普通じゃない私

新クラス

第41話

先生は辞めさせられて、残りの期間は臨時の先生が担任に。席替えもしてくれた。それでも伊織くんは相変わらず友達はできなかったらしい。私はいろんな人と話せるけれども、りこのところに行くようにしていた。

4月になって担任もまた変わった。

「あー！カエとクラス違う！」

「本当だ」

「うえー逢坂さんと一緒だ〜」

私は隣のクラスの張り紙を見る。伊織くんと一緒だ。

「カエ〜また鈴野くんと同じじゃん？あれ疫病神だよね？なんか、ほんと根暗だしキモいよねー」

「そうかな」

なぜそんなイメージに？

「カエ〜休み時間きてね」

「うん、時間あったら」

りこ、楽しく過ごせるといいな。

ん？バイブが。メールかぁ…伊織くんだ。

カエさん、また隣

もう教室にいるようだ。早いなぁもう。

あ、逢坂さんからもメールだ。

カエさんとクラス違うって聞いた。ショック。

えっと…

クラス違っても、メールはいつでもしていいから。仕事、無理せずね。

カエさん好き！！！

元気だなぁ。

この日常が、普通かどうかはわからない。けど、前よりも楽しめそうな予感がする。