第7話 学園祭②
今日は待ちに待った学園祭ですわ!
私ついいつもライミモの邪魔をしてしまいますが、今日という日は絶対に見逃すわけにはいきませんの!
何といっても今日は告白エピがある予定!はぁ、本当にこの日の為に生きてきたといっても過言ではありませんわ。
学園の生徒ではないミモたんをどうしてもこの学園祭に来られるようにするため、あの忌々しい
「ねぇ、ローザリーン?こんなところでなにをこそこそしているんだい?」
「ひっ!出ましたわね!今日という今日は私の邪魔はしないでくださいませ!」
「相変わらずひどいほど不敬だね。まぁ、ローザリーンだから許してあげるけど。」
くつくつと笑うこの人こそ、第一王子殿下。
何かにつけて私に声をかけてきますが、王族ともあろうお方がこんなにも暇で良いのでしょうか。
「ローザリーン?考えていることが顔に出ているよ。言っておくが僕は暇ではないからね?それに君は僕に貸しがあることを忘れてはいないかい?」
「わ、忘れていませんわ。」
そう。学園祭に一般市民の参加をお願いしてからというもの、何かにつけて貸しがあるんだよ?と言ってくる。生徒会長で第一王子殿下だからとお願いをしたけれど、こんなことなら私自らでどうにかすればよかった。
「君も本当に飽きないね。いい加減陰から見るのやめなよ。不審者のようだよ?」
さらに忌々しいことに、私がライミモ推しであることがバレてしまっている。
幼い頃は天使のような容姿をしていた第一王子殿下。私自身、前世を思い出したばかりで記憶が混同しごちゃごちゃになっていた時に仮にも好きなゲームの攻略対象であった彼の完璧な容姿に興奮し安定のオタクムーブをかましてしまった。
すると彼は
『へぇ。ランマント侯爵令嬢。君はとても面白いことを考えるね?僕の気がひきたくてそんな妄言を吐いているのかな?だとしたら本当に愚かだと思うよ。』
なんて幼いが故にオブラートに言葉を包むことを知らなかった第一王子殿下が今以上の毒舌で返してきた。彼がゲーム内で毒舌腹黒キャラ(のちに溺愛系)だったことを忘れていた私は天使のような見た目からは俄かに信じられないほどの毒舌に時が止まったかと思いましたわ。
ただ、それでも大興奮でさらにまくし立ててしまったのですけれど…。
『本当に重症だね。…僕以外の前ではやめておいたほうがいい。話をするなら僕が聞いてあげるから。』
となぜかそれ以降私の話を聞いてくれる唯一の人になった。
幸か不幸かいつしか私の前世の話は殿下の中では予知夢のようなものだろうと思われ、その話をすると遠い目をされるようになっていた。
「あっ!殿下が声をかけるからライミモを見失ってしまったじゃありませんか!探すのを手伝ってくださいませ!」
本当に、この男は私の邪魔ばかりする。
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