかかっている。
重要な役割のとーてむすっぽーんは頬を真っ赤に腫れ上がらせた状態で、大人しくよりどりどり〜みんの話を聞いている。
「まず、遠見の水晶版で剣怪鳥に気づかれる前に見つけましょう、ここから先は慎重に進むわよ! 剣怪鳥を見つけたら、大変だと思うけど私の詠唱が終わるまでとーてむ君が囮になってね!」
こくこくとうなづくとーてむすっぽーん。
どうやら口をひらけば怒られると思ってシュンとしているようだ。
「……その、さっきは殴ってごめん。 流石にいくらとーてむ君が空気読めないからって手を出すのはダメよね、本当にごめんなさい。 でもとーてむ君も最近セリナさんのことばっかり話してひどいわよ、私だって頑張って勉強してるのに!」
「ふぉりーみんひゃんらっれすおいお! とっれもすあらしいはふへんらろおもふ!(どり〜みんちゃんだってすごいよ! とっても素晴らしい作戦だと思う!)」
頬が腫れているため舌が回っていないとーてむすっぽーん。
少し気まずそうな顔をしながらよりどりどり〜みんは遠見の水晶版に視線を向けた。
するとその瞬間……
「何やってんだ! 後ろだばかやろぉ!」
どこからともなく、何者かの叫び声が聞こえてくる。
二人は反射的に後ろを見て目を丸くする。
「「剣怪鳥!」」
飛んで来る剣怪鳥が剣のような羽を飛ばしてくる。
「後手に見回ってる! どり〜みんちゃん! 大きく後ろに飛んだら右回りに走りながら詠唱を!」
「……?」
首を傾げながらもよりどりどり〜みんは指示通りに動いた。
ちなみに今の一瞬でとーてむすっぽーんは腫れた頬を護身用のダガーで切って血抜きしたらしい。
聞き違いかと錯覚するほど舌がかなり回っている。
よりどりどり〜みんは指示通り大きく後ろに飛んだ、同時に遠くの方からまたも何者かの驚愕した声が響いてくる。
「とってぃの野郎! 剣怪鳥の動きを読んでやがったのか!」
謎の声に首を傾げながら眼球運動で辺りを見回すとーてむすっぽーん、しかしすぐに剣怪鳥に視線を戻す。
よりどりどり〜みんは指示通り詠唱を始めながら大きく右回りに走っている。
剣怪鳥のターゲットはよりどりどり〜みんらしく、一撃目を外した剣怪鳥は大きく旋回しながらよりどりどり〜みんの背中を追おうとする。
「させるか!」
すでに予測していたとーてむすっぽーんは手元にあった石を思い切り投げた。
剣怪鳥は攻撃された事を悟り、羽を大きく羽ばたかせて急停止する。
投げられた石は当たらず、攻撃を仕掛けてきたとーてむすっぽーんに剣怪鳥のターゲットが切り替わってしまった。
しかしその事を悟ったとーてむすっぽーんはニヤリと笑う。
「それでいい、どり〜みんちゃん! どんくらいかかる?」
「十五秒待って!」
「なんだ、余裕じゃん」
とーてむすっぽーんは背負った大きな剣は抜かずに、重心を下げて剣怪鳥の動きを注視する。
そして剣怪鳥は刃の雨を振り落とす。
それを見たとーてむすっぽーんは少し虚な目に変わり、刃の雨の中を必要最低限の動きで次々と避ける。
流石に無傷とまでは行かないが、数十本もの刃の雨の中心部にいたにもかかわらず、数カ所に切り傷があるだけだった。
脅威の回避能力。 そして刃の雨が一旦止む。
剣怪鳥は一度刃を射出すると、再生するのに数秒かかるのだ。
とーてむすっぽーんは背負った大剣を豪快に引き抜きながらよりどりどり〜みんに視線を送る。
「準備できたわよ! とーてむ君、やっちゃって!」
「任せて!」
よりどりどり〜みんの杖の先から粉雪のような青白い風が放たれる。
彼女が放った風が剣怪鳥を覆うと、剣怪鳥は大きく高度を下げた。
それに合わせて大剣を振りかぶりながら飛びかかるとーてむすっぽーん。
「ぺろぺろめろんさん流! 見様見真似のさよならスラーッシュ!」
剣怪鳥は頭から真っ二つに切り裂かれた。
☆
数日後、
冒険者協会の営業が終わり、カフェエリアが食堂へと変わった時間帯。
大きな丸テーブルを多くの冒険者が囲っていた。
そして一人の受付嬢が立ち上がる。
「ええ、この度は急な呼び出しにお集まりいただきありがとうございます。 堅苦しい挨拶は抜きにして〜。 とーてむすっぽーんさんたち二人とぺろぺろめろんさんたち三人のランクアップお祝い会をはじめます! はい拍手!」
集まった冒険者たちが拍手をする。
ちなみにぺろぺろめろんたちを一緒に祝うことになったのには深い理由があるらしい。
なんでも、セリナがとーてむすっぽーんたちのランクアップ祝いをするから参加しないか? とぺろぺろめろんたちに声をかけたら……
「私たち祝ってもらってないのにとってぃばっかりずるい! なんでとってぃばっかり特別扱いするの! ずるいずるいずっるーい! セリナさんのバカ! もう知らない!」
と、駄々をこねられたらしく、仕方なくぺろぺろめろんたちもお祝いすることになったそうだ。
ぺろぺろめろんが鋼ランクになってから百日以上経っていることは、誰もツッコんではいけないという暗黙のルールと共にこのお祝いは開かれている。
テーブルの中心には今回祝われている冒険者五人が座っていた。
少し浮かない顔でセリナの顔をチラチラとみているとーてむすっぽーん。
そんな彼を横目に見ながら不機嫌な顔をしているよりどりどり〜みん。
始まりの合図を待たずに肉を貪っているぺろぺろめろんと、それを注意しているべりっちょべりー。
すいかくろみどは苦笑いしながら拍手をしている。
「ねぇねぇとってぃ! うちのさよならスラッシュ真似したって聞いたけど。 間違っちゃダメだよ! さよならスラッシュは上半身と下半身で真っ二つだからね! 頭からパッカーんしたらダメだかんね!」
肉を食べながら隣に座っていたとーてむすっぽーんに謎の注意をするぺろぺろめろん。
「そ! それは失念していました! っていうかなんでぺろぺろめろんさんそんなこと知ってるんです?」
「パイナピーから聞いた!」
ぺろぺろめろんは何食わぬ顔でパイナポを指差す。
お祝い会に参加していたパイナポはギョッとした顔で立ち上がる
「おい! それ内緒の約束だろぉが!」
「え? なんでパイナポさんが知ってるんですか!」
首を傾げながらパイナポを凝視するとーてむすっぽーん。
パイナポは恥ずかしそうに目を逸らしながらこめかみをぽりぽりと掻き始めた。
「べっ、別に……お前らのことが心配で見に行ったわけじゃないんだからな!」
パイナポの一言を聞いた瞬間、ビールを一気飲みしたセリナが勢いよく立ち上がる。
「お前のツンデレシーンなんか見たかねぇわ! このストーカー!」
セリナの顔は真っ赤になっていた、すでに出来上がっているらしい。
「なあなあ、セリナさんはもう酔っ払っているのか?」
「俺に聞くなでやんす。」
ぺんぺんが隣に座っている
「じゃあお酒の席なので私が渾身のギャグを……」
「レミスさんのギャグは場の空気が凍るのでやめてくださ〜い! あなたもしかして雷以外に氷魔法も使えるんですか〜? あんなに寒い空気作れるの、氷魔法くらいしかしりましぇーん!」
立ち上がったレミスに野次を飛ばすセリナ。
「ひどいですよセリナさん! 今回のギャグは自信あったのに!」
その後セリナたちは周りの冒険者たちに白い目を向けられながらどんちゃん騒ぎをしながら祝賀会を過ごした。
ビールの掛け合いが始まったり、レミスのつまらないギャグが連発されたり、ぺろぺろめろんがテーブルにあった肉を片っ端から貪り尽くして周りの冒険者たちから文句を言われる始末。
さんざん騒ぎ散らしたセリナたちのテーブル周辺は悲惨なことになっていて、食堂の店員はその光景を見て青筋を浮かべていた。
セリナの担当冒険者たちが集まる宴は夜遅くまで続いたが、結局とーてむすっぽーんは、よりどりどり〜みんに腕をがっちりホールドされていたせいでセリナをデートには誘えなかった。
宴から三日がたった頃、予想通りセリナの元にはランクアップを知らせる通知と、食堂から苦情の連絡が届き、セリナは複雑な表情で立ち尽くすことになったのはココだけの話である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます