星に出会う


 むしあつい無風の夜に

 じゃかじゃか砂を鳴らして歩いていると

 目線の果ての煌めきに気づく

 顔を上げると

 ぽっかりあいた雲間から

 涼やかな星がひとつ覗いてる

 その一粒の光が

 無垢な女の子の瞳みたいに浄らかで

 こころがすっと洗われる

 此岸にはないやさしいひかり

 触ったらきっと

 川の水みたいに

 冷たくて心地いいのだろう


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